手仕事ニュース。あのにますでざいん

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◆無名のデザイン(日経MJより、要旨)
・ 日本(「松野屋」/荒物雑貨/日暮里に直営店)とイギリスのセレクトショップ「L&W」(レイバー&ウエスト/ロンドン)などが集めた、名もなき職人の手による生活道具の展示会が東京(アノニマスタジオ)で開かれた。
・ 展示されたのは、ブリキの米びつ、シュロを束ねたホウキ、わらで編んだ鍋敷き、ホウロウの片手鍋、荒物や金物など。若い女性でいっぱいだった。
・ 松野屋が集めているものの大半は農家や町工場が細々と作る日用品。民芸品とも伝統工芸品とも異なる独自の品揃え。
・ L&Wは、金属製のハエたたき、木製のお玉、ブリキ製じょうろ、戦前欧州で普通に見かけた生活雑貨やアンティーク。ノスタルジックでありながら古くささを感じさせない審美眼がある。「アノニマスデザイン(無名の、作家不詳)」と呼ばれる場合もある。
・ 柳宗理さん談=「デザイナーがいなくても各技術が有機的にうまく融合されているものをこう呼ぶ」「欧州は装飾的でデザインがあるものを求める消費者が多い。だがこうした商品が市場にあふれると飽きたり疲れたりする人が現れる。無印良品がロンドンで人気なのもそんな理由からではないか」。
・ 使い捨てに疑問を持つ人の増加がアノニマスデザイン見直しの背景にある。松野屋さん談:「プラスチック製の100円のちりとりとブリキで作られた500円のちりとりを並べるとかっては100円の方が売れた。だが今は消費者は400円の差だったら長く使えて味が出るブリキの方を買おうと考える」。
・ 19世紀英国のアーツ&クラフト運動と20世紀初頭の日本の民芸運動はいずれも手仕事や生活の中に美を見出した。二社とも思想的影響を受けている。
・ L&W談:「普段使われるすぐれものが私たちの好み。シンプルで機能的で長く使い込めば古い友人のように愛情がわく。そんな商品を選ぶようにしている」。
・ 松野屋さん談:「民衆的手工業という考え方」「自然食品があるなら自然商品があるべきだ。生産者の顔が見える野菜と同様、作り手の存在を感じる雑貨を好む消費者もいる。作家の作る高価な一点ものではなく名もなき職人が作る安価な日用品を提供したい」。
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遊牧民の毛織物とかアジアの女性の手仕事も、「民芸品とも伝統工芸品とも異なる」「アノニマスデザイン」「デザイナーがいなくても各技術が有機的にうまく融合されているもの」「作り手の存在を感じる」というあたりでは、近いのでしょうか。
気持ち的には、また違うジャンルのような気もしていますが、表現ができません。(悲)
アノニマスタジオって行ったことないんですが、ブログを見てみると、今どきの「ナチュラル」な感じの空気ですね〜。展示に若い女性が多いというのも、うなづけます。
Jの知っているところでは、渋谷駅南口東急プラザ地下の台所用品店が、こんな感じ。ときどき見ています。たまに買います。
でも100円ショップで買物してしまう私、邪道?「プラスチック製の100円のちりとり」って長く使えて、意外と味もあると思ってしまうんです。遊牧民やアジアの人も、けっこうド派手なプラスチック用品、喜々として使ってたりします。軽くて長持ちして便利なんですね。
今回も、まとまりなし^^(定番フレーズ)。失礼しました〜。m (_ _) m
<参考>
◎ 松野屋
◎ アノニマスタジオ
