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美しい世界の手仕事プロジェクト

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タグ:カンタ ( 8 ) タグの人気記事

手仕事好きの皆さま、お待たせしました!!「手仕事フェスタ-sui-」が、おなじみのハウスクエア横浜で5月29.30.31の3日間開催されます☆

主催は、手仕事フェスタ実行委員会。昨年の「美しい世界の手仕事プロジェクト」を中心になって推進した「トライブ」の榊さん、横浜市青葉台の気鋭の家具店「エスニカ」の田原さんが、今回のフェスタの企画〜運営に尽力されています。

フェスタのオフィシャルブログ(ここをクリック!)(田原さん作成)に詳細が掲載され、随時更新されています。写真もたくさん載っているすてきなブログです。ぜひごらんください!もちろんオフィシャルブログにも掲載されているのですが、こちらに概要を転載させていただきますね。


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手仕事フェスタ-sui-

◆日程
2009年5月29(金)、30日(土)、31(日)/11:00~17:00

◆会場
ハウスクエア横浜 1階イベントホール(住まいの情報館、入って左にある大きなホールです)
〒224-0001 横浜市都筑区中川一丁目4番1号
TEL: 045-912-4110 FAX: 045-912-4711

◆展示販売
世界中の手仕事(布や道具)・アンティーク家具や古民具・若手のクラフト作家・伝統工芸の若き担い手など、日本全国で活躍するショップや作家が一堂に集まります。それぞれ思いのこもった作品や商品を持ち寄りますので、きっと素敵な商品との出会いがあると思います。

<展示・販売出展者一覧>
Baramon  婆羅門 中国家具
Ethnica  エスニカ アジア家具
Galata bazaar  ガラタバザール キリム・ギャッベ
Gallery nasan ギャラリー羅山 李朝家具
Green craft  グリーンクラフト アジアのテキスタイル
Indomoyo  いんどもよう 更紗・雑貨・書籍
Jigsaw Vintage co, ジグソービンテージコー
Karakoram  カラコルム キリム・ギャッベ
Kocari  コカリ インドのテキスタイル
Minmin  民族雑貨の店 みんみん
Noboru kama  昇窯 備前焼
Norbu-Lingka  ノルブリンカ チベットラグ
Oku-antiques  オクーアンティークス 西洋アンティーク家具の販売と修復
Orient library  オリエントライブラリー 中央ユーラシアの土ものや布
Timor textile  ティモールテキスタイル アジアの染め織り
Tribe  トライブ キリム・トライバルラグ
White cube  ホワイトキューブ アンティーク家具とインテリア用品
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◆アトラクション
<5月 29日 (金曜日)>
11:00  カンタ刺繍展示
14:00  インド舞踊パフォーマンス
14:30  インド伝統音楽ライブ シタール&タブラ生演奏
15:00  ヨーガの体験レッスン
15:30  家具の修復実演(1)
16:00  講演「インドネシア列島 布めぐり」

<5月30日(土曜日)>
11:00  カンタ刺繍展示
11:30  家具の修復実演(2)
11:30  講演「キリムなどの織り技法について」
14:00  実演 キリム&絨毯のメンテナンス
14:00  家具の修復実演(3)
16:00  講演 「パキスタンの遊牧系部族 バローチについて」

<5月 31日 (日曜日)>
11:00  カンタ刺繍展示
11:30  家具の修復実演(4)
11:30  講演「キリムなどの織り技法について」
14:00  アウトレットオークション 結果発表
15:00  家具の修復実演(5)
16:00  講演 「部族絨毯の王者「トルクメン」について」


◆コンセプト
手仕事フェスタ-sui-は、
失われつつある手仕事の素晴らしさ・アンティークの持つ温かみを実感し、
それらを日々の暮らしの中に採り入れることの楽しさを体験してもらうことで、
かつては身近にあった穏やかでゆとりのある心を
再認識してもらえる機会になることを目指しています。
工業製品があふれる現代において、今も心をこめたハンドメイドにこだわり続ける職人や作家。
世界各地をめぐり、ユニークで心豊かな品物を紹介しているディーラー。
また、ネットというツールを用い、様々な手仕事作品やアンティークを提供しているネットショップ。
それら魅力溢れるヒトとモノが同じ空間に集うことで、
アンティークやハンドメイドプロダクトの持つ真の良さを、
より多くの人と分かち合うことを目的にしています。
イベントサブタイトル『萃』(スイ)とは、易経64卦中の「45卦」で使われる言葉で、「水が低いところに集まるように、人や物が集まること」という意。
中国4000年の哲学である易経の卦の中でも幸運と変化を予感する『萃』を用いています。


