美しい世界の手仕事プロジェクト

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カテゴリ:日々( 28 )

子どもの頃の時間は、なんだったんでしょうか。1年が今の10倍くらい長く感じたんですが、、。
時間だけは万人に平等。焦らず、でも、一所懸命という日々にしたいと思うJなのでした(それなのに、日々は何となくすぎて、今年も反省ですm(_ _)m)。

前回、お休みしますと書いたのですが、年末年始のご挨拶と、手仕事WEBのご紹介を。

「あと少しで新装開店」の「世界の手仕事ウエブ」です。admin taharaのセンスとスキルで、とっても見やすくなりました〜!
まだ「研究室」の投稿がないのですが、このあたりをしっかりみんなでやっていけたらなあと思っています。

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<コンテンツ(予定)>

1:「世界の手仕事ブログ」(手仕事四方山話のブログ。コメント歓迎!)
*手仕事体験記(展覧会、ワークショップ、レクチャー、ギャラリー、ショップなどの見学記、体験記など)
*手仕事と人(手仕事作家、コレクター、職人さん、熱中人などとの出会い、取材など)
*手仕事と旅(手仕事を求めての国内外の旅レポート)
*手仕事と本(手仕事に関する書籍紹介。絨緞・キリム、家具、テキスタイル、骨董、陶磁器などレポーターの熱中分野により、マニアックなご紹介になりそうです)
*手仕事と食(旅、仕入れ、取材、留学等で滞在した国内&世界各地の食体験。超美味から驚きの食まで)
*世界の手仕事レポート(世界のレポーター、ライターからの投稿をお願いできればと考えています。連載等はご相談にて。もう全体が少しまとまってきた時点でご案内致します)

2:「世界の手仕事研究室」(専門分野、熱中分野、ユニークな手仕事情報など、筆者別の小部屋ができる予定。以下は「仮」です
*トライバルラグ(模様の意味、色、部族など)
*インド手仕事本巡り
*つなぎ技法について
*手仕事とデジタル
*手仕事ニュース&マーケット、、などなど

3:手仕事インフォメーション(展覧会、手仕事イベント、ワークショップ、展示会、ショップ、新商品など)

この他、写真投稿&人気コンテスト、手仕事アンケート、twitter、facebookとの連動も。いや〜、最近のITの進化はすごいですね。某首相がITを「イット」と言っていたのが、遠いむかしのようです。
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今後、当サイトの更新原稿と、Jが担当する手仕事ウエブの更新原稿は、基本的に同じものになると思います。ご了解下さいませ。

さて、来年はうさぎ年。こんな写真をシェアして頂きました。このオレンジのもの、何だかわかりますか?

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(写真:Masahiro.Uさんよりお借りしました)

正解は、「柿」。柿もちゃんと干支を知って実るんですねえ。。感動です。

来年も、たくさんの手仕事、そして手仕事を愛する方々と出会えますように。
皆様にとって、2011年が良き年となりますように。心よりお祈り致します。
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by kizashinoj | 2010-12-26 19:58 | 日々

世界の手仕事、その旅路

今日はいろんな切り口で書いてみましたが、どうもピタッときません。

最初に書いたのが、「先日、ファッションブランドのギャラリーに行ったこと、手仕事のモノの価格について考えたこと」。価格についての考察(だいそれたものではありませんが考えこんでしまいました)が難しくて書けなくなりました。消しました。

次に、崩れゆく権威シリーズで「巨匠が去り失った頂点」「芸術より売れ筋」をまとめ始めましたが、手仕事との関連があまりない気がしてきて、消しました。

次に、手仕事ニュース関連で、気になる言葉や動きをまとめましたが、自分には気になることだけど、これが読む人にとって面白いことだろうか、と考え始めたら、違うと思えて、消しました。

ブログを始めて5年4ヶ月、初めてのことです。書くのは早いJです。なぜなんでしょう、、何かのメッセージかも。

「世界の手仕事WEB」が現在リニューアル中です。年初くらいには新装オープンとなると思います。

「美しい世界の手仕事プロジェクト」スタート時から細々と続けてきたこのブログ、しばしお休みのときなのかも。(書こうとした内容がまとまらず、弱っているだけなのかな??)

今回は写真のみとさせていただきますね。そして「世界の手仕事WEB」のお知らせなど、またご案内するかと思います。年末年始でもありますし、しばらくお休みとさせていただきます。
ご訪問いただき、本当にありがとうございました。
皆様、どうぞお元気で!!!

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(望月真理さん刺繍作品細部/美しい世界の手仕事プロジェクト2008・バングラデシュの宝物より)

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(同)

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(小畑氏コレクション/パキスタンのミラーワーク刺繍細部/美しい世界の手仕事プロジェクト2008・シルクロード展示より)

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(柳清子さんコレクション/ラオス布細部/美しい世界の手仕事プロジェクト2008・インドシナの染織より)


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(ウズベキスタン陶器/美しい世界の手仕事プロジェクト2010より/奥の紫布はウズベキスタンのスザニ、白地のものはインド・サンガネールの木版捺染)

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008・シルクロード展示より)

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(渡辺コレクション/フィリピンのつなぎ技法。フィリピン南部ミンダナオ島の少数民族マラナオ族が伝統衣装マロン=筒布、丈が長いのが特徴で丈を長くするために布をつなぐ必要がある=をつなぐために使った技法。一本の糸と針を使って結び玉を作る。その結び玉を連続させて帯状の組織を作りながら二枚の布をつなぐ。 帯の幅は数ミリから数センチと様々で、糸の色を変えて模様を作ったり、結び目の間隔を調節してレース状にすることもできる/美しい世界の手仕事プロジェクト2010・海洋アジアより)
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by kizashinoj | 2010-12-18 22:59 | 日々
ウィキリークスが世界を揺るがしています。国家機密レベルの極秘情報が、誰でも見られるネットで公開される、、
ネット社会がここまで来ること予想はされたでしょうけれど、本当に来るという実感は、政治家であっても持てなかったのでは?
ウィキリークス代表の逮捕をめぐる駆け引きは、スパイ映画をしのぐくらいです。
情報も権力者だけのものではなくなってきているのでしょうか。

美術や文芸の世界でも、従来の「権威」が変化してきているようです。
(権威とは無縁な手仕事写真を織り込みながら、、)

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(フィリピン少数民族衣装、徹底的に細かい手仕事/渡辺コレクション/美しい世界の手仕事プロジェクト2010より)

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< 崩れゆく「壇」の権威 〜芸術院嫌気さす逸材も。土産や土下座会員目指し事前活動〜/朝日新聞/2010年10月> (抜粋、要旨)

・芸術院は1918年設立の帝国美術院を前身に持つ国の栄誉機関。会員はみな「功績顕著な芸術家」で、非常勤の国家公務員。毎年国から250万円を支給されている。
・美術/文芸/音楽、演劇、舞踊の各分野から現在は計105人が会員。終身。誰かが亡くなったら欠員を埋める形でその部の会員が投票し新会員を決める。
・すぐれた芸術家たちが優れた後輩を見いだし次の時代をゆだねていく機能を担ってきた。文化功労者かって7割が会員、現在は2名だけ。

・安藤忠雄氏は、「50人ものあいさつ回りがわずらわしい。作品で評価して欲しい」と断った。
・選考委員宅に銘菓や土産、作品を持参、土下座された会員も。こうした慣習が逸材を遠ざける。
・「会員になるために工作が必要な組織なら、ない方がいい」野見山暁治さん。
・絵の世界では会員になると作品の値段が3〜4割り上がり、バブルの頃には2倍3倍になったが今はせいぜいで1割くらいという。

・(昨今は)素人や市場が影響力を持つ。「壇」と呼ばれる一種の共同体は外からの波にもさらされている。
・書店員が選ぶ賞や個性派楽団の台頭など。本屋大賞受賞後に30万部伸びて38万部売った小説は直木賞を逃している。今年の直木賞は11〜15万部。
・その世界の既存のメンバーの評価とは異なる素人や市場の評価が勢いを増す。一般の人も目や耳が越えメディアも多様化と国際化が進む。
・日本芸術院長で作家の三浦朱門さんは「文化の壇は日本が近代化された20世紀に成立したが複製芸術が広がり新しいコミュニケーションの場が生まれ形骸化した。いまや壇は消えつつある」と話す。
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ドンジャ、夜着。ボロ布が幾重にも重なりあい15キログラムのものもある)

そういえば、「壇」ってありましたね。論壇とか画壇とか。今では、「ひな壇芸人」しか思い浮かびません。

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(ウズベキスタンの刺繍布スザニ/タシケントの工芸博物館蔵/博物館に展示されてはいるが元々は花嫁のために親族の女性たちが刺した布。美しさがイキイキしています)

