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カテゴリ:手仕事ニュース( 11 )

「ウズベキスタンの絹織物アトラスを使った手工芸品コンテスト!☆」を書いたのが、1月24日でした。ひゃ〜、もう2か月近く経ってるじゃないですか、、。
(コンテストのオフィシャルサイトはこちら=ウズベキスタン・アトラス ハンディクラフト コンテスト」

その後、「アトラス・ハンディクラフト・コンテスト、順調に進行中」(1月31日)、アトラスコンテスト関連トピック〜雲の織物アブルバンディ」(2月7日)のあと、時間がたっていました。

この間、説明会などで光沢のあるカラフルなアトラスを入手した手仕事好きの皆様、経験とセンスと工夫で、素晴しい作品づくりにトライしていらっしゃいました!

2月末に応募締切。日本では知られていないアトラスやウズベキスタン、告知から締切までの応募期間の短さ、説明会に出向いて布を購入する手間ひま、初めての取り組みであること、賞金や賞品による引力は少ない、著作権の放棄要請などを考えると、応募数も限られるのでは、とも思われました。

ところが、なんと応募頂いた作品数は、、、295!!
素晴しいです。私がお礼を言うのもおかしいのかもしれませんが、かの地の装飾文化を愛する一人として、応募頂いた皆様にお礼申しあげたい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

しかも、その作品が、どの一点として手抜きというもののない、素晴しい作品、魅力的な小物やファッションの品、工夫とセンスがあふれる力作、細かい手仕事の美しい作品の数々だったのです。色鮮やかな作品が揃った光景は壮観でした!

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(ごらんください!多彩な295作品。本当に素敵です!!!)

嬉しさと同時に、日本って素晴しいんだ、と思いました。最近、そう思うことが多いのです。

仕事がていねい。使い勝手や最適なサイズなど細かいところまで考えられている。ボタンなどの装飾品やちょっとしたアクセントがかわいい。「成熟消費社会」などと言いますが、いいものをたくさん見て来た方々ならでは、だと思います。

独立後20年経つ中央アジアですが、製造業やものづくりは進行形。暮らしのなかの「モノ」も限られています。日本の手仕事好きの皆様の感性や工夫が、今後大きなヒントになっていくのでは、と感じました。

たくさんのヒントをくださった手仕事好きの応募者の皆様、ありがとうございました。

そして、もうひとつ、感謝したいことがあります。「石巻復興支援ネットワーク」の皆様のご尽力で、石巻の女性たちから19作品の応募をいただきました。仮設住宅にお住まいの方もあります。
表現がうまくできないのですが、石巻からの作品は、作風が無垢というか、明るく、のびのびしている点に特徴があると感じました。そのうちの1点(草履)が「つくば市長賞」、もう1点(巾着)が「輝け石巻賞」でした!!おめでとうございます。

3月18日には、つくば市内で「表彰式」が開催されました。最優秀賞、ウズベキスタン大使賞、茨城県知事賞等々、賞状と副賞が送られました。

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(アトラクションの様子。ウズベキスタン出身のシンガー、アノーラさんと、ウズベクダンスのyulduzさん。いつもホントにきれいですね〜^^)

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(アトラクションと全体の様子)

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(最優秀賞(作品=伝統袋物)受賞の方、当日の帯もアトラス!シックな色と模様、でも大胆な魅力があります。和とも相性がいいですね〜。すてき♥)

私もアトラスの魅力をあらためて感じたコンテストでした。皆様ありがとうございました。
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by kizashinoj | 2012-03-19 21:09 | 手仕事ニュース
前回の「アトラス・ハンディクラフト・コンテスト、順調に進行中」では、説明会の様子をご紹介しました。シルクロードの絹織物「アトラス」の光沢と質感、大胆な色遣いと文様、でもどこか懐かしさを感じるその魅力。コンデジのなんちゃって写真ですが、少しでも伝わればうれしいのですが、、

アトラスを使ったオリジナル作品のコンテスト、「ウズベキスタンの絹織物アトラスを使った手工芸品コンテスト!☆」です!

オフィシャルサイトは、こちらです!(東京農工大学による「ウズベキスタン共和国シルクロード農村副業復興計画プロジェクト(JICA受託事業)」の一環)

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今回は、アトラスを製作している工房や、最大の産地であるマルギランの光景や暮らしなどを、少しご紹介したいと思います。

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(アトラス〜コットン50%のアドラスは、経絣。括りの後、糸を染める)

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(模様がわかります)

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(サントリーのウーロン茶の広告にでも出てきそうな涼しげな顔立ちのウズ青年が製作中)

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(道具類は美しい。庭にある縁台に絨毯が敷いてあります)

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(こちらは老舗の工房。家族代々の伝統を受け継いでいます)

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(工房の先代が復元した伝統的な文様。中央アジアが染織の故郷であることを感じさせる根源的な何かを感じます)

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アトラスの生産地であるマルギランとその近郊。光景や暮らしの一端です。

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(ナンを売る女性)

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(こんなにたくさんの人たちが競ってナンを販売。おいしいと評判のナン販売所。ウズベキスタン各地でナンの模様や味や薄さ厚さが異なります)

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(バザール。瑞々しい果物があふれんばかり。甘くて、本当においしいです)

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(葡萄。家々の中庭には葡萄棚が)

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(名物の麺「ラグマン」とサラダ、ナン)

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話は後先になりましたが、アトラスの説明を少し。(資料をまとめると時間がかかるため、『すぐわかる 世界の染め・織りの見方』/東京美術/道明三保子・監修 より要旨を引用させていただきます)(ここでの「アブルバンディ」がアトラス、アドラスにあたります)

<ウズベキスタン 水面に映った雲を織り込んだ色鮮やかな絣の布>

・ウズベク語では絣布を「アブラ(雲)」または「アブルバンディ(雲の織物)」という。水面に映った雲を見た織り人が、その美しさを絣布に表したのが始まりとされる
・ウズベキスタンの絣の技術は、7世紀頃に中国やインドから伝わったといわれるが、18世紀には首都ブハラを中心に染織が栄えており、中央アジアの絹織物の中心であった
・工房では、デザイン、糸染め、織り、仕上げなどの工程を8つの専門分野に分け、男の職人によって見事な織ものが作られていた。その技術は工房の秘密として守られていた

・アブルバンディは経絣。経糸を約60本の束にまとめ、模様に応じた印をつけ、それを綿糸で括り、染液につける。6回から10回、縛る作業を繰り返しながら薄い色から濃い色へ染めていく
・染料は、アンズの根、ザクロの樹皮、クルミの皮、西洋茜、ラックなど天然素材
・織りの基本は平織で、布幅が古いものは23㎝から40㎝と細く、20世紀に入ってからは80㎝と広くなっている。幅が広くなったのは、ロシア人が織機を持ち込んだからである
・こうして染め織られた布は、仕上げに叩いてしなやかにし、さらに卵白を塗って光沢を出すこともあったという

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(「豊穣なる色彩 ウズベキスタンの布と器」図録より引用)

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(同上)

スキャンしきれません、、googleの画像検索 uzbekistan ikat、たくさんありました。

私にとっても、まだまだ未知の布。少しずつ勉強しながら、模様の意味など、次の機会にご紹介できればと思います。
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by kizashinoj | 2012-02-07 22:38 | 手仕事ニュース
前回ご案内した「ウズベキスタンの絹織物アトラスを使った手工芸品コンテスト!☆」、東京農工大での説明会に行ってきました。その模様と補足情報をご案内します。

こちらが「オフィシャルサイト」
♥ 農工大プロジェクトの皆様、すてきなプロジェクトをありがとうございます ♥


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(日本の優れた養蚕技術をウズベキスタンに転移。品質の良いシルクができるようになったが、生地としての販売よりも、むしろ今の段階は「モノ作り」をしていくことが重要とのこと。これまでにシュシュやポーチが作られ、日本でも販売されている)


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(シックな色合いも良し、ウズベキスタンらしい大胆な色合いも良し。何を作るかによりますね。模様を活かすには、ある程度の面が欲しいけど、あまり大きいと今回のテーマ「お土産もの」にはきびしいので、そのあたりが悩みどころであり、おもしろいところではないでしょうか。2月末締切。どんな作品が見られるか、楽しみです!♪♪♪)


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(男性参加者も!男性の発想での小物づくり、楽しみですね〜!アトラス印籠とか?!)


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(華やかなアトラスが並ぶ光景に、寒さも忘れるくらい。色のきれいなものっていいなと思う、こんなとき。そして、本物、手仕事はやはりオーラが違う。シルク100%のアトラス、コットン50%シルク50%のアドラスがあります。櫛模様、唐辛子、生命の樹、ヒル模様など、模様にも意味があります)


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(現地で売っているアトラスの子ども服。ウズベキスタンの子どもってホントにかわいいです!)


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(このあとも参加者が増えて盛況!ウズベキスタンの手工芸に触れてもらえること、やきもの好きの私もうれしいです♪♪♪)


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(生地選び。複数購入される人も多く、完売御礼。布が足りなくなるくらいでした)


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アトラス説明会にて説明を受けた内容。応募概要補足的な情報です。

・ 入賞作品をお手本にして(そのクオリティを含む)、現地でそれと同じものを製作します。
・ 現地女性は、海外の人たちがふだんどのようなものを身につけたり、使ったりしているかがわからないため、求められるクオリティが実感としてつかみにくいのです。ですから、実物を見てもらうことが一番だと考えています。

・ 今回は、「お土産もの」としての製品を希望しています。サイズを50㎝以下としたのも、スーツケースに入れて気軽に買って帰れるサイズだから。値段もあまり高価になってしまうと、お土産としてはきびしいと思われます。
・ 付属品=現地には日本と同じような豊富な品揃えがありません。入手可能なものが限定されます。お手本と同じものを作りますので、付属品の情報をお教えください。

・ 入賞作品の展開にあたっては著作権の放棄をお願いしております。日本の技術によるシルク自体の品質向上、シルク関連商品による村の女性の自立支援、モノを通しての国際交流の一環としておこなっております。ご理解をお願いいたします。
・ まずは現地で製作し、現地で販売します。その後日本への輸入と販売も視野に入れています。

・ これと関連して、例えば型紙丸ごとあるデザイナーや作家などの作品のコピー、手芸本そのままのコピーなどである場合、著作権が後日派生するなど、問題がおきてしまいます。自分ならこんなものが欲しい、大胆な柄を活かしてお土産ものならこんなのがカワイイのでは?など、率直な思いを、製品づくりに活かしていただきますように、お願い致します。
・ 入賞された場合、著作権の派生有無についてご連絡させて頂くことがあるかもしれませんが、上のような事情につき、ご理解をお願い致します。
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by kizashinoj | 2012-01-31 16:30 | 手仕事ニュース
今日は「ウズベキスタン・アトラス ハンディクラフト コンテスト」のお知らせです!

私もときおり訪れるウズベキスタンは、中央アジアのくに。サマルカンドやブハラといった、かつてのシルクロードのオアシス都市があるくに。人々の笑顔が魅力的なくに。青のタイル装飾をが煌めくくに。中世からの歴史を持つ陶芸の他、刺繍、細密画など、手工芸が素晴しいところです。

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(刺繍布スザニ)

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(きれいでしょ〜!?細密画を施した小物。手描きです!!)

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(これ、スカーフです。ショイといいます。日本人にはカラフルすぎると言われますが、つけてみると意外としっくりきますよ。中央アジア柄は昨年来流行中です)

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(アトラス風生地を使ってサクサクっとクッションに。薄い色合いのソファに、華やかな柄が映えます。日本でもこのくらい使ってもいいのかも、と思えます。横浜のWさん宅)

これまで、シルクロード関連の展覧会、(数は多くないですが)ウズベキスタンの文化や歴史を紹介する展覧会で、布や衣装、陶器、美術などが紹介されてきました。

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(平山郁夫さん濃レク書ンの衣装や陶器もすばらしい。昨年秋、横浜のシルク博物館にて。見応えありました)

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(2004年、こんな展覧会もありました。シルクロードの衣装文化は現代のデザイナーを触発しています)

で、現在、こんなコンテストをJICAプロジェクトの一環として開催中。腕におぼえのある皆さん、応募してみませんか!?

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◆募集内容◆ ウズベキスタンの絹織物アトラス(綿50%のアドラスを含む)を使って製作した、ハンディクラフト(手工芸品)を応募してください。

 東京農工大学による「ウズベキスタン共和国シルクロード農村副業復興計画プロジェクト(JICA受託事業)」の一環

 ウズベキスタン共和国の伝統工芸である絹織物アトラスによる工芸品を製品化して、農家の副業として定着させ、女性の地位向上と自立化を支援

 入賞作品の中から相応しいものは、現地のNGOであるウズベキスタン・ビジネス・ウーマン協会(BWA)により商品化

 ウズベキスタン国内および日本で販売することを目的としています。

 説明会あり。
・布の配布=多くの中からご自分の好きなものをお選びください。
・布代=実費1000円。この中にコンテスト参加申し込み費も含みます。
・説明会参加の方々には、プレゼントもあります、とのこと。なんだろ〜♪

◎ 1月30日(月) 東京農工大学農学部本館2階 本-21号講義室  13:00から
◎ 2月3日(金) 筑波大学 15:15からと16:45からの2回
◎ 2月4日(土) イーアスつくば(研究学園駅「イーアスつくば」2階イーアスホール)
13:00から
・説明会にお越しになれない方はメール・電話でのお申込みも可能です。

 作品提出締切:2012年2月29日必着

 選考:関係者による審査
①ウズベキスタンの伝統織物アトラスを活かしたデザイン
②デザイン、価格等の観点からみて海外旅行の土産物として の商品化に適している
③製作技術面からみて商品化が可能である、等

 賞
・最優秀賞(3万円、副賞)
・優秀賞 (5千円、副賞)
・ウズベキスタン大使賞
・副賞:ウズベキスタン共和国の特産品ほか多数
*入賞者ご招待ティーパーティー:2012年3月 ウズベキスタン共和国大使館において開催

 入賞作品展示
2012年3月16日(金)~2012年3月26日(月) イーアスつくば

 表彰式
2012年3月18日(日) イーアスつくば

 お問い合わせ 
東京農工大学農学部国際技術協力支援室(コンテスト係)
〒183-8509 東京都府中市幸町3-5-8
TEL:042-367-5564(平日:9:00~17:00)
Email : uzhand@cc.tuat.ac.jp
URL: http://www.tuat.ac.jp/~jica-uz/handycraft

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 詳細は下記をクリックにて!!

 ハイディクラフトコンテスト オフィシャルサイト

 ポスター

 応募概要

 アトラスに関するブログ(布の例、アトラスって何)。布地の郵送も可とのことです

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説明会から締め切りまでの日程がやや短し、、ですが、そこんところは、、手仕事の皆様、サクサクっと!^^

ウズ関係者の間では、現在それぞれ秘策進行中。私は、、アイデアだけ!たとえば、エルメスのこんな感じなんて合うかな〜とか。

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(エルメス、パンフレットより)

昔のファッションはこんな感じ。(衣装ほどのサイズは今回なしです。小物程度)

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(意外と各地域にありますよね)

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(お〜、カッコいい!アトラスの衣装です)

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(三つ編み、今も多いです)

今回は(ささやかながら!)オリエント・ライブラリーからも特産品の陶器プレゼントあり。

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(ロバじいちゃん。賞品イメージ)

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(絵付け皿。賞品イメージ)

♥ お ま ち し て ま す ♥
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by kizashinoj | 2012-01-24 20:51 | 手仕事ニュース
「世界の手仕事ウエブ」の連載「手仕事とネット」は、サイトのadmin・tahara氏のセンスが生きる大変興味深いい内容です。
もっともアナログな手仕事も、今の時代IT技術と無関係ではありません。積極的に活用することで新たな展開もあり得そうです。

「手仕事の情報をさがしている方々(ユーザー)に比べ、発信者(作り手や売り手)の多くは、こうしたこと(J注:日進月歩の進化をしているIT技術)に懐疑的であったり、不慣れであるように思えます。ただ、今後、ネットと上手に付き合って、手仕事の情報を発信したり収集したりすることは、避けて通れないことと思います。忙しい創作活動や展示会、仕入れの合間に効率よく、情報発信をしていくことは、大変ですが、とても重要になります。もちろん、情報発信だけでなく、収集の面においても、同じことが言えると思います」

ということで、第1回めは「「手仕事」の今後をウェブで読む」でした。グーグルのサービス Google Insights for Searchを使い、手仕事というワードの人気度の推移などを把握・予測します。

・「手仕事」という言葉がここ数年の間にどれくらい検索されてきているか=ゆるやかながら、「手仕事」ということばで検索している人が増えてきている
・注目キーワード(クエリ)にも、「手仕事展」とか「手の仕事」「てしごと」などが並ぶ
・特に「手仕事展」などは、「急激増加」。多くの人が手仕事に関連する展示会情報を求めていたり、発信したりしていることが伺える

近年、手仕事への関心が高まっていることは肌で感じていましたが、データ的にも表れていたのですね。

新聞記事などでも手仕事、和、職人などを取り上げたものが目立ちます。例えば先日は、「手仕事逸品を見つける店」として、その傾向や注目される店舗が紹介されていました。

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<手仕事逸品を見つける店>
・日本伝統のものづくりをテーマにした商業施設が都内に続々登場している
・日本製にこだわっている点が特徴
・制作現場公開やワークショップ、イベントも。若い層来店目立つ
・「2K540アキオカアルチザン」=JR高架下に30店。会話しながら買物できるので安心。今秋にさらに20店を増やす
・「Rin」=日本のものはいいなとあらためて気づかされる、売れ筋は伝統的な技術に現代風のアレンジを加えた商品、九谷焼USB、三河木綿トートバッグなど
・「ジカバー・ニッポン」=客の滞在時間が長い。公開講座やイベントを開催 

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店舗を少し見ていきましょう。

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(高架下に工房的ショップが30店)

2K540アキオカアルチザン

*「かつて御徒町周辺は、江戸の文化を伝える伝統工芸職人の街でした。現在もジュエリーや皮製品を扱うお店が数多くあり、職人の街の印象を残しています。けれども昨今、時代とともに、変化する人々の感性やセンスが望むものに対して、満足な答えを用意出来ていなかったのではないでしょうか。このところ、東京の東エリアがおもしろくなってきています。ギャラリー、工房、カフェ、ショップなど、角度の高いセンスとクオリティをもった人々が東エリアに移りはじめているのです。この流れを背景に「ものづくり」をテーマとした施設が、御徒町エリアに登場します。工房とショップがひとつになったスタイル、ここでしか買えない商品、ものづくりの体験が出来るワークショップなど、さまざまな個性あふれるお店が集まります」(アキオカアルチザンサイト ホームページより)

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(匠の技をアピール。今秋にはさらに拡大予定)

◆J◆ 話題のエキチカ、エキナカ、ショッピングセンター開発で注目される「JR東日本都市開発」がプロデュース。「和、職人、一点もの、手技」という昨今の傾向の中、商業施設開発としてはおおいにあり得るコンセプト。高架下という立地でJRの資産を生かす。印象は、、店舗にばらつきがあり、工房性や専門性という面では、目の肥えた人たちをどこまで惹き付けられるか、まだこれからというところ。迷路的な配置や、統一感がないぶんだけひとつひとつが独立した路面店という印象が生まれているのは面白い。メディアの紹介等もあり週末等は集客力も高く、出展者側にとってもビジネスとして「問題ない」との声も聞いた。これからのひとつの「業態」となる予感はある。

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Rin

*「日本が世界に誇る凛とした「ものづくりの精神」に着目。「職人の技」と「優れたデザイン」を兼ね備えるものだけを時代を問わず全国の地域からセレクトするほか、Rinプロデュースにょり制作し提案する、ギャラリースタイルのセレクトショップです。その技は、そのデザインは、暮らしを幸福にするか否か、「ものづくりの国」で生きる現代人に、「ものえらびの目」の在り方を問いかけます」(Rin ホームページより)

◆J◆ 表参道をちょっと裏に入ったところにあり、若者の雑貨店に疲れた大人がにフラッと見るのに手頃な店。全国の物産展や自治体のアンテナショップなどが好きな人にとっても、面白いと思えるのでは。日本には、長い伝統を持つ産品がたくさんあるんだなあ、素晴らしいなあと気づかされる。企業や工房が今の時代にあう商品開発に努力している姿も知ることができる。九谷焼USBメモリーなどが人気。

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ジカバー・ニッポン

*「日本には残していきたいものがたくさんあります。残していかなければならないこともたくさんあります。しかし、それらが今この時代に失われつつあります。好きなもの、大切なものを失くしてしまうのは悲しいことです。 メイド・イン・ジャパン・プロジェクトは地域の活性化を促すために日本の地域文化を守るために10年後の日本のモノづくりのために考動します。 一人でも多くの日本好きの方々と、このプロジェクトを盛り上げていければ、これ以上の喜びはありません」
「創造と練磨が生み出す、新しい日本の様式」をコンセプトに素材、デザイン、しつらえ、モノづくり、環境にこだわった衣食住の品々を取り揃え、新しい生活を提案するライフスタイルショップを展開しています。日本各地の素晴らしい商品や地域で埋もれているモノづくりに光をあて、皆様に知っていただくことで産地のモノづくりの「発展」に寄与したいと考えています。決して懐古主義ではない、世界にも発信されるべき、時代とともに進化した製品達、そして全国で数多く展開されている産地プロジェクトで商品開発された製品も合わせて、「和製プロダクトの現在形」という切り口で魅力的にご紹介していきます」(以上、挨拶及びコンセプトより一部抜粋/ジカバー・ニッポン ホームページより)

◆J◆ 赤坂のミッドタウンにあるので、時々拝見。和をモダンにスキッと見せて今っぽい。日本各地の文化を大切にしようという姿勢も含め、応援したい気持ちにさせる好印象のお店。が、、今回ビックリしたことがありました。それは展開なさっている講座のこと。長くなりますが、下記に率直な感想を書かせて頂こうと思います。誹謗中傷する意志はまったくありません。ただただビックリしています。

ジカバー・ニッポンの「ニッポンブランド・マイスター講座」
*このような方におすすめです=地場産業のメーカー、ショップ販売員、外国の方と接する機会の多い方、デザイナー、一般消費者
・・・とのことです。
*カリキュラム=月1回全8回、修了試験有り(1回2時間/休憩有)
・・・ふむふむ、月1回2時間弱ですね。
*受講料=136,500円(税込)入会金10,500円+受講料126,000円
・・・ほ、ほわ〜っと!?!?!?(ゼイゼイ、、)、、戻ってみます。8講座、1回2時間、間違いないですよね、、1講座につき17000円。わお!このくらい普通なんですか??
*定員:35名(最小催行人数 20名)
・・・トータル、計算しちゃいました。。(^_^;)))
*講座=創造のシステムから見た日本の「うつわ」/染色デザインから見る日本の美/デザインの目利きとなる/「漆」の話/日本の色―文化とその意味、等
・・・2時間でうつわについて、漆について、デザインやものづくりについて、学ぶわけですね。

内容紹介を見てみます。ドキドキ。絶対特別な何かがあるはずですよ!!例として「デザインの目利きとなる」を見てみましょう。
〜〜「使い手としてデザインを理解するためには、完成した姿形をではなくデザインの背景を知る必要がある。身近な道具や家具を通し、「デザインの訳」を知ることでデザインの目利きとなり、これからの日本、そして世界のモノのあり方を考える
・・・これを2時間で!?それで受講後は「マイスター」になるんですか!?

にわかに信じられません。ところが、もう第5期なんですよ。心臓がバクバクしてきます。
しかも毎期、講座の内容は同じ(講師の方は準備の手間があまりかからないということになりませんか)。でも、きっと何か講座の中に他にないものがあるんですよ、きっと、、。そうじゃなきゃ、あり得ないのでは?それとも、企業研修的な位置づけということなんでしょうか?

費用は余裕のある方には問題ないんだ、ということで、貧乏な私が余計なことを言うのはやめましょう。

最も気になるのは、2時間×8回で「マイスター」という講座の設計というか、考え方です。

茶道をなさっている方、染織の方、漆の方、デザインの方、陶芸の方、それぞれ一生をかけて精進と努力の日々。それでもマスター、マイスターと言う、名乗ることには、大きな抵抗があるのではないでしょうか。
見て見て、読んで読んで、作って作って、聞いて聞いて、、一冊の本を読むことだって2時間では難しい。

さらに「マイスター師範科」があるようですが、もうそれはいいです。

こんなことを感じるのは私だけなんでしょうか。長く継続しているのだから、支持されているのでしょう。

「美しい世界の手仕事プロジェクト」は、有志による自主的なプロジェクトです。これまでレクチャーやイベントも何回も行いましたが、参加する方の費用は無料です。ワークショップは講師の先生と受講者のやりとりなのでプロジェクトは金銭に関知していません。プロジェクト期間に自分たちの商品や作品を展示し販売。その利益などが主な運営資金です。(ケースによって会場側からのイベント費用ご提供もあります。感謝しています。ありがとうございます)

でも本来は、プロジェクトをおこないながらも、生活も成立し、ビジネスとしても実りがあるようにしなくてはならない。もっとビジネス的なセンスを磨かなければなりません。この点は努力しなければならないと思います。本当に。

講座、、プロジェクトでの講座、内容は他にないものなのに、、プロジェクトでも「修了試験」しようか。なんて、ちょっとマジで話をしたりしているこの頃。

試行錯誤の繰り返し。迷い多き日々ですが、迷いながら前には行こうと思います。

*コメント歓迎
*「世界の手仕事ウエブ」も同内容での投稿です。

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(手仕事フェスタ2010春/真理さんの磁力!)
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by kizashinoj | 2011-01-24 15:55 | 手仕事ニュース
しとしと雨模様、グンと寒くなりました。風邪などひかれてませんか?
J、現在ちょっと喉にきています。アツアツ生姜紅茶を飲んでいます。

さて現在、「手仕事フェスタ公式サイト」は、エスニカさんの奮闘によりリニューアル中です。
レポートを投稿できる仕組みなので先ほどトライしてみましたが、あえなく撃沈!
どうもMacって、いろんなものと相性が良くないんですよね〜。孤高、、って、違うか!(iPhone売れてメジャー♪) 何が原因だろう(哀)。

手仕事好きのたくさんの愛好者が交代で書く、多方面の話題を楽しめる、そんなWEBになるのではと思います。見えてきたらアドレスをご案内しますね☆

そんなわけで、今回も一人淋しく!?ブログに向かいます。
テーマは、工芸を世界に発信しよう、という青柳正規さん(国立西洋美術館館長)のご意見。

読後、当たり前なのでは?今さら?、、と一瞬思いましたが、ご専門が「古代ギリシア・ローマ専門、考古学者、美術史家」というわけで、そういう方の視点も見てみようかなとアップしてみました。

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(「薄瑠璃釉色絵唐花文皿 鍋島」/唐花を皿の回りの部分に展開する「湾曲構図」、唐花文は染付で輪郭をとり古九谷様式に近い濃い緑、黄色の二色で彩色。余白と色あいが粋!/『柿右衛門と鍋島 —肥前磁器の精華—』展(出光美術館)展覧会図録より引用)

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「日本のモノ 工芸の裏打ち 〜日本文化の質と技を戦略的に世界に発信」(日経新聞/要旨及び抜粋)

・ロンドンの大英博物館で日本の過去50年の陶磁器や漆芸などを紹介する「わざの美」という展覧会を見たとき、日本の工芸には世界に通じる力があると確信した。
・美術には、独創性、主題、技の3つの要素が必要だが、19世紀の印象派の台頭で創造性と主題だけが重視され、技は二の次になった。
・美術が王侯貴族のものから市民階級のものへと変化する中で手間ひまのかかる質が切り捨てられていった。現代美術が難しくなったのも思想や発想に偏ってきたからではないか。

・その点、数百年にわたり質の高さと技を築きあげてきたことが日本の工芸にとっての独創性になる。その美しさは誰にでもわかりやすい。
・日本がガラパゴスにいることを意識化し、日本の特殊性、世界との共通点をうまく利用して(海外へ)出ていけばいい。

・日本の工芸職人の強みは昔の技術や意匠をただ反復するだけではないこと。
・小さくしたり装飾を洗練させたりして工芸を少しでも現代社会にあったものにしようと現場で工夫を凝らす。
・私たちは茶碗を手に取って使うことで、たなごころに温かく触れる形への高い選別眼が自然と育まれている。

・工芸を海外で紹介することで日本製品に信用を与えることもできるのでは。
・年明けには羽田空港内に国立美術館の別館を作る計画を進めたい。
・19世紀後半ヨーロッパの熱狂的な日本工芸ブームに習いジャポニズム再興運動を進めたい。
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(「レバント戦闘図・世界地図屏風」・桃山時代/桃山時代(17世紀)の人たちが世界をどう見てしていたのかなあと想像させて楽しい/「BIOMBOの時代 屏風に見る南蛮交流」展覧会(サントリー美術館)図録より引用))

羽田に美術館、それっていいですね。賛成です!
ナイスな工芸をたくさん展示してくださいね。ワークショップなどもぜひ。体験が楽しいんですから。

最後に書いてある「ジャポニズム」について。
先日、森岡正博さんが、ヨーロッパでのアニメやマンガへの熱狂を目の当たりにして、「今こそが、まさにジャポニズム」と書いていました。
「これから再興運動」、なのではなく、まさに今巻き起こっているのだなあと同時代性を感じました。その感性の方が近い気がします。

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(東大寺大仏、蝶?なぜ?アート?!☆/コメントでご指摘あり。蝶は足が6本が普通。これって、、やっぱりアートなの〜!?それにしても足の数に肉眼で注目したbenijoさん、さすがです)

高い選択眼、というのは、プロジェクトをやっていて感じます。民芸世代も若い人も、見る目がある。ミドル世代はちょっと危うさも?(ブランド好き世代だから?)

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(道具もきりりとしています。左官屋さんのチリボーキ。手作り)

次回、記事はどこからアップ? もう、J、あっぷあっぷかも。。!?
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by kizashinoj | 2010-11-15 20:03 | 手仕事ニュース
民芸や手仕事の今、みたいなニュースに目がいくこの頃&お年頃。先日は、「無名のデザイン」なる記事を発見。いろんな動きがあるんだなあということで、ご紹介。

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 アフリカンデザイン展より)

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◆無名のデザイン(日経MJより、要旨)

・ 日本(「松野屋」/荒物雑貨/日暮里に直営店)とイギリスのセレクトショップ「L&W」(レイバー&ウエスト/ロンドン)などが集めた、名もなき職人の手による生活道具の展示会が東京(アノニマスタジオ)で開かれた。
・ 展示されたのは、ブリキの米びつ、シュロを束ねたホウキ、わらで編んだ鍋敷き、ホウロウの片手鍋、荒物や金物など。若い女性でいっぱいだった。
・ 松野屋が集めているものの大半は農家や町工場が細々と作る日用品。民芸品とも伝統工芸品とも異なる独自の品揃え。
・ L&Wは、金属製のハエたたき、木製のお玉、ブリキ製じょうろ、戦前欧州で普通に見かけた生活雑貨やアンティーク。ノスタルジックでありながら古くささを感じさせない審美眼がある。「アノニマスデザイン(無名の、作家不詳)」と呼ばれる場合もある。
・ 柳宗理さん談=「デザイナーがいなくても各技術が有機的にうまく融合されているものをこう呼ぶ」「欧州は装飾的でデザインがあるものを求める消費者が多い。だがこうした商品が市場にあふれると飽きたり疲れたりする人が現れる。無印良品がロンドンで人気なのもそんな理由からではないか」。
・ 使い捨てに疑問を持つ人の増加がアノニマスデザイン見直しの背景にある。松野屋さん談:「プラスチック製の100円のちりとりとブリキで作られた500円のちりとりを並べるとかっては100円の方が売れた。だが今は消費者は400円の差だったら長く使えて味が出るブリキの方を買おうと考える」。
・ 19世紀英国のアーツ&クラフト運動と20世紀初頭の日本の民芸運動はいずれも手仕事や生活の中に美を見出した。二社とも思想的影響を受けている。
・ L&W談:「普段使われるすぐれものが私たちの好み。シンプルで機能的で長く使い込めば古い友人のように愛情がわく。そんな商品を選ぶようにしている」。
・ 松野屋さん談:「民衆的手工業という考え方」「自然食品があるなら自然商品があるべきだ。生産者の顔が見える野菜と同様、作り手の存在を感じる雑貨を好む消費者もいる。作家の作る高価な一点ものではなく名もなき職人が作る安価な日用品を提供したい」。
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 インドシナ展示より)

遊牧民の毛織物とかアジアの女性の手仕事も、「民芸品とも伝統工芸品とも異なる」「アノニマスデザイン」「デザイナーがいなくても各技術が有機的にうまく融合されているもの」「作り手の存在を感じる」というあたりでは、近いのでしょうか。
気持ち的には、また違うジャンルのような気もしていますが、表現ができません。(悲)

アノニマスタジオって行ったことないんですが、ブログを見てみると、今どきの「ナチュラル」な感じの空気ですね〜。展示に若い女性が多いというのも、うなづけます。

Jの知っているところでは、渋谷駅南口東急プラザ地下の台所用品店が、こんな感じ。ときどき見ています。たまに買います。
でも100円ショップで買物してしまう私、邪道?「プラスチック製の100円のちりとり」って長く使えて、意外と味もあると思ってしまうんです。遊牧民やアジアの人も、けっこうド派手なプラスチック用品、喜々として使ってたりします。軽くて長持ちして便利なんですね。

今回も、まとまりなし^^(定番フレーズ)。失礼しました〜。m (_ _) m

<参考>
◎ 松野屋
◎ アノニマスタジオ

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2010 フィリピン展示より)
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by kizashinoj | 2010-10-14 17:07 | 手仕事ニュース
先日の新聞、興味深い記事がありました。要旨、抜粋です。

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◆ 難民、おしゃれに自立

・ミャンマー難民の女性たちが、ネイルケア技術を習得し働いている。
・企業コンサルタント会社を起業した女性が、09年12月から支援団体と情報交換しながらすすめてきた。難民女性たちも「やってみたい」とのことで、彼女が講師となり1日5時間3週間ネイルケアを指導した後、仕事を開始。
・すでに店舗で活動しており、技術力と他店より低めの価格が好評。おいしいアジア料理屋さんの話などで盛り上がる。口コミで人気が広がっている。
・「きれいなものやオシャレが好きだから、この仕事ができてうれしい。今までの仕事は誰とも話さないで一日が終わったけど、ネイリストになってかたは日本人の友だちもたくさんできた」
・手仕事で、スキンシップとコミュニケーション!

* ネイルケア、この柔軟な発想がいいな。アジアの女性は手先器用な人が多いし、やさしさやホスピタリティもある。基本は技術の提供なので難しい日本語を話さなくても大丈夫。一方、ネイルケアは日本女性に相変わらず人気があり、ネイルサロンはリピート率が高いという特徴がある。この二つがクロスする。こういう方向を考え、しかもきっちり形にしていく今どきの若い女性たちに拍手!!! *

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(オスマン衣装展より)

・クルド女性はオヤ製品を販売。レース編みで交流を紡ぐ。
・埼玉県蕨市周辺にはトルコ出身のクルド人が集住している。難民申請しているが認められていない。在留資格がないため仕事もできず家にこもりがち。
・NPO法人難民支援協会がクルド人コミュニティの社会参加と自立を目指し今年から「オヤ」の商品開発の取り組みを始めた。
・6月から難民支援イベントで展示販売。携帯ストラップ、ピアス、ネックレス、コースターなどがかわいいと好評だった。
・オヤの商品化で自信がついたのか女性たちから「日本人と話せるように日本語を学びたい」という声も。伝統技術が日本社会とのコミュニケーションを生み出すきっかけになっている。

* オヤの話題、こういう形で目にするとは。こちらもうれしくなるニュースでした。支援イベントだだけでなく、一般のお店でも販売できるようになればいいですね。 *
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(クルドの人たちが多く居住する東トルコ、ヴァン湖のあたり)

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(眼の色が左右で異なるヴァン猫が有名)

今の日本では「難民になる自分」という状況が想像できませんが、もし万が一、そうなったとき、どうやって身を立てていけばいいんでしょう。腕がある、技術がある、自国の手工芸や料理ができる等々、大事だなあと記事を読んで思いをめぐらせました。
私はサバイバルできなさそうだけど、、食堂で「まかない」?いやいや、まかないって腕が必要。あ、整理や収納はけっこう大丈夫なんで(オタク)、日本の住宅事情で鍛えた徹底収納技術で生きていけるかも☆?

皆さんは、どんな手仕事や技能でサバイバルしますか?!^^

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(クルドのキリム。ヴァンで購入)
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by kizashinoj | 2010-10-10 21:04 | 手仕事ニュース
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 インドシナ展示/望月コレクション/三角アップリケなど技法を駆使。用だけ考えたら到底できません。ビーズ装飾までつける過剰さ、とことん感がすごい。高地の人たちは感性が冴えてますね)

もう少しだけ、現代の民芸を。
下記は、濱田琢司さん(濱田庄司の孫)のインタビューだと思うのですが、何から抜き書きしたか不明。たぶん新聞記事(前回までの朝日新聞)の流れかも?以下、自分の抜き書きノートより要旨抜粋です。

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< 現代の民芸> 濱田琢司さん 

・若い人たちに民芸が静かなブームだ。彼らは60年代70年代の民芸ブームを知らなかった世代。感度の高いファッション店や人が発信地になっている。
・北欧やアメリカのデザインに親しんでいて日本との接点を探る中で民芸運動に出会った。当時から続いている産地に今の自分たちの生活に取り入れられるものを見つけている。

・民芸運動が生まれたのは大正末期。急激な西洋化や都市化を背景に工芸の世界が用を離れて美術の方向に走ることに反発し柳宗悦らは民芸という造語を掲げた。
・職人の仕事の中に、こんなに素晴らしいものがあるじゃないかと、ひとつひとつ、自分たちの「眼」を基準に掘り起こしていった。
・産業振興ではなく消費の活動だった。産地にインパクトを与える一方で、外の人が好き嫌いで「守れ」と騒ぐことに、地域を見てみいないとい批判も巻き起こった。

・「用の美」という言葉があるが、使いやすいものは美しいと解釈するのは少し誤解がある。
・機能を考えたらプラスチック製品の方が優れていても、違うものを選ぶのは、持って使って喜びがあるから。じつはそんなに使いやすくないけど、使いこなす。自分が入り込む余地のあるところを楽しむのもまた、民芸なのだ。

・ろくろをひいた皿が型を抜いたものよりいいという考えに、私は必ずしも立たない。技術に誇りを持つ作り手は、むしろ民芸の産地とみられるのを嫌う。機械であってもていねいにきっちり仕上げた皿はプロの職人の仕事。
・手作業であることや産地の持つ「物語」に頼ってしまう。質は保てず、いずれ取り残される。使い手も表面的に消費するだけでは、自分の消費眼は育てられない。消化できるまでゆっくり向き合ってみることです。
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(遊牧民のサドルバッグ。織物の上の装飾がかわいらしい)

浜田琢司さんの意見、私にはすんなりと納得できる内容でした。同感できる部分が多かったです。「自分が入り込む余地のあるところを楽しむ」、いいですね。民芸に限りませんが、「関与ができる」ということ、大事なのではと思います。
私、まことしやかな産地の物語とか、どれだけ手間ひまがかかっているか、に影響される面があるのですが、もっと凛として、そして素直に、モノ自体と対話ができれば、と思います。

またしても、まとまらず、、でも、このままアップ〜〜。m(_ _)m

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 シルクロード展示/クイーンTによる遊牧民の移動光景実物大再現。手織りのバッグに荷物を詰めて凝った模様のベルトで結ぶ。模様を見ればどこの部族かわかるといいます。大事な馬や駱駝も美しく飾ります)
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by kizashinoj | 2010-10-05 23:12 | 手仕事ニュース
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 インドシナ展示より)

前回に続き、〈いまを生きる民芸〉です。

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■「用の美」デザインと共鳴(09年11月/朝日新聞記事より要旨/記事筆者の意見の部分は極力入れず、インタビューなど取材内容中心に抜粋しています)

・パリのケ・ブランリ美術館は今年初めまで、民芸を紹介する「日本の民芸精神」展を開いていた。「『ミンゲイ』の精神は、最近フランスで人気の高い『無印良品』のデザインなどにも通じる」(展覧会監修者)。

・無印を世に出した、辻井喬(堤清二)さんも「無印良品を始めるとき、近親性のあるものとして民芸も意識した」と話す。
・「無印良品は反ブランド商品と考えたし、『無銘性』という意味では、民芸とも通じる。一方で、市場経済の産物であることも事実。『無印』というブランドとして扱われる危険性もあり、民芸との重なりは4割程度でしょう」。

・「民芸こそデザインの考え」ととらえるのは、プロダクトデザイナーの深澤直人さんだ。シンプルで端正な品々で知られ、無印の商品も多く手掛けている。
・「特別で刺激的な形を生むのがデザインと見られがちだが、柳が唱えたような、普通の生活にある『用の美』ととらえるべきだ。デザイナーの名前や過剰な商品情報によって目が曇りそうなときに、要になる存在だ」。

・前近代的・近世的ともいえる無名の職人による手仕事の中に、「用の美」を見、民芸と名づけたのが柳だった。美術評論家の北澤憲昭さんは「工芸は、美術の側にも工業製品の側にも行けないあいまいさがある『用と美』だが、民芸と近代のデザインは『用の美』で重なり合う」とみる。だから「民芸は工芸というより、近世の手仕事に関するデザイン思想ではないか」という。

・濱田琢司・南山大学准教授も、シンプルで無名性の高いデザインは「民芸の本質に近い部分がある」としつつ、手にしたときの喜びといった、心にかなう「用」も民芸の重要な一面だと考えている。
・都会の知識人で目利きだった柳が、地方の品々をさほど文脈を意識せずに称揚したことに、異国趣味的だという批判も成立する。一方で「(言葉や知識より)モノを基準にしてきたことで、民芸はしがらみや時代を超えやすかったのではないか」と濱田さん。

・環境保護への意識が高まり、浪費に厳しい視線が注がれる今、無印良品の生みの親である辻井さんは「グローバリゼーションの中、地域を大切にする民芸が有効になる」と指摘する。

・深澤さんは「バブル崩壊はいわば神の啓示であり、過剰さを排した民芸的な『さりげなさ』が共感を呼んでいる」と語る。
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 シルクロード展示より。マーシュアラブ刺繍)

堤清二さん(今となれば懐かしいと感じてしまいます。名前を知らない若い人も多いのでしょうね)、深澤直人さん(超売れっ子のデザイナー)、濱田琢司さん(浜田庄司のお孫さん)、北澤憲昭さん(美術評論)、さすが朝日は贅沢な取材ができますね。

ただ、私の理解力のせいでしょうけれど、何を言いたい記事なのか、どうもわかりません。いまに生きる民芸、ってことなでしょうけれど。
魅力的で個性的な各人が語ったはずなのに、エッセンスだから伝わらないのかな??

でも、このままアップしちゃいますね。どう感じられましたか?

民芸は用の美。う〜ん、上の中では、「無銘性」「さりげなさ」が気になった言葉。
「地域を大切にする民芸が有効になる」というのは、最近の傾向を見ていると、そう感じる部分があります。

一方、自分が惹かれる世界の手仕事とは、、どうしようもなくとことん手仕事になっていくモノ、作る時間そのものを楽しんで慈しんで作ってるなと思うモノ、精神性を感じる手仕事のモノ。それとここでいう民芸とは、ちょっと違うニュアンスなのかな。

手仕事仲間でよく話すんですが、プロジェクト仲間の多くが大好きな「遊牧民の手仕事」って、「用の美」って表現されることが多いけど、全然そうじゃない。
装飾過剰で使いにくい。模様の表現や技法に精魂傾けなくても、実用ならばもっと簡単に作れるのに。でも、飾ってしまう。とことんやってしまう。そこにこそ惹かれるのがプロジェクトの面々。
だから「用の美」という言葉を見ると、なんだか気になってしまうのでした。

やばい、まとまらない、、、でもアップしちゃおう。m(_ _)m

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 シルクロード展光景。150坪はやはり広かったなあ、、)
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by kizashinoj | 2010-10-01 20:05 | 手仕事ニュース

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


by kizashinoj