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美しい世界の手仕事プロジェクト

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今年は、ひとことで振り返ることができないような重い一年でした。
けれども、これまでの日本にはなかったような機敏で自主的な動きがあったように思います。
このような動きに触れ、自分自身も励まされ、支えられました。

311のあと、茫然としながら、一方で何もできないことに強い焦燥感がありました。話し合いや東北行きを経て、多くの方々と一緒に、6月、「東北の手仕事」展をおこなうことができました。

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復興への願いを込めた真っ赤な大漁旗は、持ち主の勝倉漁業株式会社さんの元に戻りました。
真っ赤な大漁旗、2012年春、東京で再会できるかもしれません。
決まったらお知らせしますね。もう一度、会いたいですね!^^

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東北では、さまざまな問題もありつつ、本腰を入れた頼もしいボランティアの方たちが活動を続けているようです。若い人たちも、リスクを恐れず、さまざまなプロジェクトを立ち上げています。フットワークの良さやデジタルを駆使した動きに、感心しています。

「手仕事」の動きも、多くみられます。

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仮設住宅の集会所などをベースに、伝統の手仕事に取組んだり、純粋に手芸を楽しんでもらおうというプロジェクトがいくつもあるようです。それが商品価値を生み、収入につながれば、さらにいいですよね。
販路などの課題があると思いますが、ネット販売やブランド化などにも取組まれています。

* (例)鹿が多く群生する牡鹿半島ならではの素材・鹿の角と、漁師町のアイデンティティである漁網の補修糸を繋いだアイコンがネックレスのチャーム:被災地の女性たちの社会貢献アクセサリー
* (例)被災地で暮らす女性たちの手仕事プロジェクト:エコたわしで「縁づくり」

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個人的には、以前から、いつかやろう!と思っていた「青」を軸としたやきものの展覧会をおこなうことができました。「青の魅惑 イラン・トルコ・ウズベキスタンのやきもの」(2012年3月20日まで/INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」にて)。

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いやはや、悲喜こもごも、すごい準備期間でした。何かやるのに、これはつきものですね。でも、人も、やきものも、いい出会いがたくさんありました。

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こちらも、私が好きで訪れている中央アジア、ウズベキスタンについての話題。
年始にもう少し詳しくご案内しますが、「シルクロード」の絹織物を使ったハンディクラフトコンテストがおこなわれます。

* 「ウズベキスタン・アトラス ハンディクラフト コンテスト」=「東京農工大学が行っている「ウズベキスタン共和国シルクロード農村副業復興計画プロジェクト(JICA受託事業)」の一環として、シルクロードの中継地である、ウズベキスタン共和国の伝統工芸である絹織物アトラスによる工芸品を製品化して、農家の副業として定着させ、女性の地位向上と自立化を支援するために、東京農工大学、ウズベキスタン共和国大使館、筑波大学及びイーアスつくばが主催して開催」されるものです。

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(写真2点はハンディクラフトコンテストサイトより引用)

♪♪ものづくり、手作り、商品作りにご興味のある方は、ぜひご参加ください♪♪

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美しい世界の手仕事プロジェクト、今年もメンバーがいろんなかたちで、いろんな表現をおこなってきました。
動きは小さくても、少しずつ続けていきます。
来年も、よろしくお願いいたします。

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by kizashinoj | 2011-12-28 21:35 | 日々
寒くなってきました。前回、火消しの衆が纏う粋な「火事羽織」をご紹介しましたが、今回は寒さも吹っ飛びそうな真っ赤な火事装束です。

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(火事装束/猩々(しょうじょう)緋羅紗地波鯉模様(抱き茗荷紋付)/東博にて撮影)

「江戸時代、19世紀/江戸屋敷に住む武家女性もまた、江戸市中でたびたび起こる火事に備え、火事装束を誂えた」(東博説明より)そうです。火事装束という発想がすごい!

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頭巾、、最強ですね。「猩々緋と呼ばれる真っ赤な羅紗地に、頭巾には波に千鳥、胸当には波に鯉の模様を刺繍し、水に関連する模様をデザインすることにより縁起を担いだ」。

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波に千鳥ですか。まいった!

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これが<抱き茗荷紋>でしょうか。紋入りで、、

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袴のようなもの?この刺繍もすごいですよ。火事装束と知らなかったら、晴れ着かと思っちゃいますよね。どうして、このように凝ったものに??

東京消防庁の<消防マメ知識・消防雑学事典>によると、火事装束は、明暦の大火(1657年)以降に生まれたもの。革羽織を着ていた侍たちが火の粉に焼ける心配がなかったことが契機となって、火事のときには革羽織を着るようになり、やがては火事羽織と呼ばれる火事装束が誕生することになった、とのことです。

「火事装束は急速に普及し、将軍をはじめ大名の奥方の欠かせない装束としても使われるようになりました」

「女性用のそれは男性用と比べて色彩も華やかで、精巧な刺しゅうが施され、頭巾が烏帽子(えぼし)型をしているのが特色で、奥方の火事装束は、嫁入り道具の必需品とされていました」

嫁入り道具だったんですね。それにしても、火事のとき、とっさにこれを纏うんでしょうか。
というか、非常時の衣装として、このような装飾性は必要なんでしょうか。むしろ、ない方が逃げやすくないですか??機能性を、、、
いやいや、機能性というのは野暮なものなのかもしれません。粋の方が大事。すごい。それって、すごいです。
自分の「非常時セット(リュック)」の中には、機能優先のヤッケや実用的な(捨てても惜しくない)トレーナーが入ってます。とりあえず、自分はこれでいいかな。(^_^;)

日本も日本ですが、中央アジアのカラカルパキスタン(ウズベキスタンの西部)というところにも、カッコいい頭巾付きの衣装があります。ジャーン!

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これはYさん宅で拝見したポスター。強烈。アクセサリーが、またすごい。重そうです。あ、これは火事装束ではないですよ。晴れの衣装でしょうね。

Yさんが入手された同じタイプのものも拝見。その部分のアップです。

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中央アジア的なくるんくるんした模様。繰り返しがリズミカルです。

冬になって乾燥してきています。暖房機具も使います。火事にはくれぐれも気をつけたいですね!
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by kizashinoj | 2011-12-09 22:19 | ミュージアム・展示会
師走です。こちらブログもときどきアップしてます(アップ予定です)。^^

寒くなりました。手仕事クイーンTさん、ラクダ用にサドルバッグづくり。
ヒトコブくんもフタコブくんも、プレゼントしてもらいましたよ〜。

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手仕事ブログ、できれば布ものを、と思っていますが、なにぶんド素人。説明もなにもなし、で恐縮です。やきものならば、少しは書けるんですけど、、テキスタイルや毛織物はとてもとても。。

そんなわけで、先日、トーハク(東京国立博物館)で見た粋な「火事羽織」を。
実用でいなせで、すごいなあ。「無事鎮火したあかつきには、裏地の派手な描絵模様を見せて市中を歩いた」、、場面が浮かんできますね。

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(東博にて撮影。説明を以下に引用::火事羽織/紺木綿地刺子人物模様/江戸時代、19世紀/江戸の町方では鳶職の人々が組体制で火消しの役割を果たした。表は籠目模様を型染にし、木綿地を刺子にして防火を強化した。無事鎮火したあかつきには、裏地の派手な描絵模様を見せて市中を歩いた。襟には火消しの組名「平野」の文字を染める)

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(刺子には防火の意味があるんですね)

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9月下旬に、ワケあってトルコに行ってきました。陶器づくしの日々だったのですが、おじゃましたお宅やバザール、ショップで、オヤも拝見。いくつか購入してきました。
可愛らしすぎるというか、以前はそれほど惹かれていなかったのですが、見るごとに興味が増してきました。

陶芸の絵付け作家のお宅にうかがったとき、奥様がいろんな種類の手作りのお菓子を出してくださるので、もしかして、、と思い、「オヤとかお作りになりますか?」とお聞きしたところ、「もちろんよ。たくさん持っているわよ」。ラッキー!「ここ(夏の家)には、あまりないけどね」と、言いながら、きれいなスカーフやテーブルクロスを見せてくださいました。

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可憐でかわいいですね〜!
「どのくらい時間がかかりますか」との質問には、「ひとつ5分くらいかしら」、、5分、、、。家事の合間に少しずつ進めるので、一枚のスカーフを数日かけてしあげるそうです。

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こちらでいただいたお菓子、焼き菓子やパウンドケーキなど、どれもとびきり美味しかったです。トルコの粉ものは本当においしい。でもお菓子は一般的には甘過ぎで、ちょっと食べにくい、、(個人的な意見ですが)。家庭のものは、やさしい甘さで本当においしかったです。

↓ こちらは別の陶芸家一家を訪問した際に見せていただいた、代々女性が受け継いできた手芸の小物。繊細です。

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おばあさまやご両親の話を聞いたり、ご夫婦のこれまでのお話を聞いたり(いつも満面の笑顔のお二人ですがご苦労された時期もあったそうです)、お茶を飲みながらのおしゃべり。何気ないけれど、とても和み、とても楽しかった。
DVDを見たりパーティをしたり外でごちそうを食べなくても、ふつうのおしゃべりが最高のもてなし。心は満たされる。

トルコで思ったのは、皆さん器用、ということ。陶器の絵付けも数年でプロ並み、というか、女性たちもプロとして職業にしています。そのような女性だけの専門のショッピングモールもありました。
おおらかな印象の女性たちですが、手先が器用で細かいことが上手!
またいろんなものを見にいきたいな!^^
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by kizashinoj | 2011-12-01 21:13 | 世界の手仕事の品々

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj