トルコのオヤ刺繍again★
マイナーな当ブログですが、ワード検索でアクセスしてくださる方もあります。最近なぜか多いのが「オヤ」関連。何かあったんでしょうか?
以前、オヤのワークショップ開催のお手伝いをしたことがあり、その告知やワークショップの様子について書いていますのでヒットするようです。
(「トルコの伝統的刺繍”オヤ”・ワークショップのご案内」記事はこちら。)
ワークショップの写真は、デジカメの操作ミスで暗くなってしまい、わかりにくくてすいません。&オヤ刺繍そのものについての説明もなく、訪問された方々には物足りないと思います。
といっても、今回も写真だけなんですが、、。「オスマン衣装展」より、オヤを中心としたトルコの優雅な手仕事を。







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優美な超絶手仕事をご紹介したあとで書くのはツライものがあるのですが、、手仕事とはほど遠いJ、いきなりシュシュ作りに熱中。手縫いで一気。腱鞘炎になりそう。
シュシュって、いろんなお店に山のように売っているのですが、「こんなにあるのに、どうして好きなものがないんだろう」と、長く不満でした。どれも妙にデコラティブ。素材がテカテカしているのもイヤ。しかも、そこそこの値段がします。
もっとカジュアルなもの、布の魅力があるものがいいなあ、と思っていて、ふとyoutubeを見ると、簡単な作り方が紹介されていて。

こうなった次第です。
適した布やサイズもわかってきたし、飽きるには早そう。何個までいくでしょう!?
(*シュシュは増えそうですが、ブログ更新頻度は減りそうですm(_ _)m。ご了解くださいませ☆//)
フィリピンの衣装との出会い
そんな週末のある日、当ブログでおなじみの、炎の絨緞熱中人Sさん、手仕事クイーンTさんといっしょに、横浜は戸塚の静かな住宅地にあるWさん宅におじゃましました。

瀟酒なWさん宅、外観はレモンイエロー色で南欧風。庭にはレモンも生っていて。
「さすが、おしゃれですねえ」と、みんなでにこやかに中へ。、、と、、
いきなり、わあ〜、、ウズベクじいちゃん人形軍団だあ!
吹き抜けを見上げれば、スンバの布が存在を主張!
リビングのテーブルには、ウズベキスタン各地の陶器にドライフルーツが。(感涙)
そしてお部屋中に、世界各地の工芸品が所狭しと、、。
ウズのものもたくさんあります。それも、とっても品質の良いものです。(感涙)
かと思えば、ヨーロッパのアンティーク・ティーカップ・コレクション。(高そう、、)
合間をぬって、お人形や絵画、カリグラフィー、工芸家具なども。たくさんのステキなモノ、モノ、モノ。
ていうか、、驚きはまだまだ入り口だったことに、この後、私たちは気づきます。
「2階へどうぞ」とWさん奥様K子さん。K子さんは、明るく行動的で優しくて、みんなが大好きなミセスです。相当な布好き、手仕事好きで、ご自身もいろいろと研究したり、作品を作ったりしていらっしゃることは知っていました。
まず、中央アジアの衣装や帽子、スザニ(刺繍布)など、かなりの数をお持ちでした。
衝撃だったのは、タジクの衣装の本。いただいたものだそうですが、ものすごい貴重な資料です。
これは何とか資料として生かさなくては!と強く思いました。ロシア語を訳してもらい、民族ごとの解説とイラストを合わせていけば、、こんな素晴らしい資料、そうそうないのでは!?
そして、カルチャーショックを受けたのは、フィリピンの衣装や布。
多くの島からなるフィリピンの衣装や布、、皆さん、どのようなものがあるかご存知でしょうか。
私たちは、見たこともほとんどなく、イメージもありませんでした。
フィリピンに25年間在住されていたWさんご夫妻。K子さんのコレクションは、25年現地に住んだ方でないと不可能かも、と思うようなディープなものでした。
そして、K子さんは「ある研究」をされているのです。そのノートを見て、私たちは唖然。
すごい、、、世の中には、きっとまだまだ知られていない分野について、すごく詳しいコレクターや熱心な市井の研究者がいらっしゃるんだろうな。
知れば、多くの人が、その地や、その工芸に思いを馳せ、イメージが広がるだろうな。
工芸や手仕事は、そんな力を持っている。
だって、ややこしいことは抜きにして、圧倒的にきれいで、繊細で、優雅で、生命力にあふれているのだから。
未知のきれいなもの、世界の丁寧な手仕事との出会いの場。やはり大事なんだなあ、とあらためて思った初秋の一日でした。
おいし〜いごはんまでいただいて、Wさん、どうもありがとうございました。(私たち、8時間も話し続けたんですね!ホントにおじゃましました!!(((*^_^*))))!
以下、今回アトランダムな写真のみ&キャプションなしです。いつかみんなで何かできる日まで!










******* 手仕事フェスタ-sui-Vol.2開催のお知らせ ********
手仕事ファンの皆さん、お待たせしました。秋の手仕事フェスタ開催です!
「タイトルは、手仕事フェスタ-sui-Vol.2 ”アジアンスタイル”
横浜市の主催する横浜アジアンウェーブ2009への公式参加イベントとして、
行われる今回の催しは、横浜市内3箇所の会場で、それぞれ違ったテーマで展示や各種イベントを行います。」(エスニカさん作成のカッコいいオフィシャルブログより)
手仕事好きにはたまらないセミナーも多数開催!
オフィシャルブログ(ここをクリック)を、今すぐチェックしましょう〜☆☆☆
暑中お見舞い申し上げます。
手作りクイーン・Tさん・作品集@プロジェクト
今回の特集は、「マルチな手仕事クイーン・Tさんスペシャル。造作&制作物ピックアップ@美しい世界の手仕事プロジェクト」です。
Jの1000倍くらい器用で何でもできるTさん。しかも手が速い!ああ、うらやましい。ものが作れると人生違うだろうなあ、、はあ〜。。
では、春のTさん特集、スタート〜!














「美しい世界の手仕事プロジェクト」でJが認識したこと、「私ってライト(薄い)」。世の中には濃い人たちがいるんだなあ。自分もある程度、好きなことには熱中系、と思っていたけど、ほんのヒヨッコ、駆け出しの素人でした。脱帽。
次回更新はいつになるかわかりませんが、またフラッと遊びにお寄りください。
続・カンタ、アゲイン!
イランや中央アジアで祝われる新年「ノウルーズ」も終わり、日本では新年度が始まりました。寒さのなか華麗に咲ききった今年の桜、見事でしたね。各地であでやかな美の世界を見せてくれたのではないでしょうか。


↑の写真は、埼玉県幸手・権現堂堤、桜と菜の花の競演です。写真では表しきれませんが、あんなに広大な一面の菜の花を見たのは初めてでした。菜の花の匂いが立ちこめ、まさにアロマヒーリング!晴天の堤は大変な人出で立ち並ぶ屋台も大賑わいでした。
振り返って、去年の今ごろ。世界の手仕事の展示のお話があり、その会場の広さに驚き、自分たちでできるものかどうか迷いながら、一方ではハウスクエア横浜さんでも会場使用正式許可決定に向けて検討中という時期でした。その後、6月中旬から怒濤のような準備に入っていきます。
4つのテーマでおこなった手仕事展示、それぞれに強烈な思い出がありますが、第1回目のカンタは、高揚と同時に少し不安もあり、というスタート。でもカンタ作品に出会い、望月真理先生が登場し、会場はエネルギーに満ちた時空間になっていきました。
今回は、もう一度、バングラディシュと真理先生のカンタ作品をご紹介しましょう。









*カンタについては、カテゴリーの「1-1:バングラディシュの宝物展」(展示やイベントの模様)、タグの「カンタ」(解説など)などをご参照ください。
*5月末には絨緞熱中人Sさんたちの企画が進んでいるようです!詳細がわかり次第、こちらでご紹介します。お楽しみに!
イラン土産話第1弾☆
と、そこには、香りというより、イランの濃い匂いが充満しておりました。日本って淡いのね。春だし、全体霞んでるもん。が、Sさん宅のドアを開ければ、原色の孔雀が羽を広げるような怪しくもディープなイラン世界。くらくらくらくら・・・。
Sさん、大好きなイランを堪能して絶好調。M先生、パキスタン関係の催しに引っ張りだこで絶好調。絨緞も良かったですよ〜☆(Sさん、一部を持ち帰り)。こちらも絶好調。世界の絨緞ファンの皆さん、ご期待くださいっ。かなりすごいです。
傑作だったのは、店のおじいちゃんリコメンドというDVD。バクティアリの音楽あり、ペルシア古典音楽あり、男たちの踊りあり、カシュガイの衣装あり、イランではギリギリのラブシーンあり(映画)、自然の光景あり、遊牧民の暮らしあり。すっかりハマって大ノリで拝見。これ、手仕事(〜あのあたり)ファンで見る機会を作りたいですね。
そんなこんなで写真撮るのも忘れてました。↓ 雰囲気のみですが。








Sさんの記事もアップ予定とか!?お楽しみに〜。
カンタ、アゲイン!
まずは梅便りを。(2009.02.13)

先日、「もう更新できません」と泣きを入れたJです。。
ところが、久々に見てみると、この弱気ブログにも毎日少なくない方々がアクセスしてくださっていました。
、、正直、プレッシャー、、。でも、やはりうれしさも、、
そこで、急遽、というのも変ですが、写真を掲載させていただくことにしました。
写真だけで申し訳ないのですが、これならJも負担なくできます。(何かを調べて書くという時間がないのです、、)
たぶん見てくださっている皆様のほうが、手仕事にくわしいと思いますので、、と言い訳!
そして、写真提供はSYさん。親切にCDにして送ってくださったんです。こちらで押さえていない場面や作品のクローズアップ写真があって助かりました。そして何よりも上手!☆!(Jとは全然違う、、)。本当にありがとうございました。
今回は(って、これからも掲載させていただこうという企みが見え見え!)、第1回の「バングラディシュの宝物 望月真理カンタコレクション展」からです。
* この展覧会の模様は、左上<カテゴリ>の「1-1:バングラディシュの宝物展」をクリックしてご覧ください。
* カンタについては、左下<タグ>の「カンタ」をクリック!
● ↓ 望月真理コレクションより。バングラディシュのカンタ3点



● ↓ 望月真理さん作品。代表作より。2番目3番目は寄って撮っています。部分部分で刺し方が多彩ですね!色は淡くおだやかですが、変化がついて一幅の画のようです。村の人でしょうか。イキイキと働いているのが見えます。このへんが真理さんのあったかさ!



● ↓ 望月真理さん。さらに細かい刺し方がわかります。制作行程が垣間みられます。一番上の写真に針があります。大きさを推測してくださいね。働く人、楽しむ人、人々のざわめきが聞こえてくるようです。




* 写真は各展覧会のものがいろいろあります。掲載希望の展示や作品がありましたら、下のコメント欄からお知らせください。
美しい世界の手仕事プロジェクト・ジオラマ完成!
、、といいつつ、更新というものが、ほとんどできていません。せっかく立ち寄っていただいているのに、ごめんなさい!仕事、日々のこと、自身のブログの更新などで終わってしまうこのごろです。世界状勢も緊迫しています。しばらく、更新できないかもしれません。
せっかく来ていただいている皆様に、何もおもてなしできないようで、心苦しい気持ちがあります。だから、上のこと(しばらく更新できないこと)を書いたほうがいいかなと思いました。でも、、こういう時代だからこそ、温かみのあるもの、手のものは、大事さを増しているような気がします。
社会の変化のなかで、とくに近年の急速なそのうねりのなかにあってなお、受け継がれてきたもの、ていねいに作られているもの、その存在は、今こそ、より輝いてみえます。
何かのかたちでの再開を、そして皆様との再会を、常にイメージしつつ、すごしていきたいと思います。
また、お会いしましょう!お元気で!(2009年1月17日 記)
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<お知らせ・1>
12月4日、6日開催のオヤワークショップの模様は、この記事の下(次というべきか、、)にアップしています!手芸好きの熱気あふれる時間でした。
<お知らせ・2>
ジオラマの写真追加しました!ディテールを少し撮ってきました。ますます、すごいですよ〜☆
<お知らせ・3>
炎の追加編==ジオラマ写真、年末記念でさらに少々追加!また見に行ってきました〜☆
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<ジオラマ!>
この夏、横浜港北の150坪空間をアジア、中東の手仕事で埋め尽くした「美しい世界の手仕事プロジェクト」、その様子を記録に残したいというハウスクエア横浜さんからのお申し出をいただき、最後の力を振り絞って「手仕事遺産コーナー」(ライブラリー内)作りに取り組んできましたが、、
このたび、ようやく完成しました!白眉は、、ジオラマ。ジ・オ・ラ・マ、ですよ〜♪♪
☆作者は、マルチな手仕事クイーン・TMさん☆。ほぼ1か月を費やしての制作。すばらしいです〜☆
*シーンは2つ=「アフリカの布展」/「シルクロード展」。
*ジオラマ・サイズ=40cm×40cm×40cmのアクリルボックス内に納まっていますので各アイテムの大きさをご想像ください。
*元々の展示をご覧になりたい方は、左のカテゴリから該当記事をご参照ください。




ジオラマって、見れば見るほど「え〜、こんなところまで作り込んでるの!」という発見がありますね。そこが魅力。ふだんジオラマというものをあまり見たことのないJでしたが、びっくり&その楽しさに引き込まれました。
写真はちゃんと撮っておらず、恐縮です。でも時間かけてもいい写真が撮れるかどうか、、小さいので難しいです(言い訳)。次回、いちおう細部にチャレンジはします。でも、、、実物を見に来てくださった方がいいかも!

J作成のアルバム(YSさん提供の写真もたくさん使わせていただきました。とってもきれいです。感謝!!)と記録ファイル(あ、こちらは手抜き (^_^;) )もジオラマに隠れるようにして置かれています。ついでにウズベクの大皿もあります。ネコのブックスタンドはKさんに借りました。
プロジェクト会場に来られた方には、なんとも懐かしく楽しいジオラマでは!?作品としても秀逸!Tさん、本当にありがとうございました&お疲れさまでした。
作品をご覧になりたい方、ハウスクエア横浜・情報館・3階ライブラリー真ん中あたりにあります。
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追加写真(12月6日)掲載







・・・・・ 炎の追加編(写真を拡大して初めてわかることばかり!) ・・・・・





秋晴れ手仕事散歩
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2008年プロジェクト終了のごあいさつから10日間、すっかり体力を取り戻しています。秋晴れの日々、手仕事散歩の様子などを。
神田にある手工芸の本とギャラリーの「art-bookshop&cafe/abc-gallery」を訪ねてみました。ギャラリーでは「渋谷手芸部文化祭」が開催中で、若い女性が多く活気がありました。手芸が人気なんだなあと実感!
10月18日から『マルタのやさしい刺繍』という映画が公開になるんですね。(シネスイッチ銀座など)。刺繍カフェも人気だとか。全体に、かわいい、おしゃれ、という言葉がよく似合いそう。


「ウズベキスタン布紀行」というおしゃれな本(手作り風で500円と安価)を買いました。ウズも表現次第で”かわいい”感じになるようです。
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田園都市線の青葉台駅下車、商店街をしばらく歩いたところにあるアジアンアンティーク家具店「ethnica」さんでは、「横浜アジアンウエーブ2008」(横浜市観光コンベンションビューローによる横浜のアジアをPRする一大イベント。10月の1ヶ月間、横浜にアジアのイベントが大集合)の一環として、「キリムとアジアの布展」開催中(10月31日まで)。
ethnicaのアジアの家具と手仕事プロジェクトで活躍した榊さんのキリムや布が、なんともいい感じのマッチング。中東のキリムとアジアの家具、、じつは「どうなのかな?」と思っていた面もあったのですが、本当にステキな空間になっていてびっくりしました。

キリムや布と家具が互いを引き立て合っていて、しっくりと馴染んでいます。インテリア雑誌みたい、、。日本の部屋でのコーディネートイメージもわいてきました。本物って、包容力がある。合うんですね。
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さらに横浜・保土ヶ谷へ。「咲き織」のおぎの順子さんのアトリエ(教室)におうかがいしました。
順子さん、まっすぐな視線と姿勢、そして生き方がカッコいい!!その行動力に感銘を受けました。



咲き織は、おおらかで明るくて自由。織り手の個性が思う存分発揮できそうな気がしました。立体的にしてみたり、花や季節感を織り込んだり、インテリア小物にしたり、いろんな広がりがあって楽しそうです。
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イラン大使館で11日まで開催されていた「書展 〜ペルシアのことわざから〜」。ペルシャのことわざをテーマに、イラン人の陶芸家サブーリさんによる陶に書いたペルシア書道、日本の書道家・伊藤深山さんの独創的な書が、刺激的な競演。


心地いい緊張感に包まれました。最高!
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以上、秋の手仕事お散歩メモでした。そう遠くないうちに、榊さんによるプロジェクト展示品解説などがあるのでは、と思います。お楽しみに。
カンタ
引き続いて手仕事ファンにとって嬉しい情報が満載の「銀花」の紹介です。

創刊30周年記念特別企画「母の手」というなんとも懐かしく暖かい響きのタイトルです。
中では、糸と針の仕事としてアジア各地の「母の手」による針仕事の数々が紹介されています。
「日本」からは 刺し子・・・・
百接ぎ・・・
背守り・・・
韓国・中国・台湾・モンゴル・ネパール・インド・バングラデシュ・フィリピン・ラオス・
アフガニスタン・イラン・トルコ・シリア・パレスティナの国々に共通する針仕事が紹介されています。
これを見ると国境や民族などは意味が無く、どこも同じく母は一針・一針に、子供の成長を願う
気持ちは同じだと思える。

特集号なので「全アジア・刺し子の系譜」道明三保子著など充実した、刺繍=刺し子
の世界が堪能できる。