美しい世界の手仕事プロジェクト

kizashinoj.exblog.jp
ブログトップ

タグ:世界の手仕事 ( 4 ) タグの人気記事

今年は秋が早いですね。天高く、空は青く、風もひんやりとしています。
そんな週末のある日、当ブログでおなじみの、炎の絨緞熱中人Sさん、手仕事クイーンTさんといっしょに、横浜は戸塚の静かな住宅地にあるWさん宅におじゃましました。

b0132180_083528.jpg
(フィリピン)

瀟酒なWさん宅、外観はレモンイエロー色で南欧風。庭にはレモンも生っていて。
「さすが、おしゃれですねえ」と、みんなでにこやかに中へ。、、と、、
いきなり、わあ〜、、ウズベクじいちゃん人形軍団だあ!
吹き抜けを見上げれば、スンバの布が存在を主張!

リビングのテーブルには、ウズベキスタン各地の陶器にドライフルーツが。(感涙)
そしてお部屋中に、世界各地の工芸品が所狭しと、、。
ウズのものもたくさんあります。それも、とっても品質の良いものです。(感涙)
かと思えば、ヨーロッパのアンティーク・ティーカップ・コレクション。(高そう、、)
合間をぬって、お人形や絵画、カリグラフィー、工芸家具なども。たくさんのステキなモノ、モノ、モノ。

ていうか、、驚きはまだまだ入り口だったことに、この後、私たちは気づきます。
「2階へどうぞ」とWさん奥様K子さん。K子さんは、明るく行動的で優しくて、みんなが大好きなミセスです。相当な布好き、手仕事好きで、ご自身もいろいろと研究したり、作品を作ったりしていらっしゃることは知っていました。

まず、中央アジアの衣装や帽子、スザニ(刺繍布)など、かなりの数をお持ちでした。
衝撃だったのは、タジクの衣装の本。いただいたものだそうですが、ものすごい貴重な資料です。
これは何とか資料として生かさなくては!と強く思いました。ロシア語を訳してもらい、民族ごとの解説とイラストを合わせていけば、、こんな素晴らしい資料、そうそうないのでは!?

そして、カルチャーショックを受けたのは、フィリピンの衣装や布。
多くの島からなるフィリピンの衣装や布、、皆さん、どのようなものがあるかご存知でしょうか。
私たちは、見たこともほとんどなく、イメージもありませんでした。
フィリピンに25年間在住されていたWさんご夫妻。K子さんのコレクションは、25年現地に住んだ方でないと不可能かも、と思うようなディープなものでした。
そして、K子さんは「ある研究」をされているのです。そのノートを見て、私たちは唖然。
すごい、、、世の中には、きっとまだまだ知られていない分野について、すごく詳しいコレクターや熱心な市井の研究者がいらっしゃるんだろうな。
知れば、多くの人が、その地や、その工芸に思いを馳せ、イメージが広がるだろうな。
工芸や手仕事は、そんな力を持っている。
だって、ややこしいことは抜きにして、圧倒的にきれいで、繊細で、優雅で、生命力にあふれているのだから。

未知のきれいなもの、世界の丁寧な手仕事との出会いの場。やはり大事なんだなあ、とあらためて思った初秋の一日でした。
おいし〜いごはんまでいただいて、Wさん、どうもありがとうございました。(私たち、8時間も話し続けたんですね!ホントにおじゃましました!!(((*^_^*))))!

以下、今回アトランダムな写真のみ&キャプションなしです。いつかみんなで何かできる日まで!


b0132180_055973.jpg
(見る、触る、驚く)


b0132180_07581.jpg
(タジクの民族衣装、パターン。詳細なサイズまで。こんなの、あるんですね!)


b0132180_0342458.jpg
(カラカルパクスタンの民族衣装、胸部分刺繍)


b0132180_08028.jpg
(フィリピン、以下同様)


b0132180_091629.jpg
(袖部分)


b0132180_0101532.jpg
(インドシナの少数民族の布を彷彿とさせる細かい細かい仕事)


b0132180_094147.jpg



b0132180_0103542.jpg



b0132180_095411.jpg
(ビーズ使いの技とセンスがすごいです)


b0132180_0121128.jpg
(あっけにとられたビーズ。実物は小さな小さな花模様にしか見えません)




*******   手仕事フェスタ-sui-Vol.2開催のお知らせ   ********

手仕事ファンの皆さん、お待たせしました。秋の手仕事フェスタ開催です!

「タイトルは、手仕事フェスタ-sui-Vol.2 ”アジアンスタイル”
横浜市の主催する横浜アジアンウェーブ2009への公式参加イベントとして、
行われる今回の催しは、横浜市内3箇所の会場で、それぞれ違ったテーマで展示や各種イベントを行います。」(エスニカさん作成のカッコいいオフィシャルブログより)

手仕事好きにはたまらないセミナーも多数開催!

オフィシャルブログ(ここをクリック)を、今すぐチェックしましょう〜☆☆☆
[PR]
by kizashinoj | 2009-09-15 00:19 | 展示品解説、関連情報

インドシナの染織 概要

VOL・3 『インドシナの染織 〜暮らしの中心に布のある人々 ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー〜 』


●期間
・8月28日(木)〜9月7日(日) 水曜休館
・11時〜17時半

●会場
・ハウスクエア横浜(横浜市都筑区中川1丁目4番1号/横浜市営地下鉄「中川」駅から徒歩2分)住まいの情報館2階エスカレーター横ギャラリースペース
・アクセス等はこちらよりご確認ください
・この記事の最後にも道順のご紹介があります

●趣旨
・ラオス、カンボジア、ミャンマー、タイなど、インドシナの国々では、古くから布が生活に欠かせないものとして生活の中にありました。
・クメール民族の高い芸術性を表したアンコールワット遺跡群のレリーフ(壁画)に登場するアブサラス(天女たち)は、天上の神様から色とりどりの絹糸を地上にもたらした女神であると言い伝えられています。
・正装用の腰の布や肩掛けなどはもちろん、普段着でもさっと布を纏うだけで正装する意味となり、大切なお客様に対しても失礼にあたらないと言われています。
・もちろんその地域や民族に伝わる文様は、先祖から受け継がれた織り手の心が織り込まれていることでしょう。
・大切な赤ちゃんを病気から守ったり、尊敬される長老の長寿や家族の健康を願い、身に着ける人々が守護霊とともにあるように、心を込めて織られたり刺されたりしてきた布たちばかりです。
・今回は、柳清子さん(ラオス)、望月真理さん(ベトナム)、ユンリーカクダさん(カンボジア)のコレクションを中心に、インドシナ全般からたくさんの布たちをご紹介いたします。

●イベント〜レクチャーなど

▼ラオスのスライド上映&レクチャー『古き良き時代のラオス』
・8月30日(土)13:30~15:00
・講師:コリン・グラフトン
・元ユネスコ職員だったコリンさんが撮った1970年代ラオスの貴重な映像です(聴講無料)

▼スライド&レクチャー『ベトナムの山岳民族』
・9月2日(火)、7日(日) 各日13:30~15:00
・講師:望月真理
・2日「ベトナム北部の山岳民族」(華やかな民族衣装満載の映像)(聴講無料)
・7日「ベトナムのロロ族など」(奥地少数民族の貴重な映像)(聴講無料)

▼望月真理・刺繍ワークショップ(シリーズ2回目)
・9月5日(金)、6日(土)13:30~15:00頃まで
・材料準備の都合上、各日とも先着20名まで
・費用:材料費実費として1000円。針、糸、布は用意します
・望月真理さんを囲んで、ベトナム山岳民族アカ族に代表されるの三角形のアップリケ技法を習います
*お問い合わせが多いため、電話まはたメールでの予約をお受けしています。お申し込みは下記までどうぞ。
<予約> tribe 榊(さかき)まで
携帯:  090−9133−9842
メール: tribesakaki@ybb.ne.jp


** 会場飾り付けの様子を一部ご紹介します **

b0132180_2120170.jpg
(柳コレクションより)


b0132180_16155691.jpg



b0132180_21212157.jpg
(望月箱)


b0132180_21192617.jpg
(望月コレクションより)


b0132180_161686.jpg
(カクダコレクションより)


b0132180_21215883.jpg
(インドのカゴに布)


b0132180_16161893.jpg



b0132180_21183747.jpg
(飾り付けもそろそろ仕上がり近そう、、)
[PR]
by kizashinoj | 2008-08-19 15:37 | 08年インドシナの染織展
「アフリカン・デザイン 〜コンゴ・クバ王国のラフィア布〜」

お待たせしました。<美しい世界の手仕事プロジェクト>第2回企画展示「アフリカン・デザイン」が、8月8日より始まりました。 

<開催概要>
●「アフリカン・デザイン 〜コンゴ・クバ王国のラフィア布を中心にした布世界〜」
●日時=8月8日(金)〜18日(月)/11時〜5時半/(水曜休館)
●会場=ハウスクエア横浜情報館・2階ギャラリー
●コンサート=8月17日(日)・午後2時より
*マリの誇る世界的ミュージシャン、ママドゥ・ドゥンビアさんによるコラやゴニのコンサート。丸い瓢箪から作られた珍しい楽器によるパワーと楽しさあふれる演奏です。


************************

第1回展示「バングラデシュの宝物」は7月29日をもって無事終了しました。多数のご来場どうもありがとうございました。第2回は、、バングラデシュからコンゴ・クバ王国に舞台を移します。

ラフィア布の詳細については、tribeさんよりご紹介があると思います。今回は進行日記として、写真を中心に準備中の日々をご紹介します☆(書いているのは「J」です。極めて私的な感想&体感で書いています。スタッフ全員の感想意見ではありませんので、そのへんご了解のほど、よろしく〜!)

*******

バングラデシュのやさしいカンタ、その世界に浸っていたい私に平衡感覚を失う事態発生、、アフリカの布、コンゴ・クバ王国のラフィア布への展示替えです。


b0132180_13461521.jpg
まずは量を見て展示プランを練ろうと、床に広げられたラフィア布。数分たたぬうちに、唾がこみ上げ、冷や汗が出て、めまいが、、、乗り物酔い、高山病の軽い症状に似ています。三半規管が直撃されたようです。青い顔でソファに、、でもその日も、翌日も、翌々日もあくまで淡々と作業は続けられました。(ガクッ)


b0132180_13581764.jpg
クバ王国のラフィア布、正直、数ヶ月前に初めて見た時から「ヤバい」と思っていました。マチスやクレー、クリムトらに影響を与えたと言われる強烈な存在感を持つ布。その個性やアート性は心から納得するのですが、脆弱な私にはとにかく強すぎるのです。


b0132180_13532762.jpg
150坪がラフィア布で埋まる、、この日が来るのを恐れていました、、でも、あくまで淡々と作業は続けられました。(ぞわ〜、、、)ラフィア布はコンクリートに映えるというので、ドカーン、バックヤードまで浸食して、ますます広い。


b0132180_1431535.jpg
天井にも!?


b0132180_146436.jpg
おやつでもないと、やってられんぞ!、、気配を察してか差し入れ、いただきました。ん?ご飯にプリン!?そうなんです。カンボジアのスイーツです。ココナッツの香りがする餅米は少し塩味がきいておいしい!卵色のプリンと合わせて食べると、あらあら不思議、、たしかにスイーツ!疲れがとれそうな癒し系の味です。&友だち手作りのおいしい赤紫蘇ジュースをヨーグルトで割ってみました。これも微妙で、かなりイケました〜!


b0132180_14114514.jpg
食べるものも食べて、3日目には乗り物酔い症状も軽減。余裕が出てきて見てみると、本当にシックでお洒落な布です。上は「草ビロード」。平織りのラフィア布にラフィアの糸で刺繍をし、あいているところに糸を通してカットしたもの。これがビロードに見えるとことから、その名がついています。大変な手間のかかった布です。


b0132180_14175615.jpg
ジャパンな感じもする藍色。三角モチーフが面白いです。


b0132180_14191597.jpg
TMさん、ノッてきました。「タパ」(樹皮布)に自由奔放な絵を描いた布(ピグミー族のものだそうです)を黒のボードに貼れば、、うわ〜!これ、かっこ良すぎ!一気にモダンアートへ!アフリカンテキスタイルの潜在的な可能性をみた瞬間でした。


b0132180_14214012.jpg
空間全体はシンプル&モダンに。直線、長方形、茶系でスキッとしています。ブティックみたい〜!どころか超えてるって〜!(別名、JJプロジェクト=自画自賛プロジェクト)。床はソフレ(西アジアの食卓布)が似合いました。やってみないとわからないものですね。


b0132180_15111793.jpg
150坪の広さを、いかにかっこ良くするか、工夫を重ねる皆さん(他人事?!)。そのうちに、、、ドカーン、降臨されました。神々しくも恐れ多くも、、横浜港北の住宅街に出現したこの不思議満載オブジェ空間、夏の思い出に!、、って冗談言ってますが、降臨の瞬間は、本物や手仕事の持つ潜在的なものすごい力を感じた一瞬でもありました。これが大量生産のプロダクツだと、こんな「神話」的な展開はなかったでしょう。そのパワーを閉じ込めたり過小に扱ってはいけないのだと思いました。


b0132180_14303494.jpg
今なら素直に言えます。「来てね〜!」。


こんなカッコいい空間、他にあるでしょうか!?アート作品と言えるような芸術的な美に満ちた個性ある布・百数十枚がそのパワーの翼をのびのびと広げた150坪。「愛知万博のアフリカ館よりすごい」、私は愛知に行ってませんが、きっとそうなんだと思います。

どちらかというと女子より男子ウケしそうな布と空間&インテリア。雑誌の『pen』とか『ブルータス』って感じだと思うんですけどね〜、、、ふふっ、お先です!


(、、って、お盆休み、猛暑、オリンピックの三重苦。世の中きびし〜!)
[PR]
by kizashinoj | 2008-08-07 14:54 | 08年アフリカの布展
☆☆☆ 会場、いい感じになってきました。 ☆☆☆

b0132180_23234469.jpg
最初はこんな感じの空間でした。SOHO的な雰囲気ではありました。

b0132180_2326529.jpg
造作の2日め。「棒」と「テグス」を駆使して高さと広さを活かしたい! 、、、この後数日、作業に集中。、、、オープン後も手直し、追加、いろいろしつつ、、、現在もまだまだ進行中ではありますが、、、↓ なんと、こんなに変身〜!!

b0132180_23314657.jpg
ひとときのくつろぎの時間。こんなレストスペースもあるんですよ。世界の布や工芸の本もあります。

b0132180_23332744.jpg
カンタ展示のパートにはキリムを敷き詰めました。こちらは裸足でどうぞ。座ってゆったりと、思う存分見ていただけます。

b0132180_23404995.jpg
カンタ全体を広げて見られるって、あるようで少ない機会だと思います。そして極端に古いもの以外は触ってみてください。なんとも言えないやわらかさがカンタ!

b0132180_233666.jpg
インドの布のパートは涼しい感じに。コンセプトは「布の回廊」。ラジャスターンの透ける布の中を歩いてみてください。

b0132180_23383265.jpg
結局、みなさん裸足のままなんですよね。これがいいんです!

b0132180_23393530.jpg
ごあいさつコーナー。ミュージアムみたいだと思いませんか!?(自画自賛!)

b0132180_23435432.jpg
中央アジアの陶器や人形もあります。青がきれいです。後ろはオリッサのサリー。サリーウオール(壁)が続きます。色柄、手法とも本当に多彩で、それぞれが魅力的。布は広げて見たい!という願望がかなう空間です。


、、写真でお伝えするのはむつかしい!!!実際はもっと心地いいんですが、、。

布好きの方、工芸好きの方には、大変好評です。「もうドキドキして、、」「こんなにすごいとは思わなかった」「友だちに教える」等々、、。
滞在時間が数時間の方もめずらしくありません。
また、写真もバシバシ撮っていらっしゃいます。
同じ趣味、好みを持つ同士、来場者同士でお話が弾むこともあります。


「バングラデシュの宝物」、29日まで開催中。お待ちしています。(入場無料!)
[PR]
by kizashinoj | 2008-07-16 00:15 | 08年始まり&準備日記

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj