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火事装束・猩々緋羅紗地波鯉模様&中央アジア衣装

寒くなってきました。前回、火消しの衆が纏う粋な「火事羽織」をご紹介しましたが、今回は寒さも吹っ飛びそうな真っ赤な火事装束です。

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(火事装束/猩々(しょうじょう)緋羅紗地波鯉模様(抱き茗荷紋付)/東博にて撮影)

「江戸時代、19世紀/江戸屋敷に住む武家女性もまた、江戸市中でたびたび起こる火事に備え、火事装束を誂えた」(東博説明より)そうです。火事装束という発想がすごい!

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頭巾、、最強ですね。「猩々緋と呼ばれる真っ赤な羅紗地に、頭巾には波に千鳥、胸当には波に鯉の模様を刺繍し、水に関連する模様をデザインすることにより縁起を担いだ」。

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波に千鳥ですか。まいった!

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これが<抱き茗荷紋>でしょうか。紋入りで、、

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袴のようなもの?この刺繍もすごいですよ。火事装束と知らなかったら、晴れ着かと思っちゃいますよね。どうして、このように凝ったものに??

東京消防庁の<消防マメ知識・消防雑学事典>によると、火事装束は、明暦の大火(1657年)以降に生まれたもの。革羽織を着ていた侍たちが火の粉に焼ける心配がなかったことが契機となって、火事のときには革羽織を着るようになり、やがては火事羽織と呼ばれる火事装束が誕生することになった、とのことです。

「火事装束は急速に普及し、将軍をはじめ大名の奥方の欠かせない装束としても使われるようになりました」

「女性用のそれは男性用と比べて色彩も華やかで、精巧な刺しゅうが施され、頭巾が烏帽子(えぼし)型をしているのが特色で、奥方の火事装束は、嫁入り道具の必需品とされていました」

嫁入り道具だったんですね。それにしても、火事のとき、とっさにこれを纏うんでしょうか。
というか、非常時の衣装として、このような装飾性は必要なんでしょうか。むしろ、ない方が逃げやすくないですか??機能性を、、、
いやいや、機能性というのは野暮なものなのかもしれません。粋の方が大事。すごい。それって、すごいです。
自分の「非常時セット(リュック)」の中には、機能優先のヤッケや実用的な(捨てても惜しくない)トレーナーが入ってます。とりあえず、自分はこれでいいかな。(^_^;)

日本も日本ですが、中央アジアのカラカルパキスタン(ウズベキスタンの西部)というところにも、カッコいい頭巾付きの衣装があります。ジャーン!

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これはYさん宅で拝見したポスター。強烈。アクセサリーが、またすごい。重そうです。あ、これは火事装束ではないですよ。晴れの衣装でしょうね。

Yさんが入手された同じタイプのものも拝見。その部分のアップです。

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中央アジア的なくるんくるんした模様。繰り返しがリズミカルです。

冬になって乾燥してきています。暖房機具も使います。火事にはくれぐれも気をつけたいですね!
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by kizashinoj | 2011-12-09 22:19 | ミュージアム・展示会

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


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