******* ↓ 榊さんよりメッセージです!! ↓ *******

「手仕事フェスタ!皆さんのご参加お待ちしています。」

手仕事フェスタ=SUI=は一人でも多くの人に手仕事の楽しさと、魅力を伝えたく行います。

手仕事の魅力とは何なんだろうと思うことがあります。
『手仕事』という漠然とした言葉から伝わって来るのは人によって、様々だと思います。
簡単に言ってしまえば、工業製品とは異なる人の手によって作られたモノ達のことです。

思えば、つい数十年前までは、私達の身の回りにあるもは、私達自身の人の手による何らかの加工、工夫がなされていたように思います。

たとえば、人に何かを伝える事。
特に日本語は漢字・ひらがな・カタカナなどの字を長い時間をかけて覚えます。現在この文章も便利な機能のワープロ機能で書かれていますが、ボタンを押せばどんどん進化して文章が出てくる様になってきています。そしてどんな文字もフォントの違いはあれ、ほぼ同じような形に伝えられます....。
もしかすると、長い時間をかけて習う小学校の国語の時間は必要なくなってしまうかもしれません。

ところが、もし日本語をアルファベットなどの記号的なもの変えようという案が出ても、多くの人は反対するのではないでしょうか?日本人の中にはこの複雑で面倒な3種類の文字を巧みに使いこなすという事に、少なからず誇りを持っている人がいることでしょう。
そしてこの日本語を美しく書き表す事にも独特の思い入れがあるように思えます。

同時に手で書くことで子供の字なのかあるいは、大人、女性、男性、達筆、不慣れな人(外国人)など、それを見ただけで、書き手をある程度想像が出来るという楽しみがあったように思えます。
手仕事のものには、そのものをじっくりと深く見つめることで様々な想像力を広げる事が出来ると思うのです。

私達を含むアジアやアフリカの人たちは文字という手段でなくとも、手仕事で何か深いものを伝えてこようとしてきたと思います。

家具・絨毯・布など表現は違えども生活の中の大切な道具として伝えてこられたものを紹介してゆきたいです。(5月8日/手仕事フェスタ実行委員・榊龍昭)


◆アクセス
★ 交通のご案内(オフィシャルブログに地図などの詳細があります。場所は初めての方にはわかりにくいかもしれませんので、ぜひご確認ください)
・ (徒歩) 横浜市営地下鉄中川駅から2分
・ (車) 第三京浜「都筑インター」から約10分、東名高速「川崎インター」
 「横浜青葉インター」からそれぞれ約10分

◆主催
手仕事フェスタ実行委員会
◆協力
ハウスクエア横浜
◆お問合わせ
手仕事フェスタ実行委員(トライブ・榊龍昭/エスニカ・田原雅)(オフィシャルブログから各人のサイトに飛んでください)

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((( 補足です。byJ ♪ )))
* 望月真理さんとカンタ登場!今年も真理先生に会いたい〜!!というかた、横浜に集合しましょう。(*^_^*)
* 家具を修復して長く愛用する人が増えています。専門家の修復実演を見られる貴重な機会、見逃せませんね!
* ヨガは健康と若々しさの源。本格的なヨガの世界に触れる貴重な機会です。呼吸法のレッスン、体験しましょう!(Jもヨガにハマっています。ヨガの呼吸法は、それだけで気持ちいいものだと体感しています。深い呼吸、本当の呼吸で元気に♪)
* インド音楽の生演奏、こころゆったりと、、手仕事に囲まれて、、ヒーリングですね〜!インド舞踊、タミルの古典舞踊、わ〜、きれい!ドキドキです。インドは染織はもちろん、音楽や踊りなど、芸能も奥深く、地域により多様!この機会にライブパフォーマンスに触れてみてください☆
* インドネシアの布のこと、バローチのこと、トルクメン絨緞のこと、キリムのことなど、多彩なレクチャー。分野的にかなり専門的な領域ですが、熱中人たちの思いが伝わるお話は、「あのへん好き」にはとっても貴重!参加費が無料なのもうれしいです。
* 出展者さんのサイトをいくつか拝見してみました。自分にとって親しみがある布のあたりから。わ〜、センスいいな〜!と思うもの、伝統的な手仕事のもの、カジュアルで暮らしに取り入れやすいもの、などいろいろと発見。楽しかったです。家具のサイトも見てみようと思います。開催までの間、チェックを楽しめますね☆

* このフェスタは、「美しい世界の手仕事プロジェクト」そのものやその延長ではありません。発展的なひとつの展開として実行委員会が尽力されているものです。

* 「美しい世界の手仕事プロジェクト2008」は猛暑や台風のなかの開催でしたが、フェスタは爽やかな気持ちいい季節。開港150周年で盛り上がっている横浜で、5月の最終週末、お会いしましょう!

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(「美しい世界の手仕事プロジェクト2008夏」、望月先生を囲んで手仕事トーク)

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(望月真理さん作品カンタ・部分)


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[5月22日 追記] ● 望月真理さん ● 手仕事ファンの皆さんに大人気の望月真理さん(刺繍家、カンタ等アジアの刺繍布コレクター)、フェスタ開催中の3日間、会場にいらっしゃるそうです。真理さんのお話は、楽しくおおらかでありながら、非常に本質的です。刺激を受けた方も多いと思います。会場の事情等によりワークショップはありませんが、貴重なカンタの展示とともに、先生との交流を楽しみにお出かけください。

[5月22日 追記] ● ハウスクエア横浜内の手仕事関連みどころご紹介!〜ライブラリー、ジオラマ、苔アート〜 ● 
(1) まずは3階ライブラリーへゴー!インテリア・建築関係の書籍や雑誌がたくさん!海外のガーデニング雑誌なども。きれいで広くて静か。ホントに穴場!
(2) ライブラリーの真ん中あたりにある「手仕事遺産コーナー」。伝説となったジオラマ(クイーンT作)や写真があります。マジ、一見の価値あり〜!
(3) さらにライブラリーの右奥にある不思議空間は、苔アート。(写真はエスニカさんのサイトから借用しました)。情報館エントランス左手の緑の壁面も、ぜんぶ苔。苔の壁面緑化です(日本初)。二酸化炭素、減らしてます。

[5月20日 追記] ● 英文紹介 ● オフィシャルブログに、フェスタの英文での紹介がアップされました。お知り合いに英文なら見られるのに、という方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。&英語勉強中の方には、参考になる表現が満載!日本語のコンセプトと照らし合わせて読まれることをおすすめします。
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by kizashinoj | 2009-05-06 16:12 | 09年手仕事フェスタ春・秋

続・カンタ、アゲイン!

サラーム!お久しぶりです。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

イランや中央アジアで祝われる新年「ノウルーズ」も終わり、日本では新年度が始まりました。寒さのなか華麗に咲ききった今年の桜、見事でしたね。各地であでやかな美の世界を見せてくれたのではないでしょうか。

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↑の写真は、埼玉県幸手・権現堂堤、桜と菜の花の競演です。写真では表しきれませんが、あんなに広大な一面の菜の花を見たのは初めてでした。菜の花の匂いが立ちこめ、まさにアロマヒーリング!晴天の堤は大変な人出で立ち並ぶ屋台も大賑わいでした。


振り返って、去年の今ごろ。世界の手仕事の展示のお話があり、その会場の広さに驚き、自分たちでできるものかどうか迷いながら、一方ではハウスクエア横浜さんでも会場使用正式許可決定に向けて検討中という時期でした。その後、6月中旬から怒濤のような準備に入っていきます。

4つのテーマでおこなった手仕事展示、それぞれに強烈な思い出がありますが、第1回目のカンタは、高揚と同時に少し不安もあり、というスタート。でもカンタ作品に出会い、望月真理先生が登場し、会場はエネルギーに満ちた時空間になっていきました。

今回は、もう一度、バングラディシュと真理先生のカンタ作品をご紹介しましょう。

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(真理さん道具満載のふろしきにも存在感。物語の始まり、始まり〜!)

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(真理さん、いつも心地よさそうな衣装。ヘッドスカーフもお洒落。会場では常にチクチク。人が来れば気さくにおしゃべり。そのリズムがいいんです/写真提供:SYさん)

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(開催イヴの様子。バングラディシュ料理をケータリングしてもらいました)

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(真理さん作品ディテール)

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(真理さん作品ディテール)

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(バングラディシュ/写真提供:SYさん)

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(バングラディシュ)

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(バングラディシュ)

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(バングラディシュ)

*カンタについては、カテゴリーの「1-1:バングラディシュの宝物展」(展示やイベントの模様)、タグの「カンタ」(解説など)などをご参照ください。

*5月末には絨緞熱中人Sさんたちの企画が進んでいるようです!詳細がわかり次第、こちらでご紹介します。お楽しみに!
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by kizashinoj | 2009-04-06 14:36 | 展示品解説、関連情報

カンタ、アゲイン!

☆サラーム☆

まずは梅便りを。(2009.02.13)

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先日、「もう更新できません」と泣きを入れたJです。。
ところが、久々に見てみると、この弱気ブログにも毎日少なくない方々がアクセスしてくださっていました。
、、正直、プレッシャー、、。でも、やはりうれしさも、、
そこで、急遽、というのも変ですが、写真を掲載させていただくことにしました。
写真だけで申し訳ないのですが、これならJも負担なくできます。(何かを調べて書くという時間がないのです、、)
たぶん見てくださっている皆様のほうが、手仕事にくわしいと思いますので、、と言い訳!

そして、写真提供はSYさん。親切にCDにして送ってくださったんです。こちらで押さえていない場面や作品のクローズアップ写真があって助かりました。そして何よりも上手!☆!(Jとは全然違う、、)。本当にありがとうございました。

今回は(って、これからも掲載させていただこうという企みが見え見え!)、第1回の「バングラディシュの宝物 望月真理カンタコレクション展」からです。

 この展覧会の模様は、左上<カテゴリ>の「1-1:バングラディシュの宝物展」をクリックしてご覧ください。
 カンタについては、左下<タグ>の「カンタ」をクリック!


● ↓ 望月真理コレクションより。バングラディシュのカンタ3点

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● ↓ 望月真理さん作品。代表作より。2番目3番目は寄って撮っています。部分部分で刺し方が多彩ですね!色は淡くおだやかですが、変化がついて一幅の画のようです。村の人でしょうか。イキイキと働いているのが見えます。このへんが真理さんのあったかさ!

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● ↓ 望月真理さん。さらに細かい刺し方がわかります。制作行程が垣間みられます。一番上の写真に針があります。大きさを推測してくださいね。働く人、楽しむ人、人々のざわめきが聞こえてくるようです。

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 写真は各展覧会のものがいろいろあります。掲載希望の展示や作品がありましたら、下のコメント欄からお知らせください。
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by kizashinoj | 2009-02-13 16:59 | 展示品解説、関連情報
☆☆☆ 会場、いい感じになってきました。 ☆☆☆

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最初はこんな感じの空間でした。SOHO的な雰囲気ではありました。

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造作の2日め。「棒」と「テグス」を駆使して高さと広さを活かしたい! 、、、この後数日、作業に集中。、、、オープン後も手直し、追加、いろいろしつつ、、、現在もまだまだ進行中ではありますが、、、↓ なんと、こんなに変身〜!!

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ひとときのくつろぎの時間。こんなレストスペースもあるんですよ。世界の布や工芸の本もあります。

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カンタ展示のパートにはキリムを敷き詰めました。こちらは裸足でどうぞ。座ってゆったりと、思う存分見ていただけます。

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カンタ全体を広げて見られるって、あるようで少ない機会だと思います。そして極端に古いもの以外は触ってみてください。なんとも言えないやわらかさがカンタ!

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インドの布のパートは涼しい感じに。コンセプトは「布の回廊」。ラジャスターンの透ける布の中を歩いてみてください。

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結局、みなさん裸足のままなんですよね。これがいいんです!

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ごあいさつコーナー。ミュージアムみたいだと思いませんか!?(自画自賛!)

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中央アジアの陶器や人形もあります。青がきれいです。後ろはオリッサのサリー。サリーウオール(壁)が続きます。色柄、手法とも本当に多彩で、それぞれが魅力的。布は広げて見たい!という願望がかなう空間です。


、、写真でお伝えするのはむつかしい!!!実際はもっと心地いいんですが、、。

布好きの方、工芸好きの方には、大変好評です。「もうドキドキして、、」「こんなにすごいとは思わなかった」「友だちに教える」等々、、。
滞在時間が数時間の方もめずらしくありません。
また、写真もバシバシ撮っていらっしゃいます。
同じ趣味、好みを持つ同士、来場者同士でお話が弾むこともあります。


「バングラデシュの宝物」、29日まで開催中。お待ちしています。(入場無料!)
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by kizashinoj | 2008-07-16 00:15 | 08年始まり&準備日記

カンタ

(この記事の筆者はトライブ榊氏です。)

引き続いて手仕事ファンにとって嬉しい情報が満載の「銀花」の紹介です。
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創刊30周年記念特別企画「母の手」というなんとも懐かしく暖かい響きのタイトルです。
中では、糸と針の仕事としてアジア各地の「母の手」による針仕事の数々が紹介されています。
「日本」からは 刺し子・・・・
          百接ぎ・・・
          背守り・・・
韓国・中国・台湾・モンゴル・ネパール・インド・バングラデシュ・フィリピン・ラオス・
アフガニスタン・イラン・トルコ・シリア・パレスティナの国々に共通する針仕事が紹介されています。
これを見ると国境や民族などは意味が無く、どこも同じく母は一針・一針に、子供の成長を願う
気持ちは同じだと思える。
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特集号なので「全アジア・刺し子の系譜」道明三保子著など充実した、刺繍=刺し子
の世界が堪能できる。
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by kizashinoj | 2008-06-30 17:16 | 展示品解説、関連情報

カンタとは?

(この記事の筆者はトライブ榊氏です。)

カンタには、サンスクリット語で『苦行者がはおっていた継はぎした布』という意味があるようだ。
これはまさに、インド~バングデシュ地域をイメージさせる。
言い換えれば、「乞食の着ているぼろ布」ともいえるかも知れないのだが、これが実に
良い風合いなのだ。日本でも大ヒットしたインド映画で踊るマハラジャというのがあったが途中で主人公は乞食=苦行者に身を窶して、豪華絢爛の俗世界から修行の旅にでる。
おそらく彼らの中では、そのイメージは「俗」から「聖」への自然な行動なのだろう。
このカンタにはインドという世界の精神世界の中心=高い霊性を持ち続けてきた民族の
スピリットが込められているように思えてならない。

これから約1ヶ月このカンタから何が見えてくるのか、とても楽しみでもあり、少し恐ろしいようでもある。

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望月真理コレクションから~

カンタは見た目もさることながら、触ってみるとなんとも気持ちいい。
そしてなんだか懐かしい~気分になる。
それは使い古されたて、薄くなった木綿地のサリーやドーティ(男性の腰布)などを
何枚も重ねて、そこにサリーの端糸などを、いちめんにチクチクと何度も何度の重ね
縫いをして出来上がった布である。
赤ちゃんのお包みやおねしょ布団などに使われる、究極の再利用(リサイクル)品でも
ある。この使い古された木綿がなんとも肌に優しく、暖かいのである。

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望月真理コレクションから~
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by kizashinoj | 2008-06-23 12:56 | 08年バングラデシュ展
(カンタについての記事筆者は、美しい世界の手仕事プロジェクトのトライブ榊氏です。)

現在のバングラデシュ=ベンガル地方に古くから伝わる生活の中の布『カンタ刺繍』に
ついての資料はそう多くない。
なぜなら『カンタ刺し』はまさに庶民の生活の中から生まれてきた布であり様式美が
伝統的なイラン=インドの宮廷文化とは対極にあるものだからかも知れない。

まずは、今回紹介する望月真理さんを紹介している、文化出版から出ている『銀花』を
紹介したい。
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2004年春号第137号
ここでは特集 『糸の華満開』として三つの地域に伝わる伝統的な針仕事が紹介されている。
この中で、『天と「地を繋ぐ刺繍絵』 としてカンタが紹介されている。
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この中で望月さんは『針を持つことは喜び』であると言っている。
同時にカンタの持つ自由奔放で融通無碍。どこまでも人間くさいこの刺繍に心底惚れ込んでしまったとも述べている。

今回は自分がカンタを刺す女達と同じ目線、同じ気持ちでのめり込み、収集せずにはいられなかった、彼女の集めたカンタ刺しを紹介できるという出会いに感謝したい。
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by kizashinoj | 2008-06-22 12:27 | 展示品解説、関連情報
例年より早い桜の開花予想がちらほらとではじめた今年の3月のある日、私は打ち合わせの場所である「ハウスクエア横浜」に向かっていました。部族絨緞を蒐集販売するSさんとパキスタン帰りのMさんもいっしょです。

住とインテリアの総合情報施設である「ハウスクエア横浜」のライブラリーは、住関連の国内外の書籍や雑誌が充実しており、しかも空間的にも広々としてゆったりしています。壁面は白です。スッキリしているのもいいのですが、何か飾って演出しても映える壁面です。

そこで、ハウスクエアのKさんの発案で、キリムなどの手工芸品、本物のきれいなものを飾ってはどうかということになり、打ち合わせに出かけたのです。Kさんとは長いつきあい。ミーハー感覚がナイスな女性です。彼女が「本物」を求めているというのはこれからのトレンド、「兆し」の指標。心強い、そして、うれしい!

ライブラリーに隣接したスペースや小部屋での展開も考えているうちに、Kさんが2階に向かいました。(事情の詳細は省略しますが)そこには、広い空間がありました。聞けばなんと150坪!フローリングとコンクリート打ちっぱなしが半々の面白いスペースです。「これを、、?」。

そうです。この空間が、今回期間限定で、世界の本物、きれいなもの、手仕事を展示することになったスペースでした。その後の経過の詳細は省略しますが、結論=「期間限定だが、来場者や地域の皆様に、本物を紹介する機会作りとして、空間活用OK」とうことになりました。ありがとうございます〜!


Sさんは「コンステレーション(CONSTELLATION)」というコンセプトを考えていました。「星座」「美しいものの集まり」「配置、布陣、型」「心理精神分析のことばで、刺激布置(まとまりを持った刺激の配列)、布置(ある概念を中心とする思考や感情のグループ)」などの意味があるそうです。

これについてSさんは、河合隼雄さんの「コンステレーションとは一種の示唆であり、気づかせなのである」「ユング心理学では心の中の状況と外的に起こることがうまく合致して、全体として何かが星座のようにまとまることをコンステレーションと呼んで大切に考えている」という言葉も紹介しています。


こうしたなかで、「第1回の企画は、バングラデシュのカンタでいこう」、手仕事プロジェクトの打ち合わせのなかで、それは自然な合意でした。

4年前の夏、その年の夏も暑かった。Sさんをはじめとする絨緞好きの仲間たちとおとずれたのは、福島・いわきにある望月真理さんのお宅兼アトリエの古民家でした。竹やぶのある庭と縁側の広い古民家、いい感じなんですよね〜!

刺繍家である望月さんは、インドや雲南をはじめとするアジアの刺繍や布のコレクターでもあります。ふと通りがかりに発見して一目惚れした古民家を長い交渉を経てアトリエにしたのが望月さん70代の頃。たとえ背負われても、布を求めて雲南の崖もよじのぼって行きます。でも気負っているわけではない。自然体の行動力という感じです。

夕食は、先生のお弟子さんたちや地元の方々が、手作りのおいしい料理、いわきならではのお惣菜を持ち寄ってくださいました。新鮮な魚や野菜が、もうとびきり美味しくて、飲んで食べて語りました。(私たちが作ったのは、自称「トムヤムクン」、実際「ヤミ鍋」)。

花火でも盛り上がりました。子どもみたいに大騒ぎ。座敷に布団を敷き詰めて寝たのも楽しい思いでです。


そして次の日、待望のコレクション拝見。、、、圧倒されました。素晴らしいコレクションでした。とても全部は見られず、一部だったのですが、拝見したもののなかにバングラデシュのカンタがありました。

カンタ、、見たことはありました。素朴な民衆の刺繍という印象を持っていました。

望月さんのカンタも、同じように素朴で、手仕事のあたたかさがありました。でも、それだけではない、なにかとてものびのびしたものを感じたのです。どこか「突き抜けている」感じというか、、。

のびのびと描かれた自然や人々、ユーモラスでゆったりした感じ、チクチク刺繍を楽しんでいる様子。でも、そのおおらかさのなかに何か強いものがある。根本的な姿勢、視点のようなものがある。

とらわれず、ものごとを受容していく強さ、人生を肯定するたくましさ、否定しないあたたかさ、ユーモアで何かを乗り越えていく感じ。ほんわりしたテイストのなかに潜む駆動感や突き抜け感。自由、自由だと私は思いました。精神が自由なのだと思いました。

数あるカンタのなかから、望月さんが惹かれたもの、望月さんの眼が選んだもの。望月さんの個性、生き方と波動が重なり合うもの。セレクトされたカンタからあふれる、おおらかで自由な精神のありように、蒐集とはこういうことなのかと思いました。

そして、このカンタをたくさんの人に見て欲しいと思いました。とくに若い人に。将来に対する漠然とした、しかし強い不安。そのなかで閉ざし、受容せず、萎縮してしまった若い人たちに見て欲しい。もっとのびのびと開いて欲しいと思いました。

美しい世界の手仕事プロジェクトは、こうして始まり、怒濤のような準備の日々に入っていきます。
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by kizashinoj | 2008-06-03 21:00 | 08年始まり&準備日記

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj