手仕事なう。セレクトショップと民芸、など

その昔は、新聞や雑誌の気になる記事を切り抜き、コピーを取り、内容ごとにファイルに分け、その中をさらに細分化してファイルにしていました。(こまめなのではなく仕事上の必要から)
が、時代は変わりました。なんでもネットで検索できるし、基本的に変化のスピードがものすごく早くて、半年前の情報もあまり意味を持たなくなりました。苦労して作ったファイルを見返すこともなくなりました。
パソコンが軸になってからは、ワードに気になる情報(要点)を打ち込むようになりました。今も新聞派なので、新聞から手書きならぬ手打ち(コピペではないという意味で)。基準は「自分が気になること」という主観なので、過去に遡りながら関心事の変化を見ることもできます。
趣味的なことでここ数年多いのは、「民芸のいま」的な情報。若い人が集まる店や場所って、多くはレトロでほっこりしていますよね。上昇志向で物質的なバブルな世代とは、趣味嗜好がかなり違うなあとしみじみ感じます。
気持ちよくてナチュラルで等身大(ロハスとか、以前ならばスローとか、そんな感じ)。そして「和」。とにかく和の空気のあるものですね。
和、和、和、北欧、エコ、安い、かわいい。そんなイメージ。
でも、今の人は基本的にデザインセンスがとてもいいので、雑貨店やセレクトショップに日本の陶器が増えたなあなどと、興味を持っていろいろ見ています。

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さて、こちらは1年くらい前の新聞記事。「〈いまを生きる民芸〉手仕事の美、支持再び/朝日新聞/2009年11月」
・60〜70年代、民芸は大ブームを迎える。高度成長を経験した都会の人々は、心の空虚を埋めるように、郷愁を満たしてくれる民芸品を求めた。日本再発見の観光キャンペーンもブームを後押しした。
・だが、代償も大きかった。濱田庄司の孫、濱田琢司氏は「観光地にあり、田舎臭くて安い物という民芸の負のイメージがこのころできあがった」とみる。土臭い器、黒っぽい木工品、大きなかめ。手あかにまみれたイメージが定着しはじめた。益子のような民芸の町でも、民芸の影は薄くなっている。
・一方で、民芸は若い世代の感性を刺激している。「ビームス」は02年に「北欧から民芸へ」と提案する新ブランドを作った。「20代後半から30代の人は、かつての民芸ブームを知らないので、手仕事の品が新鮮に映るようだ」と担当者は話す。
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「北欧から民芸へ」、、なるほど、ですねえ。
セレクトショップの原宿の「インターナショナルギャラリー ビームス」には、北欧ブランド「イッタラ」のコップと一緒に、大分の小鹿田焼、島根の出西窯の陶器などが並びます。
この夏も、ギャラリースペースで「日本手仕事展」がおこなわれていました。陶器、ガラス、のれん、カゴ、和紙など、アイテムや商品数も豊富で、まさに「民芸のいま」といった感じでした。
話は変わって、、最近おもしろいなあと思ったのは、「コケーシカ」。
「コケシ」が最近人気と知ってびっくりしていたんですが、それ以前から人気の「マトリョーシカ」とかけあわされて「コケーシカ」。
レトロかわいいわ〜。どちらかというと、こういう人を喰ったようなものに好感を持ちますね。(^_^;)

「こけし KOKESHIBOOK〜伝統こけしのデザイン」には、コケシ情報がいっぱい。