いいとか悪いとかではなく、情報や嗜好の変化ということなのでしょう。個人的には、権威的なものが苦手なので、論評が一部の層の特権であるよりは好ましいと思います。ただ、深く研究を積んだ専門家ならではの視点を知る機会は減っていくのであろうことは、少し残念な気もします。

とにもかくにも、、この溺れるような情報の海を彷徨う日々、しっかりした自分なりの視点、面白がるけど踊らされない姿勢を持ちたいなと思います。

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(タジク男性衣装/超超イケてますよね!なんたるオシャレ度!このストライプ、この色の組み合わせ。こういうところからインスパイアされて作品を作る有名ブランドも少なくないですよね)

手仕事プロジェクトは、壇とも権威とも無縁(にも程がある)。
だから、こういうときに写真選びは楽勝。すべてがスピリットのある手仕事だから。
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by kizashinoj | 2010-12-13 21:32 | 日々

新釉薬の名付けを楽しむ

青葉台エスニカさんでの「世界の手仕事アウトレット」、昨日火曜日で無事終了しましたこと、お知らせ致します。暖かい雰囲気とオシャレな演出が素敵でした。
ご来店の皆さん、出展者の皆さん、お疲れさまでした☆

さて、こちらのブログではあまり書いていませんが、当ブログを書いている「J」の好きなものは西アジア・中央アジアの装飾タイル・陶器です。
旅のなかで、中央ユーラシアの蒼い空に煌めく青のタイルを知って以来、惹かれています。例えばこんなタイル。

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(ウズベキスタン・サマルカンド/墓廟壁面)

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(イラン・タブリーズ/モスクファサード壁面)

モザイクタイルというのは、色やデザインを決めて焼いた陶板をミリ単位で切り刻み、それを再度集成して1枚の板にしたものを、建築物の壁面等にはめるなどして用います。イスラム建築の代表的な装飾です。
遠目では1枚の絵画のように見えますが、写真などで見ると、いかに緻密な熟練の作業であるかがわかります。現在では、このような気の遠くなる作業は、世界遺産レベルの建造物の修復以外はあり得ないでしょう。

あ、こういうこと書き出すと、長くなるんですよね〜、、。もしもご興味ある方は別ブログ「イスラムアート紀行」でタイルなどをご紹介していますので、どうぞ。

そんなわけで今回は、手仕事ニュースやテキスタイルや毛織物の話題以外のお話です。(「イスラムアート紀行」とかぶっています。ご了承ください)

この夏から習い始めたタイル絵付け、師匠である「さぶ先生」制作のオリジナル釉薬は、微妙な色合いが何ともいえません。そこで「勝手に命名委員会」と称して、釉薬に名前をつけさせてもらっています。
従来ある日本の色名はシックで知的でなんとも素敵なので、違う切り口でいくしかない。俳句や万葉集を見たり詩的な言葉を拾ったり、作業は難航していますが、ついに、、

3色の色名が決定しました。発表しま〜す!☆

■「山羊白」yagishiro
■「羊白」hitsujishiro
■「椋卵」mukuran

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*左:山羊白 yagishiro/正式名「山羊は白し」〜「藤房に山羊は白しと旅すぎゆく」(金子兜太)より 
*右(SB5):羊白 hitsujishiro/正式名「羊も白し」 
・イラン出身のさぶ先生にちなみ、植物名の多い日本の色名から離れ、動物名でいってみました。
・山羊があれば羊ははずせません。みんなが大好き、暮らしの基本、羊さんです。
・通称は山羊白ですが、正式名が文章的な「山羊は白し」であるのがポイントです。

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*椋卵 mukuran/正式名「椋鳥の卵」 
・椋鳥の卵がこんなきれいな色だなんて!(↓下写真)。そしてこの釉薬のまんまの色だなんて!
・釉薬見本が卵を思わせる形をしているのは偶然です。いろんなパターンで釉薬の色が見やすい形なんだそうでうす。(でも今や、すっかり卵に見えてます、、)
・mukuran、ウルドゥーとかアラビア語っぽい響き!?「ムクラン シュクラン!^^

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「世界の手仕事WEB」、進行中。世界の手仕事レポーターをしてくださる方、募集中です。よろしければコメント欄よりお便りくださいませ。
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by kizashinoj | 2010-12-08 13:45 | 日々
この人がブログを書いてくれたらなあ、と思う知り合いや友人はいらっしゃいませんか。そういう人から「ブログ、始めました」の案内が来たら、、うれしくなってしまいますよね。

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(陶巡りから/「河井寛次郎—生誕120年記念展」/日本民芸館)

リンクさせていただいているMさんの「おりおりの記」は、Jにとってそんなブログ。
「教養」という言葉、今では古い印象さえもたれかねない言葉ですが、やはり大事だと思う概念です。そして教養や知性の力を感じるのがMさんのブログです。

織る方であり、いつもサクサクと手仕事を仕上げます。それだけでもJにとっては尊敬の対象なのに、同時に数字にも理科系にも強く、さらに大変な読書家。とくに古典に強いのが素晴らしい。「格調」というのは美しいものなんだなあと、凡人のJは感心するのです。

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(陶巡りから/「茶陶の道 天目と呉州赤絵」出光美術館) 

もうお一人は、最近スタートしたブログを怒濤の勢いで進めているTさん。「My Favorite Rugs and Kilims 好きなもの ずうっとながめていたいもの」。伝わってきます、好きなことが、大好きなことが!
「ずうっと見ていると、身体の内部にぽっと灯がともって、体温が上昇してくる感じ」、、これぞブログ。好きな人でしか書けない表現や切り口に、とても触発されます。

トライバルラグやキリムって、部族名や技法がいろいろあって難しい印象があるのですが、Tさんの文章は簡明でわかりやすく、臨場感のある展開に引き込まれます。写真が「寄っている」のも、すごくありがたい。ここが好きということが、伝わります。

圧巻だったのは、「トルクメン絨毯と「鍋島」」という記事。鍋島は好きで見ていましたが、トルクメン絨緞と共通性があるなんて、考えたこともありませんでした。でも、言われてみると、確かにそう、、トルクメン絨緞愛好家のMさんの「トルクメン名古屋同一説」を思い起こしました。

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(陶巡りから/鍋島/茄子皿)

男性は文様好き、女性は色好きという見方を聞いたことがありますが、Tさんの「すべての色に透明感があり、それでいて熟成されています」というような表現を見ていると、色への開かれた感受性に感心します。

同じキリムを見ても、その色だけで幸せになれる人と、なんの関心もない人がいるとしたら、なれる人の方が、そしてそのような「好きの世界」を持っている方が、人生がゆたかでしょう。

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「美しい世界の手仕事プロジェクト」は、そんな「好きの世界」と「好きの世界」が出会う場を作りたいと思ってきました。本業等もあり、なかなか活動はできませんが、ゆるゆるとでも続けていこうと思います。

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008/「インドシナの染織」展示より三角アップリケ)

そんな活動の一環として、「世界の手仕事WEB」が動き出しそうです。(客観的に書いてる場合じゃ、、、)
今では、インターネットは情報の受発信に欠かすことのできないメディアになっています。Jも最近「facebook」のおかげでウズベキスタンの人たちとの連絡がしやすくなり、世界各地の陶芸家の仕事と出会うなど触発されています。

手仕事はマイナーでニッチなものが少なくなく、個人メディアであるネットとは相性が良いと思います。
見えて来次第アドレスなどをお知らせしますので、手仕事WEBの方にも遊びに来て下さいね。

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008/「アフリカンデザイン」より草ビロード)

寒くなってきましたが、風邪にはご注意!see you!
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by kizashinoj | 2010-11-21 17:27 | 日々
美しい世界の手仕事プロジェクトのスタートと関わるお話が、日経新聞(11月5日)に載っていました。

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008ア「アフリカンデザイン」展示より/クバの布等、すべてコレクターにお借りしたものでした)

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「アートを支える人々 〜個人が収集、作家を応援〜 」(以下要旨及び部分的に抜粋)

・収入に見合った作品を購入して楽しむ市民コレクターが増えるとともに、趣味の枠を超えてアートを支える動きが目立ち始めた。
・他のコレクターや美術関係者と連携してコレクションを公開したり、特定の作家作品を持ち寄って個展を開くなど。
・コレクションを積極的に公立美術館に寄贈することを通じて間接的に作家を後押しする動きもある。

・新潟市の芸術文化施設砂丘館では、昨年から個人コレクターに光を当てた展覧会をシリーズで開催している。現在開催中(4回目)展示は、サラリーマンコレクターの現代アート展示。
・「個人コレクションは収集家の自己実現そのもの。個性がくっきりと表れるのが面白い」(企画者である砂丘館館長)。
・「購入によって作家を支えるこうしたコレクターを地域で増やすことが大事」と注目している。

・最初から寄贈を前提に現代アートを蒐集してきたのは横浜在住のあるご夫婦。
・「子どもがいないぶん、才能のある若い作家を支援して社会につながりたかった」。
・「公立美術館に作品が入れば作家の評価も上がる」と考えこれまで20年かけて350点の作品を集めほとんどを複数の美術館に寄贈してきた。
・「公立美術館は評価の定まらない現代作家の作品を買いにくく、評価が定まる頃には高価で買えなくなる。そうした作家はコレクターが作品を購入して守るしかない」。

・市民コレクターのコレクションは収集予算を削られて苦しむ公立美術館を助けるとともに学芸員の刺激にもなる。
・県からの収集予算がゼロになった岐阜県美術館は今も個人コレクターの寄贈や寄付金で収集を続けている。
・「作品収集は美術館活動の骨格であり、学芸員の研究の源。目の肥えたコレクターの真剣な収集品と格闘することで学芸力も向上し専門の幅も広がる」経済が停滞する中でも各地のアートフェアは盛況。コレクターのすそ野は確実に広がっている」(館長)。
・死蔵するより公開を望むコレクターは多い。彼らの力を生かすには「ニーズのある地域や美術館とマッチングするシステムづくりも必要だろう」(同)
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まさに!トライブさんはじめ、プロジェクトメンバーもそんなふうに考えてきました。

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008より/望月真理さんコレクション、カンタ一部)

2008年の第1回美しい世界の手仕事プロジェクトも、望月真理さんの工房で素晴らしいコレクションを見せていただいたのが、そもそものきっかけでした。
「こんなにパワーがある手仕事を一人でも多くの人に見て欲しい!」という気持ちで突っ走ったのです。

そしてプロジェクトの中で、
*日本にはすごいコレクション(私たちの関心ジャンルでは世界の手仕事、とくに西アジア、中央アジア、東南アジア、日本など)の所有者が少なくないこと
*それが公開されていないこと
*世代交代の中で、コレクションの行方が微妙なこと
を感じてきました。

このような傾向は、今後さらに表面化してくると思います。

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(先日のNHKアジアンスマイルで紹介された工房の大皿)

思い入れと審美眼の賜物であるコレクション、多くの人に、とりわけ若い世代の眼に触れることを、共感の波が生まれることを願っています。

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008シルクロード展示より/O氏コレクション、ミラーワーク一部)
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by kizashinoj | 2010-11-05 14:38 | 日々

手仕事とシアワセ

年収とシアワセについてのアメリカでの調査に関する記事がありました。(08年から09年、45万人に電話調査/米プリンストン大学ダニエル・カールマン教授(行動経済学)らによる。楽しい気分、幸福感、悲しみ、ストレスなどのそれぞれを電話前日に体験したかを尋ね感情的な幸福度を調べた)

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(アンデスの手仕事/山本コレクションより)

結果。
「日々の幸せを感じる度合いは世帯年収が上がるにつれて高くなる傾向があるが、7万5千ドルを超えると、ほぼ頭打ちになった」

「世帯年収が高い人ほど、良い感情を体験した人の割合が高く悪い感情は少ない傾向があった。だが7万5千ドル程度以上ではこうした傾向がなかった」

これって、肌感覚としてわかる気がします。
人間、たとえば食でいえば2000キロカロリーくらいが適当といいますよね。あまりに少ないと生命や生活に支障をきたす場合もありますが、過剰になってしまうとこれもよくありません。胃袋の大きさは決まっているのだから、そんなに食べられない。

お金も同じことじゃないのかな、と思っていました。
暮らしていくのにお金は必要で重要。ゆとりの部分も欲しい。でも、多ければ多いほどいいというものではないかも。

以前アメリカの富裕層についての本を読んだ時、そうだろうなと思ったことがありました。リーマンショック前、アメリカ全体がバブルで住宅を担保にお金を借りまくって過剰に消費をしていた頃、起業や投資等々で成金というかニューリッチな人たちもたくさん登場。いきなり豪邸に住み、お手伝いさんを雇い、、でも、その人たちは、いつかこの暮らしを失うのではという不安感が常にあり、セキュリティに神経をすり減らし、住み慣れない豪邸にとまどい、新たな交際や雇った人たちとの関係に疲れていました。

富豪になる、のではなく、富豪として生きる、には体力と精神力がいると思う。ビル・ゲイツやボノは、知性があるから社会貢献してバランスを保っている。これだと思う事業には投資するけれどプライベートはふつうという若い経営者も多そう。新世代の感覚で、世界にお金を循環して欲しいものだ。

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(アンデスの”つなぎ”)

さて、調査結果続きです。
「一方、考えうる最高の人生と最悪の人生があるとしたらあなたの人生はどの位置か、という人生の満足度11段階評価では、年収高いほど自己評価高まる傾向が続き頭打ちにならなかった」
「教授らは、高い年収で満足は買えるが幸せは買えない、と結論づけ、高い年収の人は小さな喜びを十分に味わえないのではと示唆している」
「大学卒は自己評価高いが幸福とは限らない」
「高齢者はストレスが少なく、信仰心のあついひとは幸福だった」
「不健康、頭痛持ち、孤独、喫煙者は幸福度も自己評価も低い」

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008シルクロードより)

むりやり手仕事に結びつける気はないのですが、、幸せ度や満足感と手仕事って関係あると思います。
手仕事している人は幸せそう。楽しそう。満足そう。

Jはできないけれど、見ていてそう思う。うらやましいです。
でも、見ているだけでもプチ幸せです。素敵な手仕事と出逢ったら、とても幸せです。
どんどん素敵な手仕事、見せてくださいね!☆
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by kizashinoj | 2010-10-31 23:46 | 日々
アジアンスマイル、「輝け! サマルカンドブルー 〜ウズベキスタン リシタン〜」。
自分のことのようにドキドキしていましたが、胸いっぱいのうちに終了。

こちら「イスラムアート紀行/輝け、リシタンブルー!」に、放送終了後に書きました。

なんだか、ありがとう、という言葉しか出てきません。

ありがとう。

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(サマルカンドブルーのタイル)

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(アジアンスマイルより)

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(同)

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(同)

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(工房光景)
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by kizashinoj | 2010-10-27 01:07 | 日々
*こちらも別途書こうと思っていたのですが、別ブログ「イスラムアート紀行」/「アジアンスマイル」にリシタンの陶芸工房が登場!に書いて、かなりヘトヘトになりました。こちらにも一部を持ってきちゃいます。重複します。ごめんなさい。
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(ソ連時代のリシタン陶芸家ウスタたち)

このお知らせができる日を楽しみにしていました。放送日が近づいてきました!☆

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NHK アジアンスマイル
「輝け! サマルカンドブルー 〜ウズベキスタン リシタン〜」


◆本放送 BS1  10月26日(火) 23:30〜50
◆再放送 総合  10月 31日(日) 05:30〜50  
◆再放送 BS1  11月1日(月)  9:20〜40(休止の可能性もあり) 
                          
<内容>
ウズベキスタンは古くから陶器の盛んな国。かつてシルクロードの要衝としても栄えた古都、サマルカンドは、モスクをはじめ街中の建物が美しい青色のタイルでおおわれ600年以上に渡って人々を魅了している。2001年には世界遺産に指定された。
独特の青の色は“サマルカンドブルー”といわれ、世界中に知られている。
サマルカンドブルーは陶芸家の中で代々、師匠から後継者に伝えられる秘伝の色。今、ウズベキスタンでサマルカンドブルーを扱うことの出来る陶芸家は20人に満たない。

ナジロフ・ディヨール(22歳)は、伯父であり国を代表する陶芸家のナジロフ・アリシェルさんに弟子入りして7年がたつ。この夏、ディヨールは師匠から新築中のモスクに貼るサマルカンドブルーのタイル作りを任された。
師匠の厳しい指導に耐え、伝統を引き継ぐために奮闘するディヨールを追った。

◎ 番組の紹介サイトはこちら
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(工房光景)

この「アジアンスマイル」という番組、ご存知の方もあるかと思いますが、アジア各地で自分らしく生きようとがんばっている若者たちをじっくりと取材するドキュメンタリー。若者たちを通して、その土地の暮らしや文化に触れることができます。
もともと気に入っていた番組で、リシタンが舞台になるなんて、とてもうれしいです。

番組では、現代における伝統工芸の継承と、そのために重要な「子弟制度」もテーマ。その伝承として「青」が登場しそうです。

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(リシタン古陶器)

最後に、リシタン独特の子弟制度について、菊田悠さんの素晴らしい論文から一部引用させていただきたいと思います。(菊田悠/「変化の中の『伝統』解釈と実践 ーポスト・ソヴィエト期ウズベキスタン陶工の事例よりー」/『アジア経済』2005年9月号)

* (リシタンで高級陶器作りの工房を持つAさんは)、伝統的なウスタ(職人)とショーグルト(弟子)の関係の下でこそ、高度な技能や礼儀作法、仕事に愛情を込めるという陶工として望ましい態度が養われると主張していた。
* それは以下の言葉に表現されている。「こんな一文がある。『最も新しく、美しいものは、古いものである』と。何かするときは伝統を残していかなくてはならない。新しいスタイルを考えるときも基礎に伝統がなければ、何も出てはこない」
* 「リシタンの残したい伝統はもうひとつ、ショーグルトを育てる過程、これを残さないといけない。これ(が残らないこと)は、伝統が消える主な理由のひとつだ。ウスタは自分の知っている芸術をショーグルトに伝えること。ショーグルトを伝統の精神のもとでしつけることは、基本的なことと考えられる」
* A氏は「リシタン陶業の伝統」に色や文様、形といったソヴィエト民俗学者やアカデミー会員の解釈と同じ要素のみならず、アンジュマン(ショーグルトが昇進する時の集会)やウスターショーグルト関係をも含めて想定している。そして「伝統的な」ウスターショーグルト関係を再構築することが、リシタン陶器の質の向上と発展に役立つと考えているのである。

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いろんな意味で、J、感慨があります。
ご関心がありましたら、チャンネルを合わせてみてください☆

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(サマルカンド、グルエミル)
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by kizashinoj | 2010-10-21 23:00 | 日々

これって、何マニア?!

「美しい世界の手仕事プロジェクト」進行の様子や会期中のお知らせを目的につくったこのブログ、プロジェクト以外の内容に、迷い多き日々であります。

ひとつには、このブログを、どのような方が、どのような関心で、見ていただいているかが、ほとんどわからないことがあります。

プロジェクト開催時以外はお休みしようか、それともやめようか、とも考えますが、どうもふっきれず、、焦点が絞れないまま時がたってます。「手仕事ニュース」みたいにしようかな〜と思っているこのごろですが、、。

そんなわけで(唐突)、今回はこれ。

イタリアのインテリア。さすが絨緞の使い方、色合いがうまいですね。茶色のフローリングの床に青と白を基調とする絨緞。赤や緑の椅子。(おっと、私もイタリアについて書くこともあるんですよ^^)

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こちらはワインショップでしょうか。大きな絨緞ですね〜。シックですてき。

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トライバルラグです。シャーセバン。モダンなテイストと合わせる、こういう使い方、うまいなあ。

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って、よ〜〜〜〜〜〜く、ごらんください。
絨緞って厚みがあるはずなのに、フローリングと高さが同じでは?
え〜、床にペイントしてあるの?
それにしては立体的。

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(写真上から3点はこのカタログを撮影して引用したもの。表参道のショップに実物はありません)

THE MOSAIC RUG って、、なんですって〜、これモザイクなの?ガラスや陶や大理石の集合したものですか?

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そうなんです。表参道にこの夏オープンした「SICIS」、店内も驚きのゴージャスさなんですけど、カタログ見て、さらにびっくり。
何も絨緞をモザイクしなくても、、、
いやいや、そこがモザイクの本場!
新しいことへの挑戦を続けてこそ老舗!

トリッキーな絨緞モザイク、トライバルラグまであるとは、驚きを超えて、笑えてきました。
そして思いました。これって絨緞が暮らしに根づいているからこそ、生まれる発想。
日本では、ここまでやる意味、通じませんよね。
絨緞マニアとモザイクマニアが掛け合わされて、、
とにかく、やってくれますね〜。こういうの、好きですよ。

とはいうものの、ブログどうしよう、揺れるココロはモザイクのよう。
迷い多き人生に乾杯★
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by kizashinoj | 2010-09-22 19:05 | 日々

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj