美しい世界の手仕事プロジェクト

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タグ:中央アジアの手仕事 ( 11 ) タグの人気記事

前回の「アトラス・ハンディクラフト・コンテスト、順調に進行中」では、説明会の様子をご紹介しました。シルクロードの絹織物「アトラス」の光沢と質感、大胆な色遣いと文様、でもどこか懐かしさを感じるその魅力。コンデジのなんちゃって写真ですが、少しでも伝わればうれしいのですが、、

アトラスを使ったオリジナル作品のコンテスト、「ウズベキスタンの絹織物アトラスを使った手工芸品コンテスト!☆」です!

オフィシャルサイトは、こちらです!(東京農工大学による「ウズベキスタン共和国シルクロード農村副業復興計画プロジェクト(JICA受託事業)」の一環)

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今回は、アトラスを製作している工房や、最大の産地であるマルギランの光景や暮らしなどを、少しご紹介したいと思います。

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(アトラス〜コットン50%のアドラスは、経絣。括りの後、糸を染める)

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(模様がわかります)

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(サントリーのウーロン茶の広告にでも出てきそうな涼しげな顔立ちのウズ青年が製作中)

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(道具類は美しい。庭にある縁台に絨毯が敷いてあります)

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(こちらは老舗の工房。家族代々の伝統を受け継いでいます)

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(工房の先代が復元した伝統的な文様。中央アジアが染織の故郷であることを感じさせる根源的な何かを感じます)

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アトラスの生産地であるマルギランとその近郊。光景や暮らしの一端です。

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(ナンを売る女性)

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(こんなにたくさんの人たちが競ってナンを販売。おいしいと評判のナン販売所。ウズベキスタン各地でナンの模様や味や薄さ厚さが異なります)

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(バザール。瑞々しい果物があふれんばかり。甘くて、本当においしいです)

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(葡萄。家々の中庭には葡萄棚が)

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(名物の麺「ラグマン」とサラダ、ナン)

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話は後先になりましたが、アトラスの説明を少し。(資料をまとめると時間がかかるため、『すぐわかる 世界の染め・織りの見方』/東京美術/道明三保子・監修 より要旨を引用させていただきます)(ここでの「アブルバンディ」がアトラス、アドラスにあたります)

<ウズベキスタン 水面に映った雲を織り込んだ色鮮やかな絣の布>

・ウズベク語では絣布を「アブラ(雲)」または「アブルバンディ(雲の織物)」という。水面に映った雲を見た織り人が、その美しさを絣布に表したのが始まりとされる
・ウズベキスタンの絣の技術は、7世紀頃に中国やインドから伝わったといわれるが、18世紀には首都ブハラを中心に染織が栄えており、中央アジアの絹織物の中心であった
・工房では、デザイン、糸染め、織り、仕上げなどの工程を8つの専門分野に分け、男の職人によって見事な織ものが作られていた。その技術は工房の秘密として守られていた

・アブルバンディは経絣。経糸を約60本の束にまとめ、模様に応じた印をつけ、それを綿糸で括り、染液につける。6回から10回、縛る作業を繰り返しながら薄い色から濃い色へ染めていく
・染料は、アンズの根、ザクロの樹皮、クルミの皮、西洋茜、ラックなど天然素材
・織りの基本は平織で、布幅が古いものは23㎝から40㎝と細く、20世紀に入ってからは80㎝と広くなっている。幅が広くなったのは、ロシア人が織機を持ち込んだからである
・こうして染め織られた布は、仕上げに叩いてしなやかにし、さらに卵白を塗って光沢を出すこともあったという

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(「豊穣なる色彩 ウズベキスタンの布と器」図録より引用)

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(同上)

スキャンしきれません、、googleの画像検索 uzbekistan ikat、たくさんありました。

私にとっても、まだまだ未知の布。少しずつ勉強しながら、模様の意味など、次の機会にご紹介できればと思います。
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by kizashinoj | 2012-02-07 22:38 | 手仕事ニュース
今日は「ウズベキスタン・アトラス ハンディクラフト コンテスト」のお知らせです!

私もときおり訪れるウズベキスタンは、中央アジアのくに。サマルカンドやブハラといった、かつてのシルクロードのオアシス都市があるくに。人々の笑顔が魅力的なくに。青のタイル装飾をが煌めくくに。中世からの歴史を持つ陶芸の他、刺繍、細密画など、手工芸が素晴しいところです。

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(刺繍布スザニ)

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(きれいでしょ〜!?細密画を施した小物。手描きです!!)

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(これ、スカーフです。ショイといいます。日本人にはカラフルすぎると言われますが、つけてみると意外としっくりきますよ。中央アジア柄は昨年来流行中です)

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(アトラス風生地を使ってサクサクっとクッションに。薄い色合いのソファに、華やかな柄が映えます。日本でもこのくらい使ってもいいのかも、と思えます。横浜のWさん宅)

これまで、シルクロード関連の展覧会、(数は多くないですが)ウズベキスタンの文化や歴史を紹介する展覧会で、布や衣装、陶器、美術などが紹介されてきました。

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(平山郁夫さん濃レク書ンの衣装や陶器もすばらしい。昨年秋、横浜のシルク博物館にて。見応えありました)

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(2004年、こんな展覧会もありました。シルクロードの衣装文化は現代のデザイナーを触発しています)

で、現在、こんなコンテストをJICAプロジェクトの一環として開催中。腕におぼえのある皆さん、応募してみませんか!?

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◆募集内容◆ ウズベキスタンの絹織物アトラス(綿50%のアドラスを含む)を使って製作した、ハンディクラフト(手工芸品)を応募してください。

 東京農工大学による「ウズベキスタン共和国シルクロード農村副業復興計画プロジェクト(JICA受託事業)」の一環

 ウズベキスタン共和国の伝統工芸である絹織物アトラスによる工芸品を製品化して、農家の副業として定着させ、女性の地位向上と自立化を支援

 入賞作品の中から相応しいものは、現地のNGOであるウズベキスタン・ビジネス・ウーマン協会(BWA)により商品化

 ウズベキスタン国内および日本で販売することを目的としています。

 説明会あり。
・布の配布=多くの中からご自分の好きなものをお選びください。
・布代=実費1000円。この中にコンテスト参加申し込み費も含みます。
・説明会参加の方々には、プレゼントもあります、とのこと。なんだろ〜♪

◎ 1月30日(月) 東京農工大学農学部本館2階 本-21号講義室  13:00から
◎ 2月3日(金) 筑波大学 15:15からと16:45からの2回
◎ 2月4日(土) イーアスつくば(研究学園駅「イーアスつくば」2階イーアスホール)
13:00から
・説明会にお越しになれない方はメール・電話でのお申込みも可能です。

 作品提出締切:2012年2月29日必着

 選考:関係者による審査
①ウズベキスタンの伝統織物アトラスを活かしたデザイン
②デザイン、価格等の観点からみて海外旅行の土産物として の商品化に適している
③製作技術面からみて商品化が可能である、等

 賞
・最優秀賞(3万円、副賞)
・優秀賞 (5千円、副賞)
・ウズベキスタン大使賞
・副賞:ウズベキスタン共和国の特産品ほか多数
*入賞者ご招待ティーパーティー:2012年3月 ウズベキスタン共和国大使館において開催

 入賞作品展示
2012年3月16日(金)~2012年3月26日(月) イーアスつくば

 表彰式
2012年3月18日(日) イーアスつくば

 お問い合わせ 
東京農工大学農学部国際技術協力支援室(コンテスト係)
〒183-8509 東京都府中市幸町3-5-8
TEL:042-367-5564(平日:9:00~17:00)
Email : uzhand@cc.tuat.ac.jp
URL: http://www.tuat.ac.jp/~jica-uz/handycraft

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 詳細は下記をクリックにて!!

 ハイディクラフトコンテスト オフィシャルサイト

 ポスター

 応募概要

 アトラスに関するブログ(布の例、アトラスって何)。布地の郵送も可とのことです

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説明会から締め切りまでの日程がやや短し、、ですが、そこんところは、、手仕事の皆様、サクサクっと!^^

ウズ関係者の間では、現在それぞれ秘策進行中。私は、、アイデアだけ!たとえば、エルメスのこんな感じなんて合うかな〜とか。

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(エルメス、パンフレットより)

昔のファッションはこんな感じ。(衣装ほどのサイズは今回なしです。小物程度)

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(意外と各地域にありますよね)

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(お〜、カッコいい!アトラスの衣装です)

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(三つ編み、今も多いです)

今回は(ささやかながら!)オリエント・ライブラリーからも特産品の陶器プレゼントあり。

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(ロバじいちゃん。賞品イメージ)

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(絵付け皿。賞品イメージ)

♥ お ま ち し て ま す ♥
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by kizashinoj | 2012-01-24 20:51 | 手仕事ニュース
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(ウズベキスタンのバザールにて。KENZOさんを彷彿とさせる花柄。この写真は90年代ですが、今もだいたいこんな感じ。華やかで明るい柄が多いです)

最近は、衣服にエネルギーもお金も、あまり〜ほとんどかけていません。ユニクロ、gap、アウトドアブランド+お仕事着は昔からのところのセールで。ただ、これでいいのか、と、ふっと思うこともあります。
装うこと、纏うこと、飾ること。世界のどんなところに行っても、女性たちは精一杯のお洒落をしています。

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(ヘッドスカーフを多彩に。ウズベキスタン)

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(ウズベキスタンの結婚式にて。女の子たちは「可愛い服が着られるから結婚式が好き」。カジュアルな格好もよく似合いますよ)

ときどき訪れるウズベキスタンは、(子ども〜結婚前の)女の子がすっごくお洒落。ジーンズから伝統的な衣装まで、そしてヘアからアクセサリーまで、装うことが本当に楽しそう。

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(民族衣装というのは、本当にお洒落なものです。これは中央アジア・タジキスタンの衣装。イラストがまたいいですよね〜)

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(現代のファッションデザイナーの多くは民族衣装にインスパイアされているのでは?このバランスと色彩感覚。タジク)

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(メンズ。タジクです。ブーツと帽子もポイント。ベルト替わりの布も凝ったものが多いです)


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ファストファッション全盛の日本、若い世代はナチュラル志向で等身大好み。そんな中、かつてのデザイナーズブランドは、どうなっているんだろう。ファッションビルにも行かなくなった身には、まったく疎い世界。

今朝、コムデギャルソンの川久保玲さんへのインタビュー記事「ファッションで前に進む」(朝日新聞20120107)を読みました。記者さんは、私の聞きたかったことを全部聞いていました。結局、多くの人が同じことを考えているんだろうなと思いました。皆さんも、ファッションに対して、なんとなくこんな感じというか思いを持っていませんか?

◎ 不況は高級ブランドには逆風ではないですか
◎ 風潮としては、安定感や気安さを求める傾向ですよね
◎ ファッションで個性を表現する必要はない、と考えている人が増えているようですが、、
◎ 安価でファッションを民主化するというファストファッションをどう思いますか
◎ 社会状況が混沌としている中でのクリエーションとは
◎ 新作を発表し続けるファッション界はエコと対極では?
◎ ファッションがあらゆる分野の流行に影響を与えた時代があったが、もはやそんな存在ではないのでは?

川久保さんは果敢に答えていました。(以下、一部だけですが、、)

* 一般の人には高くて買えない服でも、新しい動きなり気持ちがみんなに伝わっていくことが大切。作り手は世界を相手に一生懸命にがんばって発表し、それを誰かが着たり見たりすることで何かを感じて、その輪が広がっていけばいい
* 作り手も一番を目指さないとダメ。日本は先端技術や文化などのソフトパワーで勝負するしかない
* 他の人と同じ服を着て、そのことに何の疑問も抱かない。最近の人は、強いもの、格好いいもの、新しいものはなくても、今をなんとなく過ごせればいい。情熱や興奮、怒り、現状を打ち破ろうという意欲が弱まっていることに危惧を感じている
* いいものは人の手や時間、努力が必要なので、どうしても高くなってしまう。効率だけを求めていると、将来的にはいいものが作れなくなってしまう
* 新しい服を作るのは、何かを発信し続けることで、地球のどこかで少しでも何かを変えるきっかけになるのではと考えるから。作ったものを通して感覚的に揺さぶる。そのことで問題に気づいて欲しい
* 在庫は残るが同じ価格で売り切る努力をしている。ビジネスとしてはつらい面もある。クリエーターというものはまじめにやれば、たいていは貧乏になってしまうものだ
* ファッション業界でも変化を求める気持ちが弱くなった。そんな流れの中で自分を懸命に追い込んできたが、それを理解して認めたり、着てみようと思う人が減ってきていることを感じている
* 日本国内にも染織や素晴しい職人技術がある。彼らと協力するためのデザインやシステムを考えることで世界に発信できる、新しい優れたもの作りができるはず
* もう負けかなと思うこともある。状況を変えられていないのは事実だから。でもファッションにはなお、人を前向きにさせて、何か新しいことに挑戦させるきっかけになる力があると信じている
* ファッションははかなく刹那的なもの。だからこそ、今とても大切なことを伝えることができるのだ

考え込まれた、前向きで、誠実な答え。でも、やはり、難しいのなだあと思いました。答えが一生懸命なだけに、時代、社会が変わったのだな、と感じざるを得ません。
が、自分のなすべきことを強烈に自覚し、果敢に挑戦し続ける姿勢に、敬意を持ちます。
ファッションの力を信じている。自分のテーマの意義を強く意識している。そのことに触発されました。

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(懐かしの「美しい世界の手仕事プロジェクト2008」:「インドシナの染織」より。山岳少数民族の細かい手仕事に驚愕)

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(こちらも久々アップ/「美しい世界の手仕事プロジェクト2010」:「手仕事がつなぐ美のスピリット〜フィリピンの不思議な布つなぎ技法を中心として」より。海洋アジアの知られざる手仕事に驚愕)

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(アフガニスタン衣装と刺繍布。衣装は大きそうに見えて細身。日本では着る人を選びます)
 
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今日は、常滑の陶芸家山田常山展、桃山時代の武将でありクリエーターであった上田宗箇展を見ました。

* 「三代山田常山 —人間国宝、その陶芸と心」(出光美術館)

* 「上田宗箇 武将茶人の世界展 —「ウツクシキ」桃山の茶 秀吉、織部そして宗箇
生誕450年記念」(松屋銀座)

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(展覧会サイトより引用/(1)御庭焼茶碗 銘「さても」上田宗箇作 (2)水指 丹波焼 (3)大海茶入 銘「上田大海」
(4)竹一重切花生 上田宗箇作 (5)織部肩衝茶入 銘「喜撰」 美濃焼  岡山・華鴒大塚美術館蔵 (6)織部沓形茶碗 美濃焼)

作り出す人、すごいなあ、、。触発されて、さあ、どうしよう。今年は、、
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by kizashinoj | 2012-01-07 22:49 | 日々
寒くなってきました。前回、火消しの衆が纏う粋な「火事羽織」をご紹介しましたが、今回は寒さも吹っ飛びそうな真っ赤な火事装束です。

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(火事装束/猩々(しょうじょう)緋羅紗地波鯉模様(抱き茗荷紋付)/東博にて撮影)

「江戸時代、19世紀/江戸屋敷に住む武家女性もまた、江戸市中でたびたび起こる火事に備え、火事装束を誂えた」(東博説明より)そうです。火事装束という発想がすごい!

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頭巾、、最強ですね。「猩々緋と呼ばれる真っ赤な羅紗地に、頭巾には波に千鳥、胸当には波に鯉の模様を刺繍し、水に関連する模様をデザインすることにより縁起を担いだ」。

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波に千鳥ですか。まいった!

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これが<抱き茗荷紋>でしょうか。紋入りで、、

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袴のようなもの?この刺繍もすごいですよ。火事装束と知らなかったら、晴れ着かと思っちゃいますよね。どうして、このように凝ったものに??

東京消防庁の<消防マメ知識・消防雑学事典>によると、火事装束は、明暦の大火(1657年)以降に生まれたもの。革羽織を着ていた侍たちが火の粉に焼ける心配がなかったことが契機となって、火事のときには革羽織を着るようになり、やがては火事羽織と呼ばれる火事装束が誕生することになった、とのことです。

「火事装束は急速に普及し、将軍をはじめ大名の奥方の欠かせない装束としても使われるようになりました」

「女性用のそれは男性用と比べて色彩も華やかで、精巧な刺しゅうが施され、頭巾が烏帽子(えぼし)型をしているのが特色で、奥方の火事装束は、嫁入り道具の必需品とされていました」

嫁入り道具だったんですね。それにしても、火事のとき、とっさにこれを纏うんでしょうか。
というか、非常時の衣装として、このような装飾性は必要なんでしょうか。むしろ、ない方が逃げやすくないですか??機能性を、、、
いやいや、機能性というのは野暮なものなのかもしれません。粋の方が大事。すごい。それって、すごいです。
自分の「非常時セット(リュック)」の中には、機能優先のヤッケや実用的な(捨てても惜しくない)トレーナーが入ってます。とりあえず、自分はこれでいいかな。(^_^;)

日本も日本ですが、中央アジアのカラカルパキスタン(ウズベキスタンの西部)というところにも、カッコいい頭巾付きの衣装があります。ジャーン!

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これはYさん宅で拝見したポスター。強烈。アクセサリーが、またすごい。重そうです。あ、これは火事装束ではないですよ。晴れの衣装でしょうね。

Yさんが入手された同じタイプのものも拝見。その部分のアップです。

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中央アジア的なくるんくるんした模様。繰り返しがリズミカルです。

冬になって乾燥してきています。暖房機具も使います。火事にはくれぐれも気をつけたいですね!
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by kizashinoj | 2011-12-09 22:19 | ミュージアム・展示会
秋の「手仕事フェスタsui2」(10月の1か月間、3カ所の会場で展開中。トライブ榊さん、エスニカ田原さんが中心になって企画運営)、先日イベントの最後を飾るレクチャーイベント「アジアンカラー「赤」を語る -部族が赤に籠める思い-」が、横浜青葉台エスニカにておこなわれました。ディープなお話を楽しみに参加してきました。


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(部族トーク)


第1部は榊さんの「部族の赤い世界」スライドとお話、第2部はバローチーの恋人・村山さん&トルクメン絨緞愛好家・トルクメノローグの村田さん、プラス榊さんという”部族三銃士”三つ巴トーク。赤い絨緞や布に囲まれての濃い時空間でした。


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(部族の赤についてのスライド&トーク)


--- 旧石器時代から人々の生活の中で生きてきた「赤」の色は、世界中の先住民や少数部族にとって、祭や儀礼などハレの日には欠くことのできない色として受けつがれてきました。
太陽・火・血・果実・花・土などなどの赤は、時として様々な思いを人々の心に刻み込んできたのではないでしょうか。
ステップ大草原に訪れる一瞬の春に咲く赤いケシの花・サバンナの乾いた地平線にゆっくりおりる夕日・湿帯の北限ブナ林を彩る紅葉・ツンドラの過酷な冬に暖をとる火・そして深い森の中に忽然と現れる赤い茸。
自然界の「赤」は逞しい生きる力として、あるいは魔を追い払う呪術的な色として、深く人々の生活史に生きづいてきました。 --- (『部族の赤い世界』資料より)


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(さまざまな赤。染料や色合い)


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(遊牧民の家財道具を入れて運ぶ赤いサドルバッグを見ます)


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(バローチー、トルクメン、タイマニをはじめとする様々な部族、、フィールドや好みはそれぞれだけど部族の暮らしや手仕事を語れば尽きない、語りの”部族三銃士”!)


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(赤に囲まれて、染織談義が楽しい。参加者の中には全身トライバルの赤でキメてきた人も。おしゃれ!)


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(苔玉。ウズベクの絨緞の上に)


イベントは全日程終了しましたが、展示販売は10月中展開されています。3会場、それぞれ魅力がありますよ。ご興味があれば、お出かけください。日程や会場はこちらで!「手仕事フェスタsuiオフィシャルブログ」
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by kizashinoj | 2009-10-19 22:33 | 09年手仕事フェスタ春・秋
今年は秋が早いですね。天高く、空は青く、風もひんやりとしています。
そんな週末のある日、当ブログでおなじみの、炎の絨緞熱中人Sさん、手仕事クイーンTさんといっしょに、横浜は戸塚の静かな住宅地にあるWさん宅におじゃましました。

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(フィリピン)

瀟酒なWさん宅、外観はレモンイエロー色で南欧風。庭にはレモンも生っていて。
「さすが、おしゃれですねえ」と、みんなでにこやかに中へ。、、と、、
いきなり、わあ〜、、ウズベクじいちゃん人形軍団だあ!
吹き抜けを見上げれば、スンバの布が存在を主張!

リビングのテーブルには、ウズベキスタン各地の陶器にドライフルーツが。(感涙)
そしてお部屋中に、世界各地の工芸品が所狭しと、、。
ウズのものもたくさんあります。それも、とっても品質の良いものです。(感涙)
かと思えば、ヨーロッパのアンティーク・ティーカップ・コレクション。(高そう、、)
合間をぬって、お人形や絵画、カリグラフィー、工芸家具なども。たくさんのステキなモノ、モノ、モノ。

ていうか、、驚きはまだまだ入り口だったことに、この後、私たちは気づきます。
「2階へどうぞ」とWさん奥様K子さん。K子さんは、明るく行動的で優しくて、みんなが大好きなミセスです。相当な布好き、手仕事好きで、ご自身もいろいろと研究したり、作品を作ったりしていらっしゃることは知っていました。

まず、中央アジアの衣装や帽子、スザニ(刺繍布)など、かなりの数をお持ちでした。
衝撃だったのは、タジクの衣装の本。いただいたものだそうですが、ものすごい貴重な資料です。
これは何とか資料として生かさなくては!と強く思いました。ロシア語を訳してもらい、民族ごとの解説とイラストを合わせていけば、、こんな素晴らしい資料、そうそうないのでは!?

そして、カルチャーショックを受けたのは、フィリピンの衣装や布。
多くの島からなるフィリピンの衣装や布、、皆さん、どのようなものがあるかご存知でしょうか。
私たちは、見たこともほとんどなく、イメージもありませんでした。
フィリピンに25年間在住されていたWさんご夫妻。K子さんのコレクションは、25年現地に住んだ方でないと不可能かも、と思うようなディープなものでした。
そして、K子さんは「ある研究」をされているのです。そのノートを見て、私たちは唖然。
すごい、、、世の中には、きっとまだまだ知られていない分野について、すごく詳しいコレクターや熱心な市井の研究者がいらっしゃるんだろうな。
知れば、多くの人が、その地や、その工芸に思いを馳せ、イメージが広がるだろうな。
工芸や手仕事は、そんな力を持っている。
だって、ややこしいことは抜きにして、圧倒的にきれいで、繊細で、優雅で、生命力にあふれているのだから。

未知のきれいなもの、世界の丁寧な手仕事との出会いの場。やはり大事なんだなあ、とあらためて思った初秋の一日でした。
おいし〜いごはんまでいただいて、Wさん、どうもありがとうございました。(私たち、8時間も話し続けたんですね!ホントにおじゃましました!!(((*^_^*))))!

以下、今回アトランダムな写真のみ&キャプションなしです。いつかみんなで何かできる日まで!


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(見る、触る、驚く)


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(タジクの民族衣装、パターン。詳細なサイズまで。こんなの、あるんですね!)


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(カラカルパクスタンの民族衣装、胸部分刺繍)


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(フィリピン、以下同様)


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(袖部分)


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(インドシナの少数民族の布を彷彿とさせる細かい細かい仕事)


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(ビーズ使いの技とセンスがすごいです)


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(あっけにとられたビーズ。実物は小さな小さな花模様にしか見えません)




*******   手仕事フェスタ-sui-Vol.2開催のお知らせ   ********

手仕事ファンの皆さん、お待たせしました。秋の手仕事フェスタ開催です!

「タイトルは、手仕事フェスタ-sui-Vol.2 ”アジアンスタイル”
横浜市の主催する横浜アジアンウェーブ2009への公式参加イベントとして、
行われる今回の催しは、横浜市内3箇所の会場で、それぞれ違ったテーマで展示や各種イベントを行います。」(エスニカさん作成のカッコいいオフィシャルブログより)

手仕事好きにはたまらないセミナーも多数開催!

オフィシャルブログ(ここをクリック)を、今すぐチェックしましょう〜☆☆☆
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by kizashinoj | 2009-09-15 00:19 | 展示品解説、関連情報
昨年夏の「美しい世界の手仕事プロジェクト」からもう1年がたちました。昨年の今ごろはアフリカの布展。パワーと造形美にあふれた展示空間でした。そして、暑かった。去年は暑かったですよね。今年は、なんだかスカッとしません。

ぐずついたお天気に気分が負けないように、、SYさんのすてきな写真をアップさせて頂こうと思います。(SYさん、いつもありがとうございます)。「美しい世界の手仕事プロジェクト」より、写真はアトランダムです。写真を見て、どこの何、とわかる方は素晴らしい!全問正解の方はいらっしゃるでしょうか。(J、すでにわからないものがあります)。

では、良き夏をお過ごしください!


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by kizashinoj | 2009-08-10 23:14 | 展示品解説、関連情報

VOL・4 『シルクロード、彩りの道 〜空間工芸としての織物、布、陶器〜 』


*** 概要(期間、会場、展示内容、イベント日程など)は、こちらをごらんください。***

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<9月28日 記>
 
美しい世界の手仕事プロジェクト第4回(最終回)シルクロード、そのラストイベントは、レクチャーイベント「もっと知りたい 絨毯とキリムの世界〜毛織物から読み解く&体感する シルクロードの文化と暮らし」(講師:村田清さん=トルクメン絨緞研究家+矢野ゆう子さん=キリム作家+榊龍昭さん)でした。

絨緞や遊牧民の暮らしは日本ではあまり馴染みがありません。いわばマイナーです。けれどもレクチャーには、たくさんの方に参加していただきました。来場やイベント参加が5回目、6回目という方も珍しくありません。そして2時間半という長時間になったにもかかわらず、メモをとりながら最後まで熱心にお聞きいただきました。

まだまとめ的なことを書く時期ではないのですが、あまり知られていない(さらには誤解を受けがちである)この地域のことを、美しいもの、素晴らしい手仕事を通して紹介したいという思いで始まったこのプロジェクト、熱心な参加者の皆さんの姿を見れば、もうそれだけでいい、という思いがわきあがってきます。

中心になって進めてきた榊さんの最後のご挨拶をお聞きになった皆さんには、その熱い思い、伝わったのではないでしょうか。私(J)も、もうこれで満足だ、という気持ちになりました。正直、やっとそう思えました。

西アジアや中央アジア、遊牧民の暮らしや手仕事をこよなく愛するプロジェクトメンバーにとって、非常に感慨深い最終イベントになりました。皆様、どうもありがとうございました。

レクチャー内容については、おいおいご紹介していきたいと思っています。また展示した絨緞や刺繍布、陶器等については、10月以降、時間をかけてじっくりと書いていきたいと思います。プロジェクトは当面はそのような形で継続していく予定です。

会場の光景を、アトランダムですが写真でご紹介します。


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(矢野さんが持参してくださった織り技法の見本。期待が高まります)


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(トルクメン蒐集家の村田清さん。実物を見ながらのレクチャーっていいですよね。文字だけではわかりにくいことの多い絨緞の模様や分類、技法などが視覚的に理解できます)


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(榊さんの遊牧民の暮らしや部族紹介のスライドのあと、矢野さんによる織りの技法のお話。これも実物を見ながら)


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(回してみながら、手で、眼で体感します)

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(メモを熱心にとる方の多さにびっくり)


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(矢野さんから織りの技法を習います)


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会場スナップ

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(関連書籍や写真集閲覧が人気です)


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27日のギャラリートークの様子です。この会も長時間となり、皆様、熱心でした!

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(このミラーワークを見ていない方、会場へgo!)
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by kizashinoj | 2008-09-28 23:52 | 08年シルクロード展
<9月21日 記> ウズベキスタンダンス、とってもステキでした〜☆ウズベキスタン共和国内の民族歌舞団に入団した日本人初のウズベキスタンダンサーYULDUZさん&生徒の皆さん、1日2回の公演、どうもありがとうございました!観客の皆さん、どうもありがとうございました。ワークショップも楽しかったですね。シルクロードに旅行に行ったら、ぜひ踊ってみてくださいね♪♪ では、写真をアトランダムに。


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(ウズベキスタンのスザニをバックに)

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(YULDUZさん、バレエを習っていた子どもの頃からの夢をかなえるために単身ウズベキスタンへ。ブハラで本格的に学んだダンスは、優雅でキリリと美しく、惹き込まれました)

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(手や首などもしなやかに動かす優雅な踊り、でもじつは相当に速い動きで運動量が多いです。そしてクルクル回転します。そのスピードにカメラがついていきませんでした、、写真のピントも合わずすいません〜。。YULDUZさん、”イナバウアー”もしなやかで、本当に綺麗でした〜☆)


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(生徒の皆さん、黄色の衣装も鮮やかで、とても可愛らしかったです!♪☆!一人のウズベキスタン好きとして、ウズベキスタンダンスに一生懸命取り組んでいらっしゃる姿がとてもうれしかったです。ありがとうございました。これからもがんばってください☆☆☆)


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(13時からの公演でのワークショップ。ちょっと体を動かして体感すると、また見方も違ってきますね)


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(15時からの公演でのワークショップ。振りの意味も聞きながら)


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(手の振りだけでなく足も動かしてみます)


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(ここはどこ?シルクロードのバザールみたい!)


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〜〜 ウズベキスタンダンスについて 〜〜 *YULDUZさんのサイトより引用させていただきます。・・・「ウズベキスタンの民族舞踊は、現在も人々の生活と切り離すことは出来ません。祭りや結婚式などでは必ず踊られます。ウズベキスタンの民族舞踊は胡旋舞とも呼ばれ、その名のとおり身体を激しく回転させるのが特徴です。様々な意味を持つ腕や手の動きや、身体を後ろに反らせる動き、肩の揺れ活発な顔の表現がシルクロードを訪れる人々を魅了します。フェルガナ、ブハラ、ホレズムという三つの地方が有名で、フェルガナ舞踊は最も叙情的であり柔軟な手の動きが特色です。ホレズム舞踊は、胴体・手を震わせ、頻繁な頭の動きとコミカル要素が特色です。
そしてブハラ舞踊は歯切れがよい動きと速い回転が特色です」・・・



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(このミラーワークを見ていない方、さあ会場へ!)
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by kizashinoj | 2008-09-22 00:13 | 08年シルクロード展

進行日記(初日編)

初日から進行日記を書くなんて、やはり西アジア〜中央アジアは気合いが入るんでしょうか(気合いに体がついていかずメンバー全員疲労困憊というウワサも!?、、)。

じつはまだ全体が完成していません。納得いかない部分があちこちにあり修正手直しの連続です。初日に来場いただいた皆様、バタバタしていてきちんとお話もできずすいませんでした。30日までやっていますから、何度でも遊びに来てくださいね。微調整した姿をお見せできると思います。

会場の様子や絨緞など、少し写真をアップします。


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(トルクメンのサドルバッグ。細密で完成度の高い仕事には見入ってしまいます)


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(壁面の絨緞を見るだけでもトライバルラグの魅力を垣間みることができます。部族のお話を聞けばますます興味深いです。フロアにも絨緞を敷き詰めています。赤色は生命を活性化させるとか。モスクみたいという声も)


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(技法も興味深いです。絨緞は深い!)


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(メモを取りながらのギャラリートーク)


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(バローチーの模様がかわいいので載せちゃいます。バローチー、いいですね〜。ハムセも好きだし。トルクメンの細密さときっちり度には感嘆するし、、う〜〜ん、みどころたくさん!)


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(これってどこ!?中東旅行中の写真?・・・答えは、、、美しい世界の手仕事プロジェクト会場です。(*^_^*))


今なお進行形の美しい世界の手仕事プロジェクト、イベントもいろいろ。それに、、こんな時空間、他にないと思いますよ。プロジェクトも今回が最終回です。遊びましょう!
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by kizashinoj | 2008-09-13 21:39 | 08年シルクロード展

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj