美しい世界の手仕事プロジェクト

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(ウズベキスタンのバザールにて。KENZOさんを彷彿とさせる花柄。この写真は90年代ですが、今もだいたいこんな感じ。華やかで明るい柄が多いです)

最近は、衣服にエネルギーもお金も、あまり〜ほとんどかけていません。ユニクロ、gap、アウトドアブランド+お仕事着は昔からのところのセールで。ただ、これでいいのか、と、ふっと思うこともあります。
装うこと、纏うこと、飾ること。世界のどんなところに行っても、女性たちは精一杯のお洒落をしています。

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(ヘッドスカーフを多彩に。ウズベキスタン)

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(ウズベキスタンの結婚式にて。女の子たちは「可愛い服が着られるから結婚式が好き」。カジュアルな格好もよく似合いますよ)

ときどき訪れるウズベキスタンは、(子ども〜結婚前の)女の子がすっごくお洒落。ジーンズから伝統的な衣装まで、そしてヘアからアクセサリーまで、装うことが本当に楽しそう。

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(民族衣装というのは、本当にお洒落なものです。これは中央アジア・タジキスタンの衣装。イラストがまたいいですよね〜)

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(現代のファッションデザイナーの多くは民族衣装にインスパイアされているのでは?このバランスと色彩感覚。タジク)

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(メンズ。タジクです。ブーツと帽子もポイント。ベルト替わりの布も凝ったものが多いです)


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ファストファッション全盛の日本、若い世代はナチュラル志向で等身大好み。そんな中、かつてのデザイナーズブランドは、どうなっているんだろう。ファッションビルにも行かなくなった身には、まったく疎い世界。

今朝、コムデギャルソンの川久保玲さんへのインタビュー記事「ファッションで前に進む」(朝日新聞20120107)を読みました。記者さんは、私の聞きたかったことを全部聞いていました。結局、多くの人が同じことを考えているんだろうなと思いました。皆さんも、ファッションに対して、なんとなくこんな感じというか思いを持っていませんか?

◎ 不況は高級ブランドには逆風ではないですか
◎ 風潮としては、安定感や気安さを求める傾向ですよね
◎ ファッションで個性を表現する必要はない、と考えている人が増えているようですが、、
◎ 安価でファッションを民主化するというファストファッションをどう思いますか
◎ 社会状況が混沌としている中でのクリエーションとは
◎ 新作を発表し続けるファッション界はエコと対極では?
◎ ファッションがあらゆる分野の流行に影響を与えた時代があったが、もはやそんな存在ではないのでは?

川久保さんは果敢に答えていました。(以下、一部だけですが、、)

* 一般の人には高くて買えない服でも、新しい動きなり気持ちがみんなに伝わっていくことが大切。作り手は世界を相手に一生懸命にがんばって発表し、それを誰かが着たり見たりすることで何かを感じて、その輪が広がっていけばいい
* 作り手も一番を目指さないとダメ。日本は先端技術や文化などのソフトパワーで勝負するしかない
* 他の人と同じ服を着て、そのことに何の疑問も抱かない。最近の人は、強いもの、格好いいもの、新しいものはなくても、今をなんとなく過ごせればいい。情熱や興奮、怒り、現状を打ち破ろうという意欲が弱まっていることに危惧を感じている
* いいものは人の手や時間、努力が必要なので、どうしても高くなってしまう。効率だけを求めていると、将来的にはいいものが作れなくなってしまう
* 新しい服を作るのは、何かを発信し続けることで、地球のどこかで少しでも何かを変えるきっかけになるのではと考えるから。作ったものを通して感覚的に揺さぶる。そのことで問題に気づいて欲しい
* 在庫は残るが同じ価格で売り切る努力をしている。ビジネスとしてはつらい面もある。クリエーターというものはまじめにやれば、たいていは貧乏になってしまうものだ
* ファッション業界でも変化を求める気持ちが弱くなった。そんな流れの中で自分を懸命に追い込んできたが、それを理解して認めたり、着てみようと思う人が減ってきていることを感じている
* 日本国内にも染織や素晴しい職人技術がある。彼らと協力するためのデザインやシステムを考えることで世界に発信できる、新しい優れたもの作りができるはず
* もう負けかなと思うこともある。状況を変えられていないのは事実だから。でもファッションにはなお、人を前向きにさせて、何か新しいことに挑戦させるきっかけになる力があると信じている
* ファッションははかなく刹那的なもの。だからこそ、今とても大切なことを伝えることができるのだ

考え込まれた、前向きで、誠実な答え。でも、やはり、難しいのなだあと思いました。答えが一生懸命なだけに、時代、社会が変わったのだな、と感じざるを得ません。
が、自分のなすべきことを強烈に自覚し、果敢に挑戦し続ける姿勢に、敬意を持ちます。
ファッションの力を信じている。自分のテーマの意義を強く意識している。そのことに触発されました。

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(懐かしの「美しい世界の手仕事プロジェクト2008」:「インドシナの染織」より。山岳少数民族の細かい手仕事に驚愕)

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(こちらも久々アップ/「美しい世界の手仕事プロジェクト2010」:「手仕事がつなぐ美のスピリット〜フィリピンの不思議な布つなぎ技法を中心として」より。海洋アジアの知られざる手仕事に驚愕)

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(アフガニスタン衣装と刺繍布。衣装は大きそうに見えて細身。日本では着る人を選びます)
 
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今日は、常滑の陶芸家山田常山展、桃山時代の武将でありクリエーターであった上田宗箇展を見ました。

* 「三代山田常山 —人間国宝、その陶芸と心」(出光美術館)

* 「上田宗箇 武将茶人の世界展 —「ウツクシキ」桃山の茶 秀吉、織部そして宗箇
生誕450年記念」(松屋銀座)

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(展覧会サイトより引用/(1)御庭焼茶碗 銘「さても」上田宗箇作 (2)水指 丹波焼 (3)大海茶入 銘「上田大海」
(4)竹一重切花生 上田宗箇作 (5)織部肩衝茶入 銘「喜撰」 美濃焼  岡山・華鴒大塚美術館蔵 (6)織部沓形茶碗 美濃焼)

作り出す人、すごいなあ、、。触発されて、さあ、どうしよう。今年は、、
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by kizashinoj | 2012-01-07 22:49 | 日々
「世界の手仕事ウエブ」の連載「手仕事とネット」は、サイトのadmin・tahara氏のセンスが生きる大変興味深いい内容です。
もっともアナログな手仕事も、今の時代IT技術と無関係ではありません。積極的に活用することで新たな展開もあり得そうです。

「手仕事の情報をさがしている方々(ユーザー)に比べ、発信者(作り手や売り手)の多くは、こうしたこと(J注:日進月歩の進化をしているIT技術)に懐疑的であったり、不慣れであるように思えます。ただ、今後、ネットと上手に付き合って、手仕事の情報を発信したり収集したりすることは、避けて通れないことと思います。忙しい創作活動や展示会、仕入れの合間に効率よく、情報発信をしていくことは、大変ですが、とても重要になります。もちろん、情報発信だけでなく、収集の面においても、同じことが言えると思います」

ということで、第1回めは「「手仕事」の今後をウェブで読む」でした。グーグルのサービス Google Insights for Searchを使い、手仕事というワードの人気度の推移などを把握・予測します。

・「手仕事」という言葉がここ数年の間にどれくらい検索されてきているか=ゆるやかながら、「手仕事」ということばで検索している人が増えてきている
・注目キーワード(クエリ)にも、「手仕事展」とか「手の仕事」「てしごと」などが並ぶ
・特に「手仕事展」などは、「急激増加」。多くの人が手仕事に関連する展示会情報を求めていたり、発信したりしていることが伺える

近年、手仕事への関心が高まっていることは肌で感じていましたが、データ的にも表れていたのですね。

新聞記事などでも手仕事、和、職人などを取り上げたものが目立ちます。例えば先日は、「手仕事逸品を見つける店」として、その傾向や注目される店舗が紹介されていました。

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<手仕事逸品を見つける店>
・日本伝統のものづくりをテーマにした商業施設が都内に続々登場している
・日本製にこだわっている点が特徴
・制作現場公開やワークショップ、イベントも。若い層来店目立つ
・「2K540アキオカアルチザン」=JR高架下に30店。会話しながら買物できるので安心。今秋にさらに20店を増やす
・「Rin」=日本のものはいいなとあらためて気づかされる、売れ筋は伝統的な技術に現代風のアレンジを加えた商品、九谷焼USB、三河木綿トートバッグなど
・「ジカバー・ニッポン」=客の滞在時間が長い。公開講座やイベントを開催 

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店舗を少し見ていきましょう。

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(高架下に工房的ショップが30店)

2K540アキオカアルチザン

*「かつて御徒町周辺は、江戸の文化を伝える伝統工芸職人の街でした。現在もジュエリーや皮製品を扱うお店が数多くあり、職人の街の印象を残しています。けれども昨今、時代とともに、変化する人々の感性やセンスが望むものに対して、満足な答えを用意出来ていなかったのではないでしょうか。このところ、東京の東エリアがおもしろくなってきています。ギャラリー、工房、カフェ、ショップなど、角度の高いセンスとクオリティをもった人々が東エリアに移りはじめているのです。この流れを背景に「ものづくり」をテーマとした施設が、御徒町エリアに登場します。工房とショップがひとつになったスタイル、ここでしか買えない商品、ものづくりの体験が出来るワークショップなど、さまざまな個性あふれるお店が集まります」(アキオカアルチザンサイト ホームページより)

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(匠の技をアピール。今秋にはさらに拡大予定)

◆J◆ 話題のエキチカ、エキナカ、ショッピングセンター開発で注目される「JR東日本都市開発」がプロデュース。「和、職人、一点もの、手技」という昨今の傾向の中、商業施設開発としてはおおいにあり得るコンセプト。高架下という立地でJRの資産を生かす。印象は、、店舗にばらつきがあり、工房性や専門性という面では、目の肥えた人たちをどこまで惹き付けられるか、まだこれからというところ。迷路的な配置や、統一感がないぶんだけひとつひとつが独立した路面店という印象が生まれているのは面白い。メディアの紹介等もあり週末等は集客力も高く、出展者側にとってもビジネスとして「問題ない」との声も聞いた。これからのひとつの「業態」となる予感はある。

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Rin

*「日本が世界に誇る凛とした「ものづくりの精神」に着目。「職人の技」と「優れたデザイン」を兼ね備えるものだけを時代を問わず全国の地域からセレクトするほか、Rinプロデュースにょり制作し提案する、ギャラリースタイルのセレクトショップです。その技は、そのデザインは、暮らしを幸福にするか否か、「ものづくりの国」で生きる現代人に、「ものえらびの目」の在り方を問いかけます」(Rin ホームページより)

◆J◆ 表参道をちょっと裏に入ったところにあり、若者の雑貨店に疲れた大人がにフラッと見るのに手頃な店。全国の物産展や自治体のアンテナショップなどが好きな人にとっても、面白いと思えるのでは。日本には、長い伝統を持つ産品がたくさんあるんだなあ、素晴らしいなあと気づかされる。企業や工房が今の時代にあう商品開発に努力している姿も知ることができる。九谷焼USBメモリーなどが人気。

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ジカバー・ニッポン

*「日本には残していきたいものがたくさんあります。残していかなければならないこともたくさんあります。しかし、それらが今この時代に失われつつあります。好きなもの、大切なものを失くしてしまうのは悲しいことです。 メイド・イン・ジャパン・プロジェクトは地域の活性化を促すために日本の地域文化を守るために10年後の日本のモノづくりのために考動します。 一人でも多くの日本好きの方々と、このプロジェクトを盛り上げていければ、これ以上の喜びはありません」
「創造と練磨が生み出す、新しい日本の様式」をコンセプトに素材、デザイン、しつらえ、モノづくり、環境にこだわった衣食住の品々を取り揃え、新しい生活を提案するライフスタイルショップを展開しています。日本各地の素晴らしい商品や地域で埋もれているモノづくりに光をあて、皆様に知っていただくことで産地のモノづくりの「発展」に寄与したいと考えています。決して懐古主義ではない、世界にも発信されるべき、時代とともに進化した製品達、そして全国で数多く展開されている産地プロジェクトで商品開発された製品も合わせて、「和製プロダクトの現在形」という切り口で魅力的にご紹介していきます」(以上、挨拶及びコンセプトより一部抜粋/ジカバー・ニッポン ホームページより)

◆J◆ 赤坂のミッドタウンにあるので、時々拝見。和をモダンにスキッと見せて今っぽい。日本各地の文化を大切にしようという姿勢も含め、応援したい気持ちにさせる好印象のお店。が、、今回ビックリしたことがありました。それは展開なさっている講座のこと。長くなりますが、下記に率直な感想を書かせて頂こうと思います。誹謗中傷する意志はまったくありません。ただただビックリしています。

ジカバー・ニッポンの「ニッポンブランド・マイスター講座」
*このような方におすすめです=地場産業のメーカー、ショップ販売員、外国の方と接する機会の多い方、デザイナー、一般消費者
・・・とのことです。
*カリキュラム=月1回全8回、修了試験有り(1回2時間/休憩有)
・・・ふむふむ、月1回2時間弱ですね。
*受講料=136,500円(税込)入会金10,500円+受講料126,000円
・・・ほ、ほわ〜っと!?!?!?(ゼイゼイ、、)、、戻ってみます。8講座、1回2時間、間違いないですよね、、1講座につき17000円。わお!このくらい普通なんですか??
*定員:35名(最小催行人数 20名)
・・・トータル、計算しちゃいました。。(^_^;)))
*講座=創造のシステムから見た日本の「うつわ」/染色デザインから見る日本の美/デザインの目利きとなる/「漆」の話/日本の色―文化とその意味、等
・・・2時間でうつわについて、漆について、デザインやものづくりについて、学ぶわけですね。

内容紹介を見てみます。ドキドキ。絶対特別な何かがあるはずですよ!!例として「デザインの目利きとなる」を見てみましょう。
〜〜「使い手としてデザインを理解するためには、完成した姿形をではなくデザインの背景を知る必要がある。身近な道具や家具を通し、「デザインの訳」を知ることでデザインの目利きとなり、これからの日本、そして世界のモノのあり方を考える
・・・これを2時間で!?それで受講後は「マイスター」になるんですか!?

にわかに信じられません。ところが、もう第5期なんですよ。心臓がバクバクしてきます。
しかも毎期、講座の内容は同じ(講師の方は準備の手間があまりかからないということになりませんか)。でも、きっと何か講座の中に他にないものがあるんですよ、きっと、、。そうじゃなきゃ、あり得ないのでは?それとも、企業研修的な位置づけということなんでしょうか?

費用は余裕のある方には問題ないんだ、ということで、貧乏な私が余計なことを言うのはやめましょう。

最も気になるのは、2時間×8回で「マイスター」という講座の設計というか、考え方です。

茶道をなさっている方、染織の方、漆の方、デザインの方、陶芸の方、それぞれ一生をかけて精進と努力の日々。それでもマスター、マイスターと言う、名乗ることには、大きな抵抗があるのではないでしょうか。
見て見て、読んで読んで、作って作って、聞いて聞いて、、一冊の本を読むことだって2時間では難しい。

さらに「マイスター師範科」があるようですが、もうそれはいいです。

こんなことを感じるのは私だけなんでしょうか。長く継続しているのだから、支持されているのでしょう。

「美しい世界の手仕事プロジェクト」は、有志による自主的なプロジェクトです。これまでレクチャーやイベントも何回も行いましたが、参加する方の費用は無料です。ワークショップは講師の先生と受講者のやりとりなのでプロジェクトは金銭に関知していません。プロジェクト期間に自分たちの商品や作品を展示し販売。その利益などが主な運営資金です。(ケースによって会場側からのイベント費用ご提供もあります。感謝しています。ありがとうございます)

でも本来は、プロジェクトをおこないながらも、生活も成立し、ビジネスとしても実りがあるようにしなくてはならない。もっとビジネス的なセンスを磨かなければなりません。この点は努力しなければならないと思います。本当に。

講座、、プロジェクトでの講座、内容は他にないものなのに、、プロジェクトでも「修了試験」しようか。なんて、ちょっとマジで話をしたりしているこの頃。

試行錯誤の繰り返し。迷い多き日々ですが、迷いながら前には行こうと思います。

*コメント歓迎
*「世界の手仕事ウエブ」も同内容での投稿です。

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(手仕事フェスタ2010春/真理さんの磁力!)
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by kizashinoj | 2011-01-24 15:55 | 手仕事ニュース
ウィキリークスが世界を揺るがしています。国家機密レベルの極秘情報が、誰でも見られるネットで公開される、、
ネット社会がここまで来ること予想はされたでしょうけれど、本当に来るという実感は、政治家であっても持てなかったのでは?
ウィキリークス代表の逮捕をめぐる駆け引きは、スパイ映画をしのぐくらいです。
情報も権力者だけのものではなくなってきているのでしょうか。

美術や文芸の世界でも、従来の「権威」が変化してきているようです。
(権威とは無縁な手仕事写真を織り込みながら、、)

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(フィリピン少数民族衣装、徹底的に細かい手仕事/渡辺コレクション/美しい世界の手仕事プロジェクト2010より)

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< 崩れゆく「壇」の権威 〜芸術院嫌気さす逸材も。土産や土下座会員目指し事前活動〜/朝日新聞/2010年10月> (抜粋、要旨)

・芸術院は1918年設立の帝国美術院を前身に持つ国の栄誉機関。会員はみな「功績顕著な芸術家」で、非常勤の国家公務員。毎年国から250万円を支給されている。
・美術/文芸/音楽、演劇、舞踊の各分野から現在は計105人が会員。終身。誰かが亡くなったら欠員を埋める形でその部の会員が投票し新会員を決める。
・すぐれた芸術家たちが優れた後輩を見いだし次の時代をゆだねていく機能を担ってきた。文化功労者かって7割が会員、現在は2名だけ。

・安藤忠雄氏は、「50人ものあいさつ回りがわずらわしい。作品で評価して欲しい」と断った。
・選考委員宅に銘菓や土産、作品を持参、土下座された会員も。こうした慣習が逸材を遠ざける。
・「会員になるために工作が必要な組織なら、ない方がいい」野見山暁治さん。
・絵の世界では会員になると作品の値段が3〜4割り上がり、バブルの頃には2倍3倍になったが今はせいぜいで1割くらいという。

・(昨今は)素人や市場が影響力を持つ。「壇」と呼ばれる一種の共同体は外からの波にもさらされている。
・書店員が選ぶ賞や個性派楽団の台頭など。本屋大賞受賞後に30万部伸びて38万部売った小説は直木賞を逃している。今年の直木賞は11〜15万部。
・その世界の既存のメンバーの評価とは異なる素人や市場の評価が勢いを増す。一般の人も目や耳が越えメディアも多様化と国際化が進む。
・日本芸術院長で作家の三浦朱門さんは「文化の壇は日本が近代化された20世紀に成立したが複製芸術が広がり新しいコミュニケーションの場が生まれ形骸化した。いまや壇は消えつつある」と話す。
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ドンジャ、夜着。ボロ布が幾重にも重なりあい15キログラムのものもある)

そういえば、「壇」ってありましたね。論壇とか画壇とか。今では、「ひな壇芸人」しか思い浮かびません。

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(ウズベキスタンの刺繍布スザニ/タシケントの工芸博物館蔵/博物館に展示されてはいるが元々は花嫁のために親族の女性たちが刺した布。美しさがイキイキしています)

いいとか悪いとかではなく、情報や嗜好の変化ということなのでしょう。個人的には、権威的なものが苦手なので、論評が一部の層の特権であるよりは好ましいと思います。ただ、深く研究を積んだ専門家ならではの視点を知る機会は減っていくのであろうことは、少し残念な気もします。

とにもかくにも、、この溺れるような情報の海を彷徨う日々、しっかりした自分なりの視点、面白がるけど踊らされない姿勢を持ちたいなと思います。

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(タジク男性衣装/超超イケてますよね!なんたるオシャレ度!このストライプ、この色の組み合わせ。こういうところからインスパイアされて作品を作る有名ブランドも少なくないですよね)

手仕事プロジェクトは、壇とも権威とも無縁(にも程がある)。
だから、こういうときに写真選びは楽勝。すべてがスピリットのある手仕事だから。
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by kizashinoj | 2010-12-13 21:32 | 日々
しとしと雨模様、グンと寒くなりました。風邪などひかれてませんか?
J、現在ちょっと喉にきています。アツアツ生姜紅茶を飲んでいます。

さて現在、「手仕事フェスタ公式サイト」は、エスニカさんの奮闘によりリニューアル中です。
レポートを投稿できる仕組みなので先ほどトライしてみましたが、あえなく撃沈!
どうもMacって、いろんなものと相性が良くないんですよね〜。孤高、、って、違うか!(iPhone売れてメジャー♪) 何が原因だろう(哀)。

手仕事好きのたくさんの愛好者が交代で書く、多方面の話題を楽しめる、そんなWEBになるのではと思います。見えてきたらアドレスをご案内しますね☆

そんなわけで、今回も一人淋しく!?ブログに向かいます。
テーマは、工芸を世界に発信しよう、という青柳正規さん(国立西洋美術館館長)のご意見。

読後、当たり前なのでは?今さら?、、と一瞬思いましたが、ご専門が「古代ギリシア・ローマ専門、考古学者、美術史家」というわけで、そういう方の視点も見てみようかなとアップしてみました。

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(「薄瑠璃釉色絵唐花文皿 鍋島」/唐花を皿の回りの部分に展開する「湾曲構図」、唐花文は染付で輪郭をとり古九谷様式に近い濃い緑、黄色の二色で彩色。余白と色あいが粋!/『柿右衛門と鍋島 —肥前磁器の精華—』展(出光美術館)展覧会図録より引用)

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「日本のモノ 工芸の裏打ち 〜日本文化の質と技を戦略的に世界に発信」(日経新聞/要旨及び抜粋)

・ロンドンの大英博物館で日本の過去50年の陶磁器や漆芸などを紹介する「わざの美」という展覧会を見たとき、日本の工芸には世界に通じる力があると確信した。
・美術には、独創性、主題、技の3つの要素が必要だが、19世紀の印象派の台頭で創造性と主題だけが重視され、技は二の次になった。
・美術が王侯貴族のものから市民階級のものへと変化する中で手間ひまのかかる質が切り捨てられていった。現代美術が難しくなったのも思想や発想に偏ってきたからではないか。

・その点、数百年にわたり質の高さと技を築きあげてきたことが日本の工芸にとっての独創性になる。その美しさは誰にでもわかりやすい。
・日本がガラパゴスにいることを意識化し、日本の特殊性、世界との共通点をうまく利用して(海外へ)出ていけばいい。

・日本の工芸職人の強みは昔の技術や意匠をただ反復するだけではないこと。
・小さくしたり装飾を洗練させたりして工芸を少しでも現代社会にあったものにしようと現場で工夫を凝らす。
・私たちは茶碗を手に取って使うことで、たなごころに温かく触れる形への高い選別眼が自然と育まれている。

・工芸を海外で紹介することで日本製品に信用を与えることもできるのでは。
・年明けには羽田空港内に国立美術館の別館を作る計画を進めたい。
・19世紀後半ヨーロッパの熱狂的な日本工芸ブームに習いジャポニズム再興運動を進めたい。
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(「レバント戦闘図・世界地図屏風」・桃山時代/桃山時代(17世紀)の人たちが世界をどう見てしていたのかなあと想像させて楽しい/「BIOMBOの時代 屏風に見る南蛮交流」展覧会(サントリー美術館)図録より引用))

羽田に美術館、それっていいですね。賛成です!
ナイスな工芸をたくさん展示してくださいね。ワークショップなどもぜひ。体験が楽しいんですから。

最後に書いてある「ジャポニズム」について。
先日、森岡正博さんが、ヨーロッパでのアニメやマンガへの熱狂を目の当たりにして、「今こそが、まさにジャポニズム」と書いていました。
「これから再興運動」、なのではなく、まさに今巻き起こっているのだなあと同時代性を感じました。その感性の方が近い気がします。

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(東大寺大仏、蝶?なぜ?アート?!☆/コメントでご指摘あり。蝶は足が6本が普通。これって、、やっぱりアートなの〜!?それにしても足の数に肉眼で注目したbenijoさん、さすがです)

高い選択眼、というのは、プロジェクトをやっていて感じます。民芸世代も若い人も、見る目がある。ミドル世代はちょっと危うさも?(ブランド好き世代だから?)

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(道具もきりりとしています。左官屋さんのチリボーキ。手作り)

次回、記事はどこからアップ? もう、J、あっぷあっぷかも。。!?
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by kizashinoj | 2010-11-15 20:03 | 手仕事ニュース

手仕事とシアワセ

年収とシアワセについてのアメリカでの調査に関する記事がありました。(08年から09年、45万人に電話調査/米プリンストン大学ダニエル・カールマン教授(行動経済学)らによる。楽しい気分、幸福感、悲しみ、ストレスなどのそれぞれを電話前日に体験したかを尋ね感情的な幸福度を調べた)

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(アンデスの手仕事/山本コレクションより)

結果。
「日々の幸せを感じる度合いは世帯年収が上がるにつれて高くなる傾向があるが、7万5千ドルを超えると、ほぼ頭打ちになった」

「世帯年収が高い人ほど、良い感情を体験した人の割合が高く悪い感情は少ない傾向があった。だが7万5千ドル程度以上ではこうした傾向がなかった」

これって、肌感覚としてわかる気がします。
人間、たとえば食でいえば2000キロカロリーくらいが適当といいますよね。あまりに少ないと生命や生活に支障をきたす場合もありますが、過剰になってしまうとこれもよくありません。胃袋の大きさは決まっているのだから、そんなに食べられない。

お金も同じことじゃないのかな、と思っていました。
暮らしていくのにお金は必要で重要。ゆとりの部分も欲しい。でも、多ければ多いほどいいというものではないかも。

以前アメリカの富裕層についての本を読んだ時、そうだろうなと思ったことがありました。リーマンショック前、アメリカ全体がバブルで住宅を担保にお金を借りまくって過剰に消費をしていた頃、起業や投資等々で成金というかニューリッチな人たちもたくさん登場。いきなり豪邸に住み、お手伝いさんを雇い、、でも、その人たちは、いつかこの暮らしを失うのではという不安感が常にあり、セキュリティに神経をすり減らし、住み慣れない豪邸にとまどい、新たな交際や雇った人たちとの関係に疲れていました。

富豪になる、のではなく、富豪として生きる、には体力と精神力がいると思う。ビル・ゲイツやボノは、知性があるから社会貢献してバランスを保っている。これだと思う事業には投資するけれどプライベートはふつうという若い経営者も多そう。新世代の感覚で、世界にお金を循環して欲しいものだ。

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(アンデスの”つなぎ”)

さて、調査結果続きです。
「一方、考えうる最高の人生と最悪の人生があるとしたらあなたの人生はどの位置か、という人生の満足度11段階評価では、年収高いほど自己評価高まる傾向が続き頭打ちにならなかった」
「教授らは、高い年収で満足は買えるが幸せは買えない、と結論づけ、高い年収の人は小さな喜びを十分に味わえないのではと示唆している」
「大学卒は自己評価高いが幸福とは限らない」
「高齢者はストレスが少なく、信仰心のあついひとは幸福だった」
「不健康、頭痛持ち、孤独、喫煙者は幸福度も自己評価も低い」

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008シルクロードより)

むりやり手仕事に結びつける気はないのですが、、幸せ度や満足感と手仕事って関係あると思います。
手仕事している人は幸せそう。楽しそう。満足そう。

Jはできないけれど、見ていてそう思う。うらやましいです。
でも、見ているだけでもプチ幸せです。素敵な手仕事と出逢ったら、とても幸せです。
どんどん素敵な手仕事、見せてくださいね!☆
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by kizashinoj | 2010-10-31 23:46 | 日々
民芸や手仕事の今、みたいなニュースに目がいくこの頃&お年頃。先日は、「無名のデザイン」なる記事を発見。いろんな動きがあるんだなあということで、ご紹介。

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 アフリカンデザイン展より)

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◆無名のデザイン(日経MJより、要旨)

・ 日本(「松野屋」/荒物雑貨/日暮里に直営店)とイギリスのセレクトショップ「L&W」(レイバー&ウエスト/ロンドン)などが集めた、名もなき職人の手による生活道具の展示会が東京(アノニマスタジオ)で開かれた。
・ 展示されたのは、ブリキの米びつ、シュロを束ねたホウキ、わらで編んだ鍋敷き、ホウロウの片手鍋、荒物や金物など。若い女性でいっぱいだった。
・ 松野屋が集めているものの大半は農家や町工場が細々と作る日用品。民芸品とも伝統工芸品とも異なる独自の品揃え。
・ L&Wは、金属製のハエたたき、木製のお玉、ブリキ製じょうろ、戦前欧州で普通に見かけた生活雑貨やアンティーク。ノスタルジックでありながら古くささを感じさせない審美眼がある。「アノニマスデザイン(無名の、作家不詳)」と呼ばれる場合もある。
・ 柳宗理さん談=「デザイナーがいなくても各技術が有機的にうまく融合されているものをこう呼ぶ」「欧州は装飾的でデザインがあるものを求める消費者が多い。だがこうした商品が市場にあふれると飽きたり疲れたりする人が現れる。無印良品がロンドンで人気なのもそんな理由からではないか」。
・ 使い捨てに疑問を持つ人の増加がアノニマスデザイン見直しの背景にある。松野屋さん談:「プラスチック製の100円のちりとりとブリキで作られた500円のちりとりを並べるとかっては100円の方が売れた。だが今は消費者は400円の差だったら長く使えて味が出るブリキの方を買おうと考える」。
・ 19世紀英国のアーツ&クラフト運動と20世紀初頭の日本の民芸運動はいずれも手仕事や生活の中に美を見出した。二社とも思想的影響を受けている。
・ L&W談:「普段使われるすぐれものが私たちの好み。シンプルで機能的で長く使い込めば古い友人のように愛情がわく。そんな商品を選ぶようにしている」。
・ 松野屋さん談:「民衆的手工業という考え方」「自然食品があるなら自然商品があるべきだ。生産者の顔が見える野菜と同様、作り手の存在を感じる雑貨を好む消費者もいる。作家の作る高価な一点ものではなく名もなき職人が作る安価な日用品を提供したい」。
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 インドシナ展示より)

遊牧民の毛織物とかアジアの女性の手仕事も、「民芸品とも伝統工芸品とも異なる」「アノニマスデザイン」「デザイナーがいなくても各技術が有機的にうまく融合されているもの」「作り手の存在を感じる」というあたりでは、近いのでしょうか。
気持ち的には、また違うジャンルのような気もしていますが、表現ができません。(悲)

アノニマスタジオって行ったことないんですが、ブログを見てみると、今どきの「ナチュラル」な感じの空気ですね〜。展示に若い女性が多いというのも、うなづけます。

Jの知っているところでは、渋谷駅南口東急プラザ地下の台所用品店が、こんな感じ。ときどき見ています。たまに買います。
でも100円ショップで買物してしまう私、邪道?「プラスチック製の100円のちりとり」って長く使えて、意外と味もあると思ってしまうんです。遊牧民やアジアの人も、けっこうド派手なプラスチック用品、喜々として使ってたりします。軽くて長持ちして便利なんですね。

今回も、まとまりなし^^(定番フレーズ)。失礼しました〜。m (_ _) m

<参考>
◎ 松野屋
◎ アノニマスタジオ

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2010 フィリピン展示より)
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by kizashinoj | 2010-10-14 17:07 | 手仕事ニュース
先日の新聞、興味深い記事がありました。要旨、抜粋です。

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◆ 難民、おしゃれに自立

・ミャンマー難民の女性たちが、ネイルケア技術を習得し働いている。
・企業コンサルタント会社を起業した女性が、09年12月から支援団体と情報交換しながらすすめてきた。難民女性たちも「やってみたい」とのことで、彼女が講師となり1日5時間3週間ネイルケアを指導した後、仕事を開始。
・すでに店舗で活動しており、技術力と他店より低めの価格が好評。おいしいアジア料理屋さんの話などで盛り上がる。口コミで人気が広がっている。
・「きれいなものやオシャレが好きだから、この仕事ができてうれしい。今までの仕事は誰とも話さないで一日が終わったけど、ネイリストになってかたは日本人の友だちもたくさんできた」
・手仕事で、スキンシップとコミュニケーション!

* ネイルケア、この柔軟な発想がいいな。アジアの女性は手先器用な人が多いし、やさしさやホスピタリティもある。基本は技術の提供なので難しい日本語を話さなくても大丈夫。一方、ネイルケアは日本女性に相変わらず人気があり、ネイルサロンはリピート率が高いという特徴がある。この二つがクロスする。こういう方向を考え、しかもきっちり形にしていく今どきの若い女性たちに拍手!!! *

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(オスマン衣装展より)

・クルド女性はオヤ製品を販売。レース編みで交流を紡ぐ。
・埼玉県蕨市周辺にはトルコ出身のクルド人が集住している。難民申請しているが認められていない。在留資格がないため仕事もできず家にこもりがち。
・NPO法人難民支援協会がクルド人コミュニティの社会参加と自立を目指し今年から「オヤ」の商品開発の取り組みを始めた。
・6月から難民支援イベントで展示販売。携帯ストラップ、ピアス、ネックレス、コースターなどがかわいいと好評だった。
・オヤの商品化で自信がついたのか女性たちから「日本人と話せるように日本語を学びたい」という声も。伝統技術が日本社会とのコミュニケーションを生み出すきっかけになっている。

* オヤの話題、こういう形で目にするとは。こちらもうれしくなるニュースでした。支援イベントだだけでなく、一般のお店でも販売できるようになればいいですね。 *
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(クルドの人たちが多く居住する東トルコ、ヴァン湖のあたり)

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(眼の色が左右で異なるヴァン猫が有名)

今の日本では「難民になる自分」という状況が想像できませんが、もし万が一、そうなったとき、どうやって身を立てていけばいいんでしょう。腕がある、技術がある、自国の手工芸や料理ができる等々、大事だなあと記事を読んで思いをめぐらせました。
私はサバイバルできなさそうだけど、、食堂で「まかない」?いやいや、まかないって腕が必要。あ、整理や収納はけっこう大丈夫なんで(オタク)、日本の住宅事情で鍛えた徹底収納技術で生きていけるかも☆?

皆さんは、どんな手仕事や技能でサバイバルしますか?!^^

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(クルドのキリム。ヴァンで購入)
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by kizashinoj | 2010-10-10 21:04 | 手仕事ニュース
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 インドシナ展示/望月コレクション/三角アップリケなど技法を駆使。用だけ考えたら到底できません。ビーズ装飾までつける過剰さ、とことん感がすごい。高地の人たちは感性が冴えてますね)

もう少しだけ、現代の民芸を。
下記は、濱田琢司さん(濱田庄司の孫)のインタビューだと思うのですが、何から抜き書きしたか不明。たぶん新聞記事(前回までの朝日新聞)の流れかも?以下、自分の抜き書きノートより要旨抜粋です。

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< 現代の民芸> 濱田琢司さん 

・若い人たちに民芸が静かなブームだ。彼らは60年代70年代の民芸ブームを知らなかった世代。感度の高いファッション店や人が発信地になっている。
・北欧やアメリカのデザインに親しんでいて日本との接点を探る中で民芸運動に出会った。当時から続いている産地に今の自分たちの生活に取り入れられるものを見つけている。

・民芸運動が生まれたのは大正末期。急激な西洋化や都市化を背景に工芸の世界が用を離れて美術の方向に走ることに反発し柳宗悦らは民芸という造語を掲げた。
・職人の仕事の中に、こんなに素晴らしいものがあるじゃないかと、ひとつひとつ、自分たちの「眼」を基準に掘り起こしていった。
・産業振興ではなく消費の活動だった。産地にインパクトを与える一方で、外の人が好き嫌いで「守れ」と騒ぐことに、地域を見てみいないとい批判も巻き起こった。

・「用の美」という言葉があるが、使いやすいものは美しいと解釈するのは少し誤解がある。
・機能を考えたらプラスチック製品の方が優れていても、違うものを選ぶのは、持って使って喜びがあるから。じつはそんなに使いやすくないけど、使いこなす。自分が入り込む余地のあるところを楽しむのもまた、民芸なのだ。

・ろくろをひいた皿が型を抜いたものよりいいという考えに、私は必ずしも立たない。技術に誇りを持つ作り手は、むしろ民芸の産地とみられるのを嫌う。機械であってもていねいにきっちり仕上げた皿はプロの職人の仕事。
・手作業であることや産地の持つ「物語」に頼ってしまう。質は保てず、いずれ取り残される。使い手も表面的に消費するだけでは、自分の消費眼は育てられない。消化できるまでゆっくり向き合ってみることです。
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(遊牧民のサドルバッグ。織物の上の装飾がかわいらしい)

浜田琢司さんの意見、私にはすんなりと納得できる内容でした。同感できる部分が多かったです。「自分が入り込む余地のあるところを楽しむ」、いいですね。民芸に限りませんが、「関与ができる」ということ、大事なのではと思います。
私、まことしやかな産地の物語とか、どれだけ手間ひまがかかっているか、に影響される面があるのですが、もっと凛として、そして素直に、モノ自体と対話ができれば、と思います。

またしても、まとまらず、、でも、このままアップ〜〜。m(_ _)m

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 シルクロード展示/クイーンTによる遊牧民の移動光景実物大再現。手織りのバッグに荷物を詰めて凝った模様のベルトで結ぶ。模様を見ればどこの部族かわかるといいます。大事な馬や駱駝も美しく飾ります)
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by kizashinoj | 2010-10-05 23:12 | 手仕事ニュース
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 インドシナ展示より)

前回に続き、〈いまを生きる民芸〉です。

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■「用の美」デザインと共鳴(09年11月/朝日新聞記事より要旨/記事筆者の意見の部分は極力入れず、インタビューなど取材内容中心に抜粋しています)

・パリのケ・ブランリ美術館は今年初めまで、民芸を紹介する「日本の民芸精神」展を開いていた。「『ミンゲイ』の精神は、最近フランスで人気の高い『無印良品』のデザインなどにも通じる」(展覧会監修者)。

・無印を世に出した、辻井喬(堤清二)さんも「無印良品を始めるとき、近親性のあるものとして民芸も意識した」と話す。
・「無印良品は反ブランド商品と考えたし、『無銘性』という意味では、民芸とも通じる。一方で、市場経済の産物であることも事実。『無印』というブランドとして扱われる危険性もあり、民芸との重なりは4割程度でしょう」。

・「民芸こそデザインの考え」ととらえるのは、プロダクトデザイナーの深澤直人さんだ。シンプルで端正な品々で知られ、無印の商品も多く手掛けている。
・「特別で刺激的な形を生むのがデザインと見られがちだが、柳が唱えたような、普通の生活にある『用の美』ととらえるべきだ。デザイナーの名前や過剰な商品情報によって目が曇りそうなときに、要になる存在だ」。

・前近代的・近世的ともいえる無名の職人による手仕事の中に、「用の美」を見、民芸と名づけたのが柳だった。美術評論家の北澤憲昭さんは「工芸は、美術の側にも工業製品の側にも行けないあいまいさがある『用と美』だが、民芸と近代のデザインは『用の美』で重なり合う」とみる。だから「民芸は工芸というより、近世の手仕事に関するデザイン思想ではないか」という。

・濱田琢司・南山大学准教授も、シンプルで無名性の高いデザインは「民芸の本質に近い部分がある」としつつ、手にしたときの喜びといった、心にかなう「用」も民芸の重要な一面だと考えている。
・都会の知識人で目利きだった柳が、地方の品々をさほど文脈を意識せずに称揚したことに、異国趣味的だという批判も成立する。一方で「(言葉や知識より)モノを基準にしてきたことで、民芸はしがらみや時代を超えやすかったのではないか」と濱田さん。

・環境保護への意識が高まり、浪費に厳しい視線が注がれる今、無印良品の生みの親である辻井さんは「グローバリゼーションの中、地域を大切にする民芸が有効になる」と指摘する。

・深澤さんは「バブル崩壊はいわば神の啓示であり、過剰さを排した民芸的な『さりげなさ』が共感を呼んでいる」と語る。
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 シルクロード展示より。マーシュアラブ刺繍)

堤清二さん(今となれば懐かしいと感じてしまいます。名前を知らない若い人も多いのでしょうね)、深澤直人さん(超売れっ子のデザイナー)、濱田琢司さん(浜田庄司のお孫さん)、北澤憲昭さん(美術評論)、さすが朝日は贅沢な取材ができますね。

ただ、私の理解力のせいでしょうけれど、何を言いたい記事なのか、どうもわかりません。いまに生きる民芸、ってことなでしょうけれど。
魅力的で個性的な各人が語ったはずなのに、エッセンスだから伝わらないのかな??

でも、このままアップしちゃいますね。どう感じられましたか?

民芸は用の美。う〜ん、上の中では、「無銘性」「さりげなさ」が気になった言葉。
「地域を大切にする民芸が有効になる」というのは、最近の傾向を見ていると、そう感じる部分があります。

一方、自分が惹かれる世界の手仕事とは、、どうしようもなくとことん手仕事になっていくモノ、作る時間そのものを楽しんで慈しんで作ってるなと思うモノ、精神性を感じる手仕事のモノ。それとここでいう民芸とは、ちょっと違うニュアンスなのかな。

手仕事仲間でよく話すんですが、プロジェクト仲間の多くが大好きな「遊牧民の手仕事」って、「用の美」って表現されることが多いけど、全然そうじゃない。
装飾過剰で使いにくい。模様の表現や技法に精魂傾けなくても、実用ならばもっと簡単に作れるのに。でも、飾ってしまう。とことんやってしまう。そこにこそ惹かれるのがプロジェクトの面々。
だから「用の美」という言葉を見ると、なんだか気になってしまうのでした。

やばい、まとまらない、、、でもアップしちゃおう。m(_ _)m

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 シルクロード展光景。150坪はやはり広かったなあ、、)
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by kizashinoj | 2010-10-01 20:05 | 手仕事ニュース
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008インドシナ展示より)

その昔は、新聞や雑誌の気になる記事を切り抜き、コピーを取り、内容ごとにファイルに分け、その中をさらに細分化してファイルにしていました。(こまめなのではなく仕事上の必要から)
が、時代は変わりました。なんでもネットで検索できるし、基本的に変化のスピードがものすごく早くて、半年前の情報もあまり意味を持たなくなりました。苦労して作ったファイルを見返すこともなくなりました。

パソコンが軸になってからは、ワードに気になる情報(要点)を打ち込むようになりました。今も新聞派なので、新聞から手書きならぬ手打ち(コピペではないという意味で)。基準は「自分が気になること」という主観なので、過去に遡りながら関心事の変化を見ることもできます。

趣味的なことでここ数年多いのは、「民芸のいま」的な情報。若い人が集まる店や場所って、多くはレトロでほっこりしていますよね。上昇志向で物質的なバブルな世代とは、趣味嗜好がかなり違うなあとしみじみ感じます。

気持ちよくてナチュラルで等身大(ロハスとか、以前ならばスローとか、そんな感じ)。そして「和」。とにかく和の空気のあるものですね。
和、和、和、北欧、エコ、安い、かわいい。そんなイメージ。
でも、今の人は基本的にデザインセンスがとてもいいので、雑貨店やセレクトショップに日本の陶器が増えたなあなどと、興味を持っていろいろ見ています。

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008バングラデシュ展示より)

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さて、こちらは1年くらい前の新聞記事。「〈いまを生きる民芸〉手仕事の美、支持再び/朝日新聞/2009年11月」

・60〜70年代、民芸は大ブームを迎える。高度成長を経験した都会の人々は、心の空虚を埋めるように、郷愁を満たしてくれる民芸品を求めた。日本再発見の観光キャンペーンもブームを後押しした。
・だが、代償も大きかった。濱田庄司の孫、濱田琢司氏は「観光地にあり、田舎臭くて安い物という民芸の負のイメージがこのころできあがった」とみる。土臭い器、黒っぽい木工品、大きなかめ。手あかにまみれたイメージが定着しはじめた。益子のような民芸の町でも、民芸の影は薄くなっている。
・一方で、民芸は若い世代の感性を刺激している。「ビームス」は02年に「北欧から民芸へ」と提案する新ブランドを作った。「20代後半から30代の人は、かつての民芸ブームを知らないので、手仕事の品が新鮮に映るようだ」と担当者は話す。
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「北欧から民芸へ」、、なるほど、ですねえ。
セレクトショップの原宿の「インターナショナルギャラリー ビームス」には、北欧ブランド「イッタラ」のコップと一緒に、大分の小鹿田焼、島根の出西窯の陶器などが並びます。
この夏も、ギャラリースペースで「日本手仕事展」がおこなわれていました。陶器、ガラス、のれん、カゴ、和紙など、アイテムや商品数も豊富で、まさに「民芸のいま」といった感じでした。

話は変わって、、最近おもしろいなあと思ったのは、「コケーシカ」。
「コケシ」が最近人気と知ってびっくりしていたんですが、それ以前から人気の「マトリョーシカ」とかけあわされて「コケーシカ」。
レトロかわいいわ〜。どちらかというと、こういう人を喰ったようなものに好感を持ちますね。(^_^;)

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(写真をリンクさせて頂きました。沼田元氣がマトとこけしの専門店「コケーシカ」を鎌倉にオープン! | 乙女チップス | カワイイ情報いっぱいのウェブマガジン

「こけし KOKESHIBOOK〜伝統こけしのデザイン」には、コケシ情報がいっぱい。
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(写真をリンクさせていただきました:「こけし KOKESHIBOOK〜伝統こけしのデザイン」より)
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by kizashinoj | 2010-09-27 20:12 | 手仕事ニュース

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj