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美しい世界の手仕事プロジェクト

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タグ:テキスタイル・刺繍 ( 9 ) タグの人気記事

またまた、こんなにあいてしまいました。桜もようやく開花ですね。
更新の少ないブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。恐縮です。

(じつは、さっきから必死で書いていたものを、今、他のサイトを見に行ったときに誤って全部消してしまいました、、 ブログをなさっている方はわかっていただけますよね、この衝撃、、((泣)) 立ち直ろう。。)

この間のいろいろ、ざくざくっと。画像中心で説明もなく、で気が引けるのですが、とにかくアップしたいと思います。

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(普通の缶を缶切りであけます。米を適宜入れる(洗わず)。水を適宜入れる。アルミホイルでふたをする。バーベキューの網にのせる。適当な時間がたつ。開けてみる。なんと、ホカホカのご飯!そして、うまい!災害時に役立つ「缶ご飯」体験でした)


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(久々に、このような会。かつての「異業種交流会」を彷彿とさせる。でも今なので、エコ風味ですよ。今どきフードはオーガニックが基本なんですね。何よりも倉庫のような場所がいいです。横浜はこういうスペースがあっていいなあ。カフェやナイスな本屋も中にあり、倉庫の前は海)


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(杉並にて開催された「大漁旗展」。連日賑わったようです。企画実施された皆様、お疲れさまでした!!!)


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(福井県池田町。あたりまえがふつうにあるまち。空気がおいしい!野菜やお米がおいしいです)


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(常滑。やきもの散歩道の瀧田家のおひな様。江戸時代に栄えた回船問屋さんのおうちです)


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(これが常滑名物?「めじろ茶漬け」。めじろ=アナゴの干物。え、と思われるかもしれませんが、滋味ゆたか。粋な味ですよ〜!)


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(アトラスハンディクラフトコンテストの表彰式。ウズベキスタン出身のアノーラさん。アトラス衣装で)


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(コンテスト優勝者は帯もアトラス。帯締めも手作りとか。シックで、本当にすてきです〜)


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(代々木公園でのカッワーリ。大盛り上がりですごかった@パキスタンバザール2012)


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(常滑在住、苗(ミャオ)族刺繍コレクターが始められた博物館を訪問。築120年の古民家。これから時々ご紹介できればと思います)


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(どの角度からみても、スタイリングがパーフェクトで素敵な空間。干してある洗濯ものさえも、全部青系でものすごくカッコ良かった)


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(ミャオ族の手仕事。細密さがすごい。模様も多彩。技法も多様だそうです。奥深いですね〜!!)


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(つい、メジャーを出してしまいました。どうやったら、こんなに??家族への思いが込められているとか。このような刺繍中心に、蒐集の質の高さも量も圧倒的でした)


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(このヒダ、、くらくら)


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(「青の魅惑」が、横浜に上陸!青葉台のエスニカさんにて、近々に展示スタートです。家具や布との組み合せで、違う表情を楽しめそう。4月14日くらいからの予定です)


写真ばかりを、バタバタと、、失礼しました。
春の日々、お花見やいろんなこと、どうぞお楽しみくださいね!良き日々をおすごしください。
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by kizashinoj | 2012-04-04 21:47 | 日々
前回の「アトラス・ハンディクラフト・コンテスト、順調に進行中」では、説明会の様子をご紹介しました。シルクロードの絹織物「アトラス」の光沢と質感、大胆な色遣いと文様、でもどこか懐かしさを感じるその魅力。コンデジのなんちゃって写真ですが、少しでも伝わればうれしいのですが、、

アトラスを使ったオリジナル作品のコンテスト、「ウズベキスタンの絹織物アトラスを使った手工芸品コンテスト!☆」です!

オフィシャルサイトは、こちらです!(東京農工大学による「ウズベキスタン共和国シルクロード農村副業復興計画プロジェクト(JICA受託事業)」の一環)

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今回は、アトラスを製作している工房や、最大の産地であるマルギランの光景や暮らしなどを、少しご紹介したいと思います。

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(アトラス〜コットン50%のアドラスは、経絣。括りの後、糸を染める)

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(模様がわかります)

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(サントリーのウーロン茶の広告にでも出てきそうな涼しげな顔立ちのウズ青年が製作中)

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(道具類は美しい。庭にある縁台に絨毯が敷いてあります)

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(こちらは老舗の工房。家族代々の伝統を受け継いでいます)

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(工房の先代が復元した伝統的な文様。中央アジアが染織の故郷であることを感じさせる根源的な何かを感じます)

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アトラスの生産地であるマルギランとその近郊。光景や暮らしの一端です。

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(ナンを売る女性)

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(こんなにたくさんの人たちが競ってナンを販売。おいしいと評判のナン販売所。ウズベキスタン各地でナンの模様や味や薄さ厚さが異なります)

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(バザール。瑞々しい果物があふれんばかり。甘くて、本当においしいです)

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(葡萄。家々の中庭には葡萄棚が)

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(名物の麺「ラグマン」とサラダ、ナン)

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話は後先になりましたが、アトラスの説明を少し。(資料をまとめると時間がかかるため、『すぐわかる 世界の染め・織りの見方』/東京美術/道明三保子・監修 より要旨を引用させていただきます)(ここでの「アブルバンディ」がアトラス、アドラスにあたります)

<ウズベキスタン 水面に映った雲を織り込んだ色鮮やかな絣の布>

・ウズベク語では絣布を「アブラ(雲)」または「アブルバンディ(雲の織物)」という。水面に映った雲を見た織り人が、その美しさを絣布に表したのが始まりとされる
・ウズベキスタンの絣の技術は、7世紀頃に中国やインドから伝わったといわれるが、18世紀には首都ブハラを中心に染織が栄えており、中央アジアの絹織物の中心であった
・工房では、デザイン、糸染め、織り、仕上げなどの工程を8つの専門分野に分け、男の職人によって見事な織ものが作られていた。その技術は工房の秘密として守られていた

・アブルバンディは経絣。経糸を約60本の束にまとめ、模様に応じた印をつけ、それを綿糸で括り、染液につける。6回から10回、縛る作業を繰り返しながら薄い色から濃い色へ染めていく
・染料は、アンズの根、ザクロの樹皮、クルミの皮、西洋茜、ラックなど天然素材
・織りの基本は平織で、布幅が古いものは23㎝から40㎝と細く、20世紀に入ってからは80㎝と広くなっている。幅が広くなったのは、ロシア人が織機を持ち込んだからである
・こうして染め織られた布は、仕上げに叩いてしなやかにし、さらに卵白を塗って光沢を出すこともあったという

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(「豊穣なる色彩 ウズベキスタンの布と器」図録より引用)

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(同上)

スキャンしきれません、、googleの画像検索 uzbekistan ikat、たくさんありました。

私にとっても、まだまだ未知の布。少しずつ勉強しながら、模様の意味など、次の機会にご紹介できればと思います。
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by kizashinoj | 2012-02-07 22:38 | 手仕事ニュース
前回ご案内した「ウズベキスタンの絹織物アトラスを使った手工芸品コンテスト!☆」、東京農工大での説明会に行ってきました。その模様と補足情報をご案内します。

こちらが「オフィシャルサイト」
♥ 農工大プロジェクトの皆様、すてきなプロジェクトをありがとうございます ♥


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(日本の優れた養蚕技術をウズベキスタンに転移。品質の良いシルクができるようになったが、生地としての販売よりも、むしろ今の段階は「モノ作り」をしていくことが重要とのこと。これまでにシュシュやポーチが作られ、日本でも販売されている)


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(シックな色合いも良し、ウズベキスタンらしい大胆な色合いも良し。何を作るかによりますね。模様を活かすには、ある程度の面が欲しいけど、あまり大きいと今回のテーマ「お土産もの」にはきびしいので、そのあたりが悩みどころであり、おもしろいところではないでしょうか。2月末締切。どんな作品が見られるか、楽しみです!♪♪♪)


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(男性参加者も!男性の発想での小物づくり、楽しみですね〜!アトラス印籠とか?!)


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(華やかなアトラスが並ぶ光景に、寒さも忘れるくらい。色のきれいなものっていいなと思う、こんなとき。そして、本物、手仕事はやはりオーラが違う。シルク100%のアトラス、コットン50%シルク50%のアドラスがあります。櫛模様、唐辛子、生命の樹、ヒル模様など、模様にも意味があります)


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(現地で売っているアトラスの子ども服。ウズベキスタンの子どもってホントにかわいいです!)


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(このあとも参加者が増えて盛況!ウズベキスタンの手工芸に触れてもらえること、やきもの好きの私もうれしいです♪♪♪)


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(生地選び。複数購入される人も多く、完売御礼。布が足りなくなるくらいでした)


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アトラス説明会にて説明を受けた内容。応募概要補足的な情報です。

・ 入賞作品をお手本にして(そのクオリティを含む)、現地でそれと同じものを製作します。
・ 現地女性は、海外の人たちがふだんどのようなものを身につけたり、使ったりしているかがわからないため、求められるクオリティが実感としてつかみにくいのです。ですから、実物を見てもらうことが一番だと考えています。

・ 今回は、「お土産もの」としての製品を希望しています。サイズを50㎝以下としたのも、スーツケースに入れて気軽に買って帰れるサイズだから。値段もあまり高価になってしまうと、お土産としてはきびしいと思われます。
・ 付属品=現地には日本と同じような豊富な品揃えがありません。入手可能なものが限定されます。お手本と同じものを作りますので、付属品の情報をお教えください。

・ 入賞作品の展開にあたっては著作権の放棄をお願いしております。日本の技術によるシルク自体の品質向上、シルク関連商品による村の女性の自立支援、モノを通しての国際交流の一環としておこなっております。ご理解をお願いいたします。
・ まずは現地で製作し、現地で販売します。その後日本への輸入と販売も視野に入れています。

・ これと関連して、例えば型紙丸ごとあるデザイナーや作家などの作品のコピー、手芸本そのままのコピーなどである場合、著作権が後日派生するなど、問題がおきてしまいます。自分ならこんなものが欲しい、大胆な柄を活かしてお土産ものならこんなのがカワイイのでは?など、率直な思いを、製品づくりに活かしていただきますように、お願い致します。
・ 入賞された場合、著作権の派生有無についてご連絡させて頂くことがあるかもしれませんが、上のような事情につき、ご理解をお願い致します。
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by kizashinoj | 2012-01-31 16:30 | 手仕事ニュース
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(ウズベキスタンのバザールにて。KENZOさんを彷彿とさせる花柄。この写真は90年代ですが、今もだいたいこんな感じ。華やかで明るい柄が多いです)

最近は、衣服にエネルギーもお金も、あまり〜ほとんどかけていません。ユニクロ、gap、アウトドアブランド+お仕事着は昔からのところのセールで。ただ、これでいいのか、と、ふっと思うこともあります。
装うこと、纏うこと、飾ること。世界のどんなところに行っても、女性たちは精一杯のお洒落をしています。

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(ヘッドスカーフを多彩に。ウズベキスタン)

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(ウズベキスタンの結婚式にて。女の子たちは「可愛い服が着られるから結婚式が好き」。カジュアルな格好もよく似合いますよ)

ときどき訪れるウズベキスタンは、(子ども〜結婚前の)女の子がすっごくお洒落。ジーンズから伝統的な衣装まで、そしてヘアからアクセサリーまで、装うことが本当に楽しそう。

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(民族衣装というのは、本当にお洒落なものです。これは中央アジア・タジキスタンの衣装。イラストがまたいいですよね〜)

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(現代のファッションデザイナーの多くは民族衣装にインスパイアされているのでは?このバランスと色彩感覚。タジク)

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(メンズ。タジクです。ブーツと帽子もポイント。ベルト替わりの布も凝ったものが多いです)


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ファストファッション全盛の日本、若い世代はナチュラル志向で等身大好み。そんな中、かつてのデザイナーズブランドは、どうなっているんだろう。ファッションビルにも行かなくなった身には、まったく疎い世界。

今朝、コムデギャルソンの川久保玲さんへのインタビュー記事「ファッションで前に進む」(朝日新聞20120107)を読みました。記者さんは、私の聞きたかったことを全部聞いていました。結局、多くの人が同じことを考えているんだろうなと思いました。皆さんも、ファッションに対して、なんとなくこんな感じというか思いを持っていませんか?

◎ 不況は高級ブランドには逆風ではないですか
◎ 風潮としては、安定感や気安さを求める傾向ですよね
◎ ファッションで個性を表現する必要はない、と考えている人が増えているようですが、、
◎ 安価でファッションを民主化するというファストファッションをどう思いますか
◎ 社会状況が混沌としている中でのクリエーションとは
◎ 新作を発表し続けるファッション界はエコと対極では?
◎ ファッションがあらゆる分野の流行に影響を与えた時代があったが、もはやそんな存在ではないのでは?

川久保さんは果敢に答えていました。(以下、一部だけですが、、)

* 一般の人には高くて買えない服でも、新しい動きなり気持ちがみんなに伝わっていくことが大切。作り手は世界を相手に一生懸命にがんばって発表し、それを誰かが着たり見たりすることで何かを感じて、その輪が広がっていけばいい
* 作り手も一番を目指さないとダメ。日本は先端技術や文化などのソフトパワーで勝負するしかない
* 他の人と同じ服を着て、そのことに何の疑問も抱かない。最近の人は、強いもの、格好いいもの、新しいものはなくても、今をなんとなく過ごせればいい。情熱や興奮、怒り、現状を打ち破ろうという意欲が弱まっていることに危惧を感じている
* いいものは人の手や時間、努力が必要なので、どうしても高くなってしまう。効率だけを求めていると、将来的にはいいものが作れなくなってしまう
* 新しい服を作るのは、何かを発信し続けることで、地球のどこかで少しでも何かを変えるきっかけになるのではと考えるから。作ったものを通して感覚的に揺さぶる。そのことで問題に気づいて欲しい
* 在庫は残るが同じ価格で売り切る努力をしている。ビジネスとしてはつらい面もある。クリエーターというものはまじめにやれば、たいていは貧乏になってしまうものだ
* ファッション業界でも変化を求める気持ちが弱くなった。そんな流れの中で自分を懸命に追い込んできたが、それを理解して認めたり、着てみようと思う人が減ってきていることを感じている
* 日本国内にも染織や素晴しい職人技術がある。彼らと協力するためのデザインやシステムを考えることで世界に発信できる、新しい優れたもの作りができるはず
* もう負けかなと思うこともある。状況を変えられていないのは事実だから。でもファッションにはなお、人を前向きにさせて、何か新しいことに挑戦させるきっかけになる力があると信じている
* ファッションははかなく刹那的なもの。だからこそ、今とても大切なことを伝えることができるのだ

考え込まれた、前向きで、誠実な答え。でも、やはり、難しいのなだあと思いました。答えが一生懸命なだけに、時代、社会が変わったのだな、と感じざるを得ません。
が、自分のなすべきことを強烈に自覚し、果敢に挑戦し続ける姿勢に、敬意を持ちます。
ファッションの力を信じている。自分のテーマの意義を強く意識している。そのことに触発されました。

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(懐かしの「美しい世界の手仕事プロジェクト2008」:「インドシナの染織」より。山岳少数民族の細かい手仕事に驚愕)

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(こちらも久々アップ/「美しい世界の手仕事プロジェクト2010」:「手仕事がつなぐ美のスピリット〜フィリピンの不思議な布つなぎ技法を中心として」より。海洋アジアの知られざる手仕事に驚愕)

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(アフガニスタン衣装と刺繍布。衣装は大きそうに見えて細身。日本では着る人を選びます)
 
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今日は、常滑の陶芸家山田常山展、桃山時代の武将でありクリエーターであった上田宗箇展を見ました。

* 「三代山田常山 —人間国宝、その陶芸と心」(出光美術館)

* 「上田宗箇 武将茶人の世界展 —「ウツクシキ」桃山の茶 秀吉、織部そして宗箇
生誕450年記念」(松屋銀座)

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(展覧会サイトより引用/(1)御庭焼茶碗 銘「さても」上田宗箇作 (2)水指 丹波焼 (3)大海茶入 銘「上田大海」
(4)竹一重切花生 上田宗箇作 (5)織部肩衝茶入 銘「喜撰」 美濃焼  岡山・華鴒大塚美術館蔵 (6)織部沓形茶碗 美濃焼)

作り出す人、すごいなあ、、。触発されて、さあ、どうしよう。今年は、、
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by kizashinoj | 2012-01-07 22:49 | 日々
寒くなってきました。前回、火消しの衆が纏う粋な「火事羽織」をご紹介しましたが、今回は寒さも吹っ飛びそうな真っ赤な火事装束です。

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(火事装束/猩々(しょうじょう)緋羅紗地波鯉模様(抱き茗荷紋付)/東博にて撮影)

「江戸時代、19世紀/江戸屋敷に住む武家女性もまた、江戸市中でたびたび起こる火事に備え、火事装束を誂えた」(東博説明より)そうです。火事装束という発想がすごい!

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頭巾、、最強ですね。「猩々緋と呼ばれる真っ赤な羅紗地に、頭巾には波に千鳥、胸当には波に鯉の模様を刺繍し、水に関連する模様をデザインすることにより縁起を担いだ」。

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波に千鳥ですか。まいった!

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これが<抱き茗荷紋>でしょうか。紋入りで、、

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袴のようなもの?この刺繍もすごいですよ。火事装束と知らなかったら、晴れ着かと思っちゃいますよね。どうして、このように凝ったものに??

東京消防庁の<消防マメ知識・消防雑学事典>によると、火事装束は、明暦の大火(1657年)以降に生まれたもの。革羽織を着ていた侍たちが火の粉に焼ける心配がなかったことが契機となって、火事のときには革羽織を着るようになり、やがては火事羽織と呼ばれる火事装束が誕生することになった、とのことです。

「火事装束は急速に普及し、将軍をはじめ大名の奥方の欠かせない装束としても使われるようになりました」

「女性用のそれは男性用と比べて色彩も華やかで、精巧な刺しゅうが施され、頭巾が烏帽子(えぼし)型をしているのが特色で、奥方の火事装束は、嫁入り道具の必需品とされていました」

嫁入り道具だったんですね。それにしても、火事のとき、とっさにこれを纏うんでしょうか。
というか、非常時の衣装として、このような装飾性は必要なんでしょうか。むしろ、ない方が逃げやすくないですか??機能性を、、、
いやいや、機能性というのは野暮なものなのかもしれません。粋の方が大事。すごい。それって、すごいです。
自分の「非常時セット(リュック)」の中には、機能優先のヤッケや実用的な(捨てても惜しくない)トレーナーが入ってます。とりあえず、自分はこれでいいかな。(^_^;)

日本も日本ですが、中央アジアのカラカルパキスタン(ウズベキスタンの西部)というところにも、カッコいい頭巾付きの衣装があります。ジャーン!

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これはYさん宅で拝見したポスター。強烈。アクセサリーが、またすごい。重そうです。あ、これは火事装束ではないですよ。晴れの衣装でしょうね。

Yさんが入手された同じタイプのものも拝見。その部分のアップです。

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中央アジア的なくるんくるんした模様。繰り返しがリズミカルです。

冬になって乾燥してきています。暖房機具も使います。火事にはくれぐれも気をつけたいですね!
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by kizashinoj | 2011-12-09 22:19 | ミュージアム・展示会
三寒四温の「寒」の午後、船橋の住宅街の中にある「ぎゃらりぃ風趣」さんへ。きれいなものを見せていただきました。「アジアと欧州をつなぐモノたち展 -キリムと東欧の布を中心として-」。概要はこちらです。

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(サルディーニャ島(イタリア)の染織品)

<西アジア・中央アジアのトライバルキリム>と<東欧諸国、トルコ、インド、北アフリカの民族の染織文化コレクション>のコラボ。おなじみトライブ榊さんと、スイス・ジュネーブに拠点を持つ佐々木紀子さんのコレクションの共同展示とのこと。

佐々木さんは、日本各地の美術館やコレクターへのディーリングを30年にわたって続けてこられた方で、アジア~欧州~北アフリカ染織品ディーラーの日本に於ける草分け的存在。今回は、トルコ~東欧~北アフリカにかけての、日本ではほとんど見ることができない貴重な染織品を出展されています。繊細できれいでした〜☆

(出展リスト詳細は現時点では不明ですので、どこの何と記載できません。トルコ、東欧の刺繍が多いと思います。ご了承ください)

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(アクセサリーや帽子も綺麗。右側には西アジアのキリムなど)

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(控えめで目立たないのですが、見れば見るほど引き込まれる刺繍。繊細で自然な可愛らしさと落ち着いた華やぎ。好きです)

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(白地に可憐な刺繍。少しの赤が可愛いです。くるんとしたデザインも好き。これも見れば見るほどいいなあ)

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(色合いもいいですね)

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(白地に赤のインパクト。ボリューム感があり力強さを感じます)

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(オヤもいろいろありました)

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(なんですか〜、これは!キレイです〜。シックで豪華)

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(この系統の薄物は女性好みですよね〜)

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(ちいさい)

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(トライブさんのコレクションもカワイイ感じで)

好きな方にはなんともいえない染織品だと思いました。3月14日まで/11:00~18:00/火曜日休 /最終日17時まで//@ぎゃらりぃ風趣/船橋市芝山1-28-12 /TEL:047-461-1592)
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by kizashinoj | 2011-03-03 18:14 | ミュージアム・展示会
9月になっても、この暑さ。例年なら、「季節感先取り」で毛皮やスエードを身につけた販売員さんをファッションのお店で見たりするのですが、今年はどうでしょうか。実際、お店では秋物衣料があまり動いていないようで、もう長袖の値引きが始まったところもあるそうです。

季節感大好き&重視の日本、お盆過ぎくらいから見かけるのが、薄手の生地を使い色は秋らしい落ち着いたものにした「秋色夏素材」。
また以前は、初春前くらいに、暖かい素材で春らしい色や模様の「梅春もの」っていわれる服がありましたね。

私、これって、近年のマーケティングの発想なのだと思ってました。
でも、東京国立博物館でこの帷子と解説を見て、なるほどおと思いました。

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「麻地単仕立ての真夏用の帷子/江戸時代、18世紀/白麻地、紅葉、落葉模様/模様は秋の落葉模様。江戸時代中期以降、季節を先取りして涼を誘う趣向として、模様に好まれるようになった」

季節先取り、江戸時代から人気があったようです。日本だね〜、って感心しちゃいました。

現在、「季節商品」で好調なのは、コンビニが昨年より展開時期を1週間早めた「おでん」、なんだそうです。
暑そうと思いますが、夏バテで弱った体、冷たいもの疲れの時期、おでんなら食べやすいのかもしれません。

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今年は果実などの秋の味覚もやや高めですが、シルクロードでは甘くてみずみずしい葡萄が今盛り。ウズベキスタン陶器には葡萄がよく似合います。
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by kizashinoj | 2010-09-04 10:44 | 日々
暑中お見舞い申し上げます。

何か涼しげなものを、と思いましたが、西アジア、中央アジアの毛織物や刺繍が多いせいか、手仕事のほうにはあまり涼しげな写真がありません。
手仕事の方は、赤がベースになりますね〜。(「イスラムアート紀行」では青の陶器など青の世界で暑中お見舞い。同地域でも陶器は青系なんですが、、)

こうなったら、がっつり「真っ赤」でいきます。
ウズベキスタンの刺繍布「スザニ」の中心にある、太陽とも花とも思われる元気いっぱいの模様です。スザニは、女性がお嫁入りのときに持参する刺繍布。ウズベキスタン各地で構図やモチーフが異なります。

以下、写真のみですが。


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(タシケントにある工芸博物館展示品)


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(同)


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(同)


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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008展示。O氏コレクションより)


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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008展示)


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(スザニのあるウズベキスタンでは、こいいうおじいちゃんたちがチャイハネでお茶を飲んでいます/撮影YSさん)


では、暑い夏、元気にお過ごしください。
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by kizashinoj | 2010-08-06 18:08 | 日々

トルコのオヤ刺繍again★

野蛮で楽しい「サッジー会」から、今回は優雅に変身!?トルコのオヤ刺繍の写真を少々アップします。

マイナーな当ブログですが、ワード検索でアクセスしてくださる方もあります。最近なぜか多いのが「オヤ」関連。何かあったんでしょうか?
以前、オヤのワークショップ開催のお手伝いをしたことがあり、その告知やワークショップの様子について書いていますのでヒットするようです。

(「トルコの伝統的刺繍”オヤ”・ワークショップのご案内」記事はこちら。)

ワークショップの写真は、デジカメの操作ミスで暗くなってしまい、わかりにくくてすいません。&オヤ刺繍そのものについての説明もなく、訪問された方々には物足りないと思います。

といっても、今回も写真だけなんですが、、。「オスマン衣装展」より、オヤを中心としたトルコの優雅な手仕事を。


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優美な超絶手仕事をご紹介したあとで書くのはツライものがあるのですが、、手仕事とはほど遠いJ、いきなりシュシュ作りに熱中。手縫いで一気。腱鞘炎になりそう。

シュシュって、いろんなお店に山のように売っているのですが、「こんなにあるのに、どうして好きなものがないんだろう」と、長く不満でした。どれも妙にデコラティブ。素材がテカテカしているのもイヤ。しかも、そこそこの値段がします。
もっとカジュアルなもの、布の魅力があるものがいいなあ、と思っていて、ふとyoutubeを見ると、簡単な作り方が紹介されていて。

b0132180_1133883.jpg


こうなった次第です。
適した布やサイズもわかってきたし、飽きるには早そう。何個までいくでしょう!?

(*シュシュは増えそうですが、ブログ更新頻度は減りそうですm(_ _)m。ご了解くださいませ☆//)
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by kizashinoj | 2010-07-25 01:23 | 展示品解説、関連情報

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj