美しい世界の手仕事プロジェクト

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「ウズベキスタンの絹織物アトラスを使った手工芸品コンテスト!☆」を書いたのが、1月24日でした。ひゃ〜、もう2か月近く経ってるじゃないですか、、。
(コンテストのオフィシャルサイトはこちら=ウズベキスタン・アトラス ハンディクラフト コンテスト」

その後、「アトラス・ハンディクラフト・コンテスト、順調に進行中」(1月31日)、アトラスコンテスト関連トピック〜雲の織物アブルバンディ」(2月7日)のあと、時間がたっていました。

この間、説明会などで光沢のあるカラフルなアトラスを入手した手仕事好きの皆様、経験とセンスと工夫で、素晴しい作品づくりにトライしていらっしゃいました!

2月末に応募締切。日本では知られていないアトラスやウズベキスタン、告知から締切までの応募期間の短さ、説明会に出向いて布を購入する手間ひま、初めての取り組みであること、賞金や賞品による引力は少ない、著作権の放棄要請などを考えると、応募数も限られるのでは、とも思われました。

ところが、なんと応募頂いた作品数は、、、295!!
素晴しいです。私がお礼を言うのもおかしいのかもしれませんが、かの地の装飾文化を愛する一人として、応募頂いた皆様にお礼申しあげたい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

しかも、その作品が、どの一点として手抜きというもののない、素晴しい作品、魅力的な小物やファッションの品、工夫とセンスがあふれる力作、細かい手仕事の美しい作品の数々だったのです。色鮮やかな作品が揃った光景は壮観でした!

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(ごらんください!多彩な295作品。本当に素敵です!!!)

嬉しさと同時に、日本って素晴しいんだ、と思いました。最近、そう思うことが多いのです。

仕事がていねい。使い勝手や最適なサイズなど細かいところまで考えられている。ボタンなどの装飾品やちょっとしたアクセントがかわいい。「成熟消費社会」などと言いますが、いいものをたくさん見て来た方々ならでは、だと思います。

独立後20年経つ中央アジアですが、製造業やものづくりは進行形。暮らしのなかの「モノ」も限られています。日本の手仕事好きの皆様の感性や工夫が、今後大きなヒントになっていくのでは、と感じました。

たくさんのヒントをくださった手仕事好きの応募者の皆様、ありがとうございました。

そして、もうひとつ、感謝したいことがあります。「石巻復興支援ネットワーク」の皆様のご尽力で、石巻の女性たちから19作品の応募をいただきました。仮設住宅にお住まいの方もあります。
表現がうまくできないのですが、石巻からの作品は、作風が無垢というか、明るく、のびのびしている点に特徴があると感じました。そのうちの1点(草履)が「つくば市長賞」、もう1点(巾着)が「輝け石巻賞」でした!!おめでとうございます。

3月18日には、つくば市内で「表彰式」が開催されました。最優秀賞、ウズベキスタン大使賞、茨城県知事賞等々、賞状と副賞が送られました。

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(アトラクションの様子。ウズベキスタン出身のシンガー、アノーラさんと、ウズベクダンスのyulduzさん。いつもホントにきれいですね〜^^)

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(アトラクションと全体の様子)

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(最優秀賞(作品=伝統袋物)受賞の方、当日の帯もアトラス!シックな色と模様、でも大胆な魅力があります。和とも相性がいいですね〜。すてき♥)

私もアトラスの魅力をあらためて感じたコンテストでした。皆様ありがとうございました。
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by kizashinoj | 2012-03-19 21:09 | 手仕事ニュース
昨年11月より開催中の「青の魅惑 イラン・トルコ・ウズベキスタンのやきもの」、早いもので3月20日が最終日となりました。

なぜこの地で、青が脈々と作りつがれてきたのか。「青の理由」と「青の秘密」が知りたくて、これまで西アジア、中央アジアを旅してきました。
旅の裏話というのは、信じられないようなものが多いですが、「青の魅惑」展をめぐるエピソードもまた、unbelievable。自分でも、本当にあったことかと思うのでした。
とにかく、6人の作家の作品たちは、何事もなかったように、博物館のギャラリーに堂々とした姿を見せています。有り難いです。

今回は、写真を中心に一部作品のご紹介。メフメット・コチェル氏(トルコ・キュタフヤ在住)の、極めて繊細で細密で、かつ流麗な絵付けの作品をごらんください。
キャプションは、トルコ作家のコーディネーターをお願いしたイスタンブル在住の絵付け作家・鬼頭立子さんの資料を参照させて頂いています。鬼頭さんのおかげで、展覧会が成立しました。心よりの感謝を!

メフメット・コチェル氏記事(『イスタンブル発 トルコタイル通信』より)もどうぞ。


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(展示会場、メフメット・コチェル氏のコーナー)


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(澄んだ白い肌を持つ中国磁器への憧れから15世紀後半から始まった「タシュ(石)・チニ」の生産。石英を80-85%も使用した肌は磁器のように白く、青が潤んだように発色しています。日本でタシュチニが紹介されたこと、あったのでしょうか。もしかして初めてなのでは?化学的なことはさておいても、一見して何かが違う、強い大壺です/幅最大36cm、高さ46cm)


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(扁平蓋付壺/幅最大34cm、高さ38cm/メフメット氏は、現在、次の「Living Human Treasure」(日本で言う無形文化財所持者)に最も近いと言われています)


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(ブルー&ホワイトの絵付け皿。赤いカーネーションがポイントです/直径40㎝)


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(飾りタイル(タシュ・チニ)/幅40cm、高さ45cm(額装含む)/カリグラフィー(チューリップとアッラーの文字 La ilahe illallah ))


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(モスクランプ/ブルー&ホワイト/ババナッカシュ様式)


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(絵付け皿/ブルー&ホワイト/ルーミー・ハターイ様式。ルーミーは、アラベスク、イスリミとも呼ばれ螺旋を描きながら連続してゆく装飾文様。ハタイとは、どれと言って特別の花を指すのではなく”一般的な花”の縦割りにされたもの/直径40㎝)


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(飾りタイル(タシュ・チニ)/トプカプ宮殿・割礼の間壁面タイルの模写)


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(絵付け皿/ブルー&ホワイト/サズ様式/直径50㎝/現在のキュタフヤ陶器の全体の特徴と言われるようになった描き方、波打つように長い葉先、空間を音符のような葉のようなクルクルとした模様で埋めるといった様式を生み出したのはメフメット氏)


「夜中に絵付けをしていると、描いている花が語りかけてきます。“もっと私を綺麗に描いて。隣の花よりも綺麗に描いて”と。そんな会話を楽しんでいます。毎日10時間、15時間と制作していますが、制作しなくていいと言われたら、、私は死んでしまいます。そのくらい絵付けが好きなのです」(コチェル氏)。

展覧会は20日まで。6作家の作品は、一部販売もしています(コチェル氏作品含む)。日本で入手困難なものがほとんどです。ご興味のある方は、愛知県のINAXライブミュージアムへゴー!
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by kizashinoj | 2012-03-07 20:53 | ミュージアム・展示会

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj