美しい世界の手仕事プロジェクト

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「遊牧民からまなぶ羊毛文化」、企画実施されたトライブ榊さん、手仕事界のクイーン橘さん、どうもありがとうございました。体験できて、学べて、同好の仲間と話ができるという楽しいイベントでした。

今回は、期間中のエピソードなどをご紹介しましょう。

絨緞ワークショップに参加されたYさんは、レクチャーにも何度も出席される熱心さ。清楚で品の良い女性ですが、「血中遊牧民度」は高そうです。手先も器用で、何でもすぐに習得。絨緞は自宅に戻ってからすぐに完成。写真を送ってくださいました。↓

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橘先生の「ざるそば織り機」で織られたミニ絨緞です。初めてとは思えないくらいきっちりと綺麗。デザインも素敵ですね。

橘さんも事例として作品を少し持参。デザインを起こして、セッティグして、結んで切る、あの作業から生まれるんですねえ。

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一目でも結んでみると実感がわいてきます。ワークショップはそれが魅力。

↓ 最終日のギャラリートークでは、おなじみの「絨緞占い」を。好きな絨緞であなたの性格を占いますというふれこみで、ときどきおこなうものです。男性は真っ赤でキチッとした作りのトルクメン好き、女性はハムセやカシュガイなど華やかなものに惹かれる、という傾向はあるように感じます。

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(皆で見ているのはバローチのアンティーク。所有する榊さんもお気に入り、多くの人の人気のある絨緞です。その下のオレンジ色の刺繍はマーシュアラブのもの。ミュージアムレベルのものを贅沢に拝見!)

↓ こちらは、巡礼用の旗(巡礼の集団が持つもの)だそうです。村山先生、いつも興味深いものを見せてくださり、本当にありがとうございます。何度も巡礼に出たであろう旗、古くて味がありました。

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真打ちは、、村山先生がパキスタンから持ち帰ったパシュトゥーンの民族衣装を纏った駒木根先生!
なんですか、この似合い方は!!かわいい、きれい、よくお似合い!フォトジェニックですね〜。何枚か連続でアップしちゃいますね。(じつは、かわいい写真がこの他にもまだまだあるんですよ。)

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(トルクメンの絨緞をバックに。緑のドレスが映えます)

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(袖の装飾に注目。後ろは女性に一番人気のハムセの絨緞

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(お姫様〜!)

そんなわけで、今回は写真メインでお送りしました〜☆

この間、着々とDIY工事を続けていた青葉台エスニカさん、竹を用いたカッコいい空間が店内にできたようです。近いうちに見に行ってレポートします〜!^^
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by kizashinoj | 2011-02-26 22:55
「遊牧民からまなぶ羊毛文化」展示&イベントも終盤に入り、手仕事、旅、絨緞、遊牧民、民族音楽などが大好きな方々が集まり、連日濃い会話で盛り上がっています。

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羊毛、糸紡ぎ、キリム、フェルトとテーマを深めてきたイベントのラストを飾るのは絨緞。
2月19日は、午前:トーク「羊毛文化の結晶=絨毯」(トライブ榊氏)+午後:ワークショップ「パイル構造を学ぶミニ絨毯作り体験」(講師:橘真美さん=絨毯研究家)の二部構成という、またまた濃いプログラムでした。

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(トーク光景)

トライブ榊氏は、世界最古の絨緞と言われるバジリク絨緞から説き起こし、絨緞を学問として深めたジョン・トンプソン氏の紹介、現代の日本の暮らしに生かしたい絨緞の魅力などを熱く語りました。

織るのではなく「結ぶ」ことで完成する絨緞は気の遠くなるような手間がかかります。どうして、そこまでして「結ぶ」のでしょうか。

「パイルはとにかく心地いいんです。この毛足がいいんです。心が平和になる部族伝統の模様が織り込まれた絨緞は、まさに楽園。絨緞の上で家族が幸せに暮らせるようにという願いが込められているように思えます」と榊さん。

榊さんは本当に本当に絨緞が好きなんだなあという思いをまた強くしたトークでした。

そしてワークショップの講師・橘さんもまた、絨緞に魅せられた一人。絨緞織りを学び、自分でも研究を重ね、サクサクと絨緞を結んでいく姿は、圧倒的です。

まず驚くのはワークショップの準備。

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(これをすべて準備した橘先生、すごい!織り機はなんと「ざるそば」の容器。これを発想したことだけでも発明大賞ものです。道具、毛糸、デザイン図、すべての準備にどれだけ時間がかかったことでしょう。橘さんの絨緞への熱い想いに満ちている道具たちです)

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(この毛糸、、デザイン図はエクセルで作成とのこと)

パイル織り体験をしながら、作るのは「ミニ絨毯」。結びは対称結び、いわゆる「トルコノット」だそうです。

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(中央の黒いセーター姿の女性が橘先生。一対一での指導となることから定員も5名まで。今回申し込まれたけれど参加できなかった方、ごめんなさい。ぜひ次の機会に挑戦してみてください)

「絨緞作りはシンプルで難しくない。慣れれば楽しいですよ」と橘さん。でも最初はやはり大変。結ぶという慣れない工程に、最初は皆さんとまどい気味でしたが、だんだん慣れていきます。さすが絨緞ワークショップの参加者だなあと思いました。

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(キリムの矢野先生、強力なサポート、いつも本当にありがとうございます!!)

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(2時間ほど経ち、、だんだんできてきましたね〜。とってもきれいです。「楽しかった〜」と参加者の皆さん。お疲れさまでした☆)

手仕事好きの皆さん、好奇心のある気さくな方が多く、初対面でも共通の話題があり、会話が弾みます。
プロジェクトで知り合いになった方々も増えてきて、そのような光景を見るのもうれしいことです。

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最終日2月20日(日)14〜15時には、今回最後の「ギャラリートーク」も。
ご興味のある方、横浜中川へゴー!^^

*今回のトーク全回内容は、今後、トライブ榊氏のレジュメを掲載する形でご紹介していきます。
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by kizashinoj | 2011-02-19 21:54
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(名古屋からお出で頂いたダリ先生。どうもありがとうございます!)

「遊牧民からまなぶ羊毛文化」展示&イベントも佳境に入ってきました。
雪と寒さの連休でしたが、なんたってテーマが羊毛文化&羊毛と手仕事好きの熱気で、会場はあったかいですよ〜!

2月5日、駒木根智紘先生の糸紡ぎワークショップ(前回レポート)では、多くの方に糸紡ぎの楽しさを体験していただけたようです。織りがご専門のAさんは、ご自身のブログですでに数回体験レポートをアップしてくださいました。糸への愛があふれていて最高です!ありがとうございました。

12日の矢野ゆう子先生のキリム織り技法体験ワークショップも、大変に素晴らしく充実した内容だったとのこと。どうもありがとうございました!!(J、記録できず。残念、、)矢野先生には、フェルトワークショップもご協力頂き、感謝です!!

13日のトークは、トライブ榊さんによる「遊牧民の分類と特徴」。遊牧民との出会いを求めての旅の記録を写真で紹介。さらに今回の展示の中心になっている絨緞で名高いいくつかの部族について絨緞の特徴とともにエピソードを紹介。ホラサーン地方のクルド族、シックな色合いの絨緞で有名なバローチ族、絨緞といえばこのトライブ!トルクメン族。音楽や文化のお話もあり、興味深いです。

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(トーク「遊牧民の分類と特徴」光景)

そして13日のワークショップは、「羊毛文化の原点 フェルト作り体験」。講師は羊毛研究家のプレバドルジ・アーリュンダリさん。

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(羊毛の本場モンゴルですが羊毛から絨緞にはいかず、フェルトがメインとなりました。モンゴルのイメージシンボルの、あの真白なゲルもフェルト。靴などもフェルト。フェルトの方が軽く、移動にはその方が便利だからということもあるのでは、とのお話でした)

笑顔が素敵なダリさん、青のワンピースが清楚です。やさしい「シンさん」(ダンナさま)とのチームワークも最高。あったかい雰囲気がいいなあ。

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(固めの羊毛と柔らかめの羊毛の2種類を使い、台紙(チラシなどのコート紙は台紙になります。もちろんビニールシートでもOK)の上に、それぞれを縦方向、横方向に敷きます。糸を混ぜるのは縮まないようにするためだそうです)

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(中性洗剤の石鹸液を少しずつ羊毛にかけながらビニール袋をした手で押していきます。石鹸液で全体に泡がぶくぶくしてきます。「楽しい!」と皆さん。)

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(トントントントン、液を羊毛になじませる作業が続きます。形になってきたら内側に内側に回しながらまんべんなく回すような感じで。こすり合わせることで羊毛の繊維がからまりフェルト化していきます)

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(ギザギザになりがちな端は巻き込んできれいに整えます)

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(羊毛がだんだん白くなっていきます。やさしく、やさしく。強く押すとムラができるようです。整ってくると、このような「のし餅」状態に!)

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(洗剤分を落として端を切り落とし、中の台紙を取り除いて乾かします。わ〜、フェルトだ〜!)

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(お楽しみは続きます。名前を刺繍したり、模様を描いたり、革を縫い付けたり、、)

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(おしゃれなポーチに仕上げた方。白と茶色のバランスも良く模様もかわいい!フェルトの温かさがありカワイイ☆)

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(真っ青な空、真白なゲル。モンゴルにて。J)

一つ一つの工程をきっちりきっちりと作っていき、線もまっすぐな日本人。でもアーリュンダリ先生曰く、「モンゴルは、あまりこだわりません」。フェルト作りは融通無碍がポイントかも!?

羊毛から糸へ、そしてキリムや絨緞へ。そしてフェルトへ。地域によって羊毛文化の形は違いますね。ヒトにたくさんの贈り物を与えてくれる羊たち、ありがとう!

<今後の日程>
2月20日(日)までの木金土日。11時から18時まで。(会場はハウスクエア横浜。概要は以前の記事をご参照ください)

2月19日(土)11~12時 トーク「羊毛文化の結晶=絨毯」
2月19日(土)13~15時30分 ワークショップ「パイル構造を学ぶミニ絨毯作り体験」/講師:橘真美(絨毯研究家)/(定員に達したため受付は終了しました)

最終日である2月20日(日)14〜15時には、今回最後の「ギャラリートーク」も。ご興味のある方、横浜中川へゴー!^^
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by kizashinoj | 2011-02-13 22:07
1月29日からオープンしている手仕事展示&イベント「遊牧民からまなぶ羊毛文化」、2月5日より、いよいよ羊毛文化を具体的に学ぶプログラムがスタートしました。その模様をレポートします。

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(羊毛をカーディングする駒木根智紘さん)

羊毛文化の成り立ちと風土
午前の部は、トライブ榊氏によるトーク「羊毛文化の成り立ちと風土」。スライドでイラン、イラク、トルコなど中央ユーラシアの風土をみながら、遊牧民の暮らしのなかで、どのようにして羊毛文化が成立していったかについてのお話がありました。

羊を食べてしまってはそれで終わり。ではなく、羊を原資として、羊毛から絨緞を織り、乳から乳製品を作る。それがいわゆる利子となり、原資を減らすことなく生活が成り立っていく、という暮らし方が紹介されました。

最後に、イランのバクティアリー族の移動を描いたドキュメンタリー映像「グラス(後編)」を少し紹介。何度見てもワクワクする素晴らしい映像です。ホントに最高。

羊毛文化を学びながら糸紡ぎ体験
午後は、実演と体験「羊毛文化を学びながら糸紡ぎ体験」。講師は羊大好き、羊毛文化研究家の駒木根智紘さん(ひつじ日和主宰)です。

写真とともに会場光景をご紹介します。

まずはスライドにて、世界と日本の様々な羊の種類について説明していただきました。
たくさんの羊がいるんだなあ。「かわいい〜〜」の声があがり、会場はじょじょに熱〜い羊モードに。皆さんの羊好き度は相当高いようです。

さて、羊毛を作る第一歩は毛刈りです。

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(羊の毛刈り。これはJが八王子にて体験したときの写真です)

羊さんってホントは小柄だったのね、と思うと、横にはこのようなもの(↓)があるはずですよ〜。フリースです。

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(駒木根さん持参のフリース〜羊一頭から刈り取られたひとつながりの羊毛〜。駒木根さんはいろんな種類の羊のオーナーでもあります)

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(ではクイズです。羊の頭はどちらの方?この写真でいうと、上の方?下の方?=正解は文の最後に!)

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(羊毛は水洗いした後「カーディング」=繊維方向が整った綿状の塊にする)

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(このような道具もあります。いろんな道具があるんですね〜。たしかに早いけれど掃除が大変そう)

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(糸車で羊毛を紡ぎます)

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(糸になっていく様子を見守ります)

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(3本取り)

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(スピンドル。くるくると回しながら魔法のように糸ができていきます。楽しそう。「微妙な調整がちょっと難しいけれどコツをつかめば誰でもできます」と駒木根さん)

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(羊の種類による羊毛の違いを触ってみることができる画期的な紹介。駒木根さん、こんなに準備をして頂いてありがとうございます!)

ワン毛紡ぎ
そこに、ビニール袋から白い毛を出してみせる女性が。「うちの犬の毛なんですけど、糸になりますか?」。

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(ハスキーミックスの白い毛が登場)

ハスキーミックスちゃんの毛は真白で水をはじきそうなツヤ感が。でも長さは短めです。

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(この子だそうです。真白な毛、、ソフトバンクのお父さんを思い出しました)

駒木根さん、「羊毛を混ぜれば大丈夫でしょう」。どんな糸になるでしょうね。そしてその糸で何ができるんでしょう。ぜひいつか見せてくださいね!

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(ふわふわの毛)

そこに、今度はふわふわの毛を持参した女性が。オールドイングリッシュシープドッグちゃんのふさふさの毛でした。

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(この子の毛。見るからにふさふさですね〜)

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(さっそく紡いでみる駒木根さん。「うん!この毛、いいですよ!」とのこと)

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(糸車にかけてみます。「いいですね〜!」。オールドイングリッシュシープドッグという名前からみても紡ぎに良さそうなイメージが)

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(女性が持参した毛から見事な”犬毛”ができあがりました。駒木根さん、すご〜い!)

駒木根さんのお話は、専門的で中身が深く、でも明瞭で素人にもわかりやすく、何よりも羊への大きな愛を感じました。駒木根さん、どうもありがとうございました!!

 クイズの答え:写真上方が頭部、写真下が腰部。頭部はセーターなどに腰部は敷物などに適しているそうです。

羊毛文化展示&イベントは2月20日まで(開場は木金土日祝)
●2月12日(土)11~12時 トーク「遊牧民に欠かせない毛織物」
◆2月12日(土)13~15時30分 ワークショップ「部族の毛織物(キリムなど)の技法体験」
●2月13日(日)11~12時 トーク「遊牧民の分類と特徴」
◆2月13日(日)13~15時30分 ワークショップ「羊毛文化の原点 フェルト作り体験」/講師 プレバドルジ・アーリュンダリ(モンゴル人羊毛研究家/京都工芸繊維大学大学院生)
●2月19日(土)11~12時 トーク「羊毛文化の結晶=絨毯」
◆2月19日(土)13~15時30分 ワークショップ「パイル構造を学ぶミニ絨毯作り体験」/講師 橘 真美(絨毯研究家)=定員に達したため受付終了しました

羊毛文化好きが集まる濃い会場、こんな空間、なかなかないですよ〜。ご興味あるかたはハウスクエア横浜(横浜市営地下鉄中川駅2分)へゴー!


*****「遊牧民からまなぶ羊毛文化」がWEBニュースで紹介されています。会場写真もあります。「港北経済新聞」をクリック!関連画像「糸紡ぎ機」写真もお見逃しなく!&「YAHOOニュース」からもどうぞ!^^ *****

 糸紡ぎ参加者の方のブログにて、体験の様子をご紹介頂きました。「オアシスへの旅」。ご参加並びにレポート、どうもありがとうございました。(*^_^*)
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by kizashinoj | 2011-02-05 22:00 | ミュージアム・展示会

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj