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美しい世界の手仕事プロジェクト

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カンタ

(この記事の筆者はトライブ榊氏です。)

引き続いて手仕事ファンにとって嬉しい情報が満載の「銀花」の紹介です。
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創刊30周年記念特別企画「母の手」というなんとも懐かしく暖かい響きのタイトルです。
中では、糸と針の仕事としてアジア各地の「母の手」による針仕事の数々が紹介されています。
「日本」からは 刺し子・・・・
          百接ぎ・・・
          背守り・・・
韓国・中国・台湾・モンゴル・ネパール・インド・バングラデシュ・フィリピン・ラオス・
アフガニスタン・イラン・トルコ・シリア・パレスティナの国々に共通する針仕事が紹介されています。
これを見ると国境や民族などは意味が無く、どこも同じく母は一針・一針に、子供の成長を願う
気持ちは同じだと思える。
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特集号なので「全アジア・刺し子の系譜」道明三保子著など充実した、刺繍=刺し子
の世界が堪能できる。
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by kizashinoj | 2008-06-30 17:16 | 展示品解説、関連情報

カンタとは?

(この記事の筆者はトライブ榊氏です。)

カンタには、サンスクリット語で『苦行者がはおっていた継はぎした布』という意味があるようだ。
これはまさに、インド~バングデシュ地域をイメージさせる。
言い換えれば、「乞食の着ているぼろ布」ともいえるかも知れないのだが、これが実に
良い風合いなのだ。日本でも大ヒットしたインド映画で踊るマハラジャというのがあったが途中で主人公は乞食=苦行者に身を窶して、豪華絢爛の俗世界から修行の旅にでる。
おそらく彼らの中では、そのイメージは「俗」から「聖」への自然な行動なのだろう。
このカンタにはインドという世界の精神世界の中心=高い霊性を持ち続けてきた民族の
スピリットが込められているように思えてならない。

これから約1ヶ月このカンタから何が見えてくるのか、とても楽しみでもあり、少し恐ろしいようでもある。

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望月真理コレクションから~

カンタは見た目もさることながら、触ってみるとなんとも気持ちいい。
そしてなんだか懐かしい~気分になる。
それは使い古されたて、薄くなった木綿地のサリーやドーティ(男性の腰布)などを
何枚も重ねて、そこにサリーの端糸などを、いちめんにチクチクと何度も何度の重ね
縫いをして出来上がった布である。
赤ちゃんのお包みやおねしょ布団などに使われる、究極の再利用(リサイクル)品でも
ある。この使い古された木綿がなんとも肌に優しく、暖かいのである。

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望月真理コレクションから~
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by kizashinoj | 2008-06-23 12:56 | 08年バングラデシュ展
(カンタについての記事筆者は、美しい世界の手仕事プロジェクトのトライブ榊氏です。)

現在のバングラデシュ=ベンガル地方に古くから伝わる生活の中の布『カンタ刺繍』に
ついての資料はそう多くない。
なぜなら『カンタ刺し』はまさに庶民の生活の中から生まれてきた布であり様式美が
伝統的なイラン=インドの宮廷文化とは対極にあるものだからかも知れない。

まずは、今回紹介する望月真理さんを紹介している、文化出版から出ている『銀花』を
紹介したい。
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2004年春号第137号
ここでは特集 『糸の華満開』として三つの地域に伝わる伝統的な針仕事が紹介されている。
この中で、『天と「地を繋ぐ刺繍絵』 としてカンタが紹介されている。
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この中で望月さんは『針を持つことは喜び』であると言っている。
同時にカンタの持つ自由奔放で融通無碍。どこまでも人間くさいこの刺繍に心底惚れ込んでしまったとも述べている。

今回は自分がカンタを刺す女達と同じ目線、同じ気持ちでのめり込み、収集せずにはいられなかった、彼女の集めたカンタ刺しを紹介できるという出会いに感謝したい。
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by kizashinoj | 2008-06-22 12:27 | 展示品解説、関連情報
2008年7月より、「美しい世界の手仕事プロジェクト」がスタートします。

世界各地には、時代を超えて大切に受け継がれてきた手仕事があります。ひとつひとつていねいに、思いを込めて作られた手仕事は、独特の温かさと美しさで、見る人を魅了します。

とりわけ、西・中央・西南・東南アジアなどでは、素晴らしい手仕事が生まれ、現在もなお暮らしの中に息づいています。まさに手仕事の宝庫といえるでしょう。しかし日本ではこれらの地域の情報は多いといえず、イメージがわきにくいことから、誤解を受けることも少なくありません。

今回のプロジェクトは、世界の本物の手仕事、なかでも西・中央アジアなど、これまであまり紹介されていない地域の美しいもの、本物を、もっと気軽に、もっと暮らしに近い場で、もっとたくさんの方々に見て欲しいという願いから生まれました。

会場は、ご縁があって、横浜市都筑区にある住情報施設ハウスクエア横浜内の150坪という広々とした空間を活用させていただけることになりました。今回は9月までの期間限定ではありますが、その後も遊牧民的に活動を続けていきたいと思っています。

美しいもの、手仕事は、人と人、地域と地域をつなぐ架け橋になりうるものだと信じています。手仕事愛好者による手作りのささやかプロジェクトではありますが、皆様のご参加、ご参画を心よりお待ちしております。


*kizashinoj=「兆しのjapan」〜日本の兆し、手仕事への兆し〜


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<展示&イベントのテーマ>

第1回「バングラディシュの宝物/望月真理カンタコレクション」
第2回「アフリカン・デザイン/コンゴ・クバ王国のラフィア布」
第3回「インドシナの染織/ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー」
第4回「シルクロード、彩りの道/空間工芸としての絨緞、布、陶器」


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<第1回〜4回 概要>

第1回
「バングラデシュの宝物〜望月真理カンタ刺繍コレクション〜」


●2008年7月12日(土)〜29日(火)/水曜休館/11時〜17時半
●趣旨=刺繍家・望月真理さんが30年の歳月をかけて蒐集したバングラデシュ伝統のカンタ刺繍を展示。望月さんによるワークショップや関連イベントも開催します

●イベント、レクチャーなど
◆ワークショップ 「カンタ刺繍体験」(望月さんと一緒にチクチク!)
・①7月25日(金)/②7月27日(日)・両日とも13時30分〜15時/予約不要、先着順、無料・針・糸・布は用意します
◆カンタトーク(望月さんを囲んで旅や蒐集のエピソードなどをお聞きします)
・7月26日(土)・13時30分〜15時・予約不要、先着順、無料
◆北インド古典音楽演奏会
・20(日)、21日(月曜・祝日)・両日とも14時〜(約1時間)/インド音楽に魅せられた日本人によるユニットです。北インド古典音楽をお楽しみください・20日/シタール:沼沢ゆかり/タブラ:石田紫織・21日/シタール:沼沢ゆかり/タブラ:藤原俊吾
◆バングラデシュのティータイム
19(土)、20(日)、21日(月曜・祝日)・/「バングラデシュ女性シェフ手作りの伝統的揚げ菓子」と「100人のレシピから作られたおいしいチャイ」を販売します
◆サリー着付け体験
・20(日)、21日(月曜・祝日)/バングラデシュ出身のショマさんによるバングラデシュ・ファションの解説も(3時頃から)。豪華なジャムダニ織りのサリーや、逆に日本ではあまり見る機会がない地元女性の普段着のサリーも見られます


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第2回
「アフリカン・デザイン 〜コンゴ・クバ王国のラフィア布を中心にした布世界〜」


●8月8日(金)〜18日(月)/11時〜5時半/(水曜休館)
●趣旨=マチスやクレーに多大なる影響を与えた民族美術として世界的に評価の高いテキスタイルアート(芸術的布)をご紹介します。ラフィア椰子の若芽を裂いて糸に紡ぎ丹念に織り上げた布に刺繍、アップリケ、パッチワーク、ビロード、ドローワークなどの多様な技法を用いて表現された摩訶不思議なモチーフは見る者の心に元気を与えてくれます。ある文化人類学者が「魂のこころ模様」と表現する繰り返される幾何学的結晶体のようなパターンは「無意識の領域」に入り込み、硬直した心を解きほぐしてくれるようです

●イベントなど
◆コンサート=8月17日(日)・午後2時より/マリの誇る世界的ミュージシャン、ママドゥ・ドゥンビアさんによるコラやゴニのコンサート。丸い瓢箪から作られた珍しい楽器によるパワーと楽しさあふれる演奏です。


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第3回
「インドシナの染織 〜暮らしの中心に布のある人々 ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー〜 」


●8月28日(木)〜9月7日(日)/水曜休館/11時〜17時半
●趣旨
・ラオス、カンボジア、ミャンマー、タイなど、インドシナの国々では、古くから布が生活に欠かせないものとして生活の中にありました。クメール民族の高い芸術性を表したアンコールワット遺跡群のレリーフ(壁画)に登場するアブサラス(天女たち)は、天上の神様から色とりどりの絹糸を地上にもたらした女神であると言い伝えられています。正装用の腰の布や肩掛けなどはもちろん、普段着でもさっと布を纏うだけで正装する意味となり、大切なお客様に対しても失礼にあたらないと言われています。もちろんその地域や民族に伝わる文様は、先祖から受け継がれた織り手の心が織り込まれていることでしょう。大切な赤ちゃんを病気から守ったり、尊敬される長老の長寿や家族の健康を願い、身に着ける人々が守護霊とともにあるように、心を込めて織られたり刺されたりしてきた布たちばかりです。今回は、柳清子さん(ラオス)、望月真理さん(ベトナム)、ユンリーカクダさん(カンボジア)のコレクションを中心に、インドシナ全般からたくさんの布たちをご紹介いたします。

●イベント〜レクチャーなど
▼ラオスのスライド上映&レクチャー『古き良き時代のラオス』・8月30日(土)13:30~15:00/講師:コリン・グラフトン・元ユネスコ職員だったコリンさんが撮った1970年代ラオスの貴重な映像です
▼スライド&レクチャー『ベトナムの山岳民族』
・9月2日(火)、7日(日) 各日13:30~15:00/講師:望月真理・2日「ベトナム北部の山岳民族」(華やかな民族衣装満載の映像)・7日「ベトナムのロロ族など」(奥地少数民族の貴重な映像)
▼望月真理・刺繍ワークショップ(シリーズ2回目)
・9月5日(金)、6日(土)13:30~15:00頃まで/材料準備の都合上、各日とも先着20名まで/費用:材料費実費として1000円。針、糸、布は用意します/望月真理さんを囲んで、ベトナム山岳民族アカ族に代表されるの三角形のアップリケ技法を習います


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第4回
『シルクロード、彩りの道 〜空間工芸としての織物、布、陶器〜 』


●9月13日(土)〜30日(火)/水曜休館/11時〜17時半
●趣旨
・暮らしに息づく工芸美
・手仕事が、歴史であり情報であり娯楽である。そんな暮らし方。西アジア〜中央アジア〜西南アジア、いわゆる「シルクロード」。沙漠や草原での遊牧生活から東西文化が融合するオアシス都市まで、この地域には、多彩な暮らしの美が、いまも息づいています。部族の歴史と美学が凝縮した手織りの絨毯、キリム、テントベルトは、実用的な家財道具であると同時に、天幕生活を彩る沙漠や草原のインテリアでもあります。細密に刺繍されたミラーワークは、魔よけの意味と同時に強烈な日差しに煌めいて独特の美の世界を作ります。また花嫁が持参する刺繍布スザニは、家族や親族の女性が集まって美しい色合いで花や太陽などを大胆に施し、生活空間を飾ってきました。都市に目を移せば、モスクや廟など中世からの建造物が、今も多くの人々を集めています。輝くように美しいこれらの歴史的建物を彩るのは、最高の技術で作られた装飾タイルです。土を素材とする建築装飾の技術は陶芸の発展と一体であり、陶器においても歴史ある産地が個性を競ってきました。シルクロードでは、工芸が美術館ではなく暮らしのなかにあります。インテリアというよりも「空間工芸」ともいえるような時空間。その色、模様、手法は、地域により部族により、じつに多彩でありながらも、どこか共通するシルクロードの民の匂いを持っています。そしてその匂いは日本人の感性にもなじむ懐かしさがあります。そんな匂いを存分にお楽しみください。

●イベント、レクチャーなど(開催日順)
◆シルクロードの響きコンサート
・9月14日(日)=13:30〜14:30/出演=カシュガルラワップの名手アブドセミ・アブドラフマン(東京芸術大学大学院音楽研究科博士課程)+ウイグルの歌姫ヌルグリ・アイサ(同・研究員)
◆バローチスタン旅の映像 トーク&スライド
・9月15日(祝日) 13:30〜/「バローチ族の民俗と絨毯〜911直後のバローチスタンの旅の映像から」/講師=村山和之(和光大学講師)+榊龍昭
◆ウズベキスタン・ダンス&ミュージック
・9月21日(日)=13:00〜13:30/15:00〜15:30/出演=YULDUZ&生徒
◆<カフェ・バグダッド コラボ企画> ペルシャ語を味わう〜イラン現代詩、朗読の世界〜&サタールミニコンサート
・9月23日(祝日)=13:30〜/出演=小野寺菜穂(東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程ペルシア語専攻)+北川修一(サタール演奏)+聞き手:カフェ・バグダッド
◆もっと知りたい 絨毯とキリムの世界
・9月28日(日) 14:00~/「毛織物から読み解く&体感する〜シルクロードの文化と暮らし」/講師=村田清(トルクメン絨緞研究家)+矢野ゆう子(キリム作家)+榊龍昭
◆ギャラリー・トーク(ミニ講座) 
・期間中の毎土曜日 13:00頃〜/基本的な絨緞やキリムの知識、遊牧民の暮らしなどについてのミニレクチャー。見方がグッと違ってきそうです

◎プレゼント◎
* 美しい世界の手仕事プロジェクトの趣旨に賛同してくださったメルシャンさんより、手仕事ファンの皆さんにワインをプレゼント!なんと「おいしいワイン〜酸化防止剤無添加〜」(720ミリリットル)を合計で800本も提供してくださることになりました(期間中の土日祝日各日100名に)。どうもありがとうございました。皆さんお楽しみに!



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<会場へのアクセス>
・ハウスクエア横浜(横浜市都筑区中川1丁目4番1号/横浜市営地下鉄「中川」駅から徒歩2分)住まいの情報館2階エスカレーター横ギャラリースペース
・館の地図はこちらから

・会場への道筋==「中川」駅では改札を出て階段または短いエスカレーターを上がり、「右側」の「出口1」へ。外に出て居酒屋天狗とJAの間の道を進み数十秒。右手に大きな施設がみえてきます。それが「ハウスクエア横浜」です。30棟ほどのモデルハウスの間を左前方へと通り抜けて奥にある大きな4階建ての建物が「住まいの情報館」。その正面から中に入り右手やや奥にあるエスカレーターで2階へ。右手のガラス張りのスペースがギャラリーです。中川駅やモデルハウス展示場内にはイベントへのサインは出ていません。シンプルな道筋なのですが、最初はわかりにくいかもしれません。ご了解ください。
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by kizashinoj | 2008-06-20 23:00 | 08年プロジェクト趣旨
バングラデシュの宝物・カンタ、展示する以上はやはり多くの方々に見ていただきたいという気持ちがあります。可能ならば、もっとイベントをたくさん打ち出したいところですが、何しろ手作りイベント、、。なかなか、むつかしいのが現実です。

知恵者たちに聞けば、「食」は人を呼ぶ大きな魅力なのだとか。では、バングラの食を当たってみよう、と思いました。

ネット等で調べて向かった先は、横浜市港北区にあるインド家庭料理&バングラデシュ料理の「M」さん。「グリーンライン」という新線に初めて乗りました。横浜も路線が縦横無尽に走っているんですね。日吉経由で目黒へも直結とか。港北ニュータウンも便利になりましたね〜!

お店はアットホームな雰囲気。さっそくビールとサモサで乾杯。、、、ん!?このサモサ、おいしい〜!辛みのある白いソースをつけていただくんですが、このソースがピリッと刺激的。クセになりそうな味です。

春雨を使った揚げ物や野菜の味が生きるロールなど前菜系から、締めのカレー、そしてチャイまで、さっぱりしたヘルシー感覚の味わいで、おいしくいただきました。

やさしい人柄がにじみ出ているご主人Cさんと、太陽のように明るいバングラデシュ人の女性店長Sさん。はじめてお会いしたように思えません。こういうのって、ご縁ですね〜。いろんなお話をして、楽しい時間をすごすことができました。

ケータリングのお話もしてきました。手作りお菓子とチャイをお楽しみいただけることになりそうです。題して「バングラデシュのティータイム」。どうぞ、お楽しみに!!
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by kizashinoj | 2008-06-19 22:00 | 08年始まり&準備日記
バングラデシュのカンタ、どのように見てもらおう、と、下北沢の喫茶店に集まったメンバー、入り口近くの大きなテーブルに座って話をしていました。

するとそこに、アジア系のかわいい女性が二人入ってきて、同じテーブルに座りました。そして英語で楽しそうに会話を始めました。どうして英語なの?インドの女性?、、なんとなく気になってはいましたが、話しかけるのも失礼かなと思っていました。

でもそのうちに、なんとなくお互いに目が合ってしまったのです。聞いてみると、二人はネパールとバングラデシュからの留学生というではありませんか!別々の大学ですが、情報工学と経済を学んでいるそうです。

バングラデシュの話をしていたときに、ふと目が合った人がバングラデシュの人って、、びっくりです。もともとは南アジアの布の話をしていたのですから、ネパールともおおいに関係があります。

二人とも、とてもかわいくて、しかも成績優秀!そして気軽に話をしてくれます。いい子たちだあ〜♪すっかりうれしくなってしまいました。

バングラデシュのイベントするんだよ、という話をしているうちに、私はおばさんの厚かましさを発揮。「サリーの着付けをしてもらえないかなあ」なんて聞いてみました。「いいですよ」(日本語も流暢)と言ってくれました。

会えたのは偶然のようで、でも「ご縁」のような気がしてなりません。下北沢でのこの出会いが、サリー着付けに結びつけばうれしいな。
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by kizashinoj | 2008-06-10 23:00 | 08年始まり&準備日記
例年より早い桜の開花予想がちらほらとではじめた今年の3月のある日、私は打ち合わせの場所である「ハウスクエア横浜」に向かっていました。部族絨緞を蒐集販売するSさんとパキスタン帰りのMさんもいっしょです。

住とインテリアの総合情報施設である「ハウスクエア横浜」のライブラリーは、住関連の国内外の書籍や雑誌が充実しており、しかも空間的にも広々としてゆったりしています。壁面は白です。スッキリしているのもいいのですが、何か飾って演出しても映える壁面です。

そこで、ハウスクエアのKさんの発案で、キリムなどの手工芸品、本物のきれいなものを飾ってはどうかということになり、打ち合わせに出かけたのです。Kさんとは長いつきあい。ミーハー感覚がナイスな女性です。彼女が「本物」を求めているというのはこれからのトレンド、「兆し」の指標。心強い、そして、うれしい!

ライブラリーに隣接したスペースや小部屋での展開も考えているうちに、Kさんが2階に向かいました。(事情の詳細は省略しますが)そこには、広い空間がありました。聞けばなんと150坪!フローリングとコンクリート打ちっぱなしが半々の面白いスペースです。「これを、、?」。

そうです。この空間が、今回期間限定で、世界の本物、きれいなもの、手仕事を展示することになったスペースでした。その後の経過の詳細は省略しますが、結論=「期間限定だが、来場者や地域の皆様に、本物を紹介する機会作りとして、空間活用OK」とうことになりました。ありがとうございます〜!


Sさんは「コンステレーション(CONSTELLATION)」というコンセプトを考えていました。「星座」「美しいものの集まり」「配置、布陣、型」「心理精神分析のことばで、刺激布置(まとまりを持った刺激の配列)、布置(ある概念を中心とする思考や感情のグループ)」などの意味があるそうです。

これについてSさんは、河合隼雄さんの「コンステレーションとは一種の示唆であり、気づかせなのである」「ユング心理学では心の中の状況と外的に起こることがうまく合致して、全体として何かが星座のようにまとまることをコンステレーションと呼んで大切に考えている」という言葉も紹介しています。


こうしたなかで、「第1回の企画は、バングラデシュのカンタでいこう」、手仕事プロジェクトの打ち合わせのなかで、それは自然な合意でした。

4年前の夏、その年の夏も暑かった。Sさんをはじめとする絨緞好きの仲間たちとおとずれたのは、福島・いわきにある望月真理さんのお宅兼アトリエの古民家でした。竹やぶのある庭と縁側の広い古民家、いい感じなんですよね〜!

刺繍家である望月さんは、インドや雲南をはじめとするアジアの刺繍や布のコレクターでもあります。ふと通りがかりに発見して一目惚れした古民家を長い交渉を経てアトリエにしたのが望月さん70代の頃。たとえ背負われても、布を求めて雲南の崖もよじのぼって行きます。でも気負っているわけではない。自然体の行動力という感じです。

夕食は、先生のお弟子さんたちや地元の方々が、手作りのおいしい料理、いわきならではのお惣菜を持ち寄ってくださいました。新鮮な魚や野菜が、もうとびきり美味しくて、飲んで食べて語りました。(私たちが作ったのは、自称「トムヤムクン」、実際「ヤミ鍋」)。

花火でも盛り上がりました。子どもみたいに大騒ぎ。座敷に布団を敷き詰めて寝たのも楽しい思いでです。


そして次の日、待望のコレクション拝見。、、、圧倒されました。素晴らしいコレクションでした。とても全部は見られず、一部だったのですが、拝見したもののなかにバングラデシュのカンタがありました。

カンタ、、見たことはありました。素朴な民衆の刺繍という印象を持っていました。

望月さんのカンタも、同じように素朴で、手仕事のあたたかさがありました。でも、それだけではない、なにかとてものびのびしたものを感じたのです。どこか「突き抜けている」感じというか、、。

のびのびと描かれた自然や人々、ユーモラスでゆったりした感じ、チクチク刺繍を楽しんでいる様子。でも、そのおおらかさのなかに何か強いものがある。根本的な姿勢、視点のようなものがある。

とらわれず、ものごとを受容していく強さ、人生を肯定するたくましさ、否定しないあたたかさ、ユーモアで何かを乗り越えていく感じ。ほんわりしたテイストのなかに潜む駆動感や突き抜け感。自由、自由だと私は思いました。精神が自由なのだと思いました。

数あるカンタのなかから、望月さんが惹かれたもの、望月さんの眼が選んだもの。望月さんの個性、生き方と波動が重なり合うもの。セレクトされたカンタからあふれる、おおらかで自由な精神のありように、蒐集とはこういうことなのかと思いました。

そして、このカンタをたくさんの人に見て欲しいと思いました。とくに若い人に。将来に対する漠然とした、しかし強い不安。そのなかで閉ざし、受容せず、萎縮してしまった若い人たちに見て欲しい。もっとのびのびと開いて欲しいと思いました。

美しい世界の手仕事プロジェクトは、こうして始まり、怒濤のような準備の日々に入っていきます。
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by kizashinoj | 2008-06-03 21:00 | 08年始まり&準備日記

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj