美しい世界の手仕事プロジェクト

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ありがとう

気持ちを表すことって大事なんだな、と思う、というか気がつきました。だって、うれしいもの。励まされるもの。
デモなんてしても何も変わらない、と思っていた。以前、アフガン侵攻反対、イラク戦争反対のデモには行ったけれど、日本は数千人規模と他国よりも圧倒的に少なく、道行く人は無関心だった。デモをして何になるんだろうと思いました。

バーミヤンのハザラ族の人たちが、日本を思いやって行進してくれている、旗に協力を惜しまない気持ちを書いてくれている。(「Sympathy From Bamiyan to the People of Japan」)。この写真を見たとき、(陳腐な表現だけど)胸が熱くなりました。

東北関東大震災にたいして多くの国から支援をいただき、市民レベルの募金活動やメッセージをもらっていることを見聞きします。
ありがたいな。こういうふうに感じるんだ、と思った。
日本も海外に救援に行ったり物資を送ったりしていることは知っていたけれど、国際社会だから当たり前でしょうくらいの気持ちだった。でも、そういうことだけではないんだな。

手仕事プロジェクトの面々はアジアがフィールドの人が多く、西アジア、中央アジア、中東の人たちと接する機会もあります。
アジアというと、のんびりしているイメージがあるけど、何かあったら早い。とくに、助けるために動くことに、なんというか躊躇や迷いがない。その背景にはイスラム教の相互扶助、善行の精神があるのかなとも思います。
人が集まることに違和感がない、というのもあると思う。何かあったら街角や広場に人がワサワサと集まってくる。口々に何かを訴える。ナマです。デジタルも盛んだけどリアルも強い。

そして「サバイバル力(りょく)」が違う。車の中で寝泊まりしたり、外で食事を作ったり、何十キロも歩いたり、は特別なことでもない。
たとえば、炊き出しの記事。「公民館の一角で寝泊まりしながら、その公民館で約1800食分、近くの高校で約900食分のカレーを振る舞った」。様子が想像できます。自分の食と寝場所は自分で準備、温かいものを大量につくってふるまう。カレー、おいしかったと思います。忘れられない味になりそうですね。

そんな記事などを集めてみました。(Tさん、情報ありがとう!)

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「本格カレーで元気を イスラム教徒が炊き出し 岩手県大槌町」(産経ニュース/2011.3.21)

スパイスのいい香りが立ちこめる。避難所となった岩手県大槌町の公民館。底冷えがする21日午前、カレーの準備をするパキスタンやインド国籍などのイスラム教徒17人の姿があった。
17人は、愛知県春日井市の「春日井イスラミックセンター」のメンバー。被災者の様子をテレビで見てすぐに支援を決めた。大量の食材を買い込み、巨大な鍋など調理器具と一緒にトラックで被災地に向かった。
公民館の一角で寝泊まりしながら、20日はその公民館で約1800食分、21日には近くの高校で約900食分のカレーを振る舞った。久しぶりにたくさんの肉が入った温かい食事に、被災者はほおを緩ませた。
パキスタン人のアフマド・ムシュタクさん(40)は語る。「人種や宗教に関係なく、困った人を助けるのは当然。おいしい料理を食べて、体も心も温まってほしい」。

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「パキスタン出身者がチキンカレーとナンの炊き出し 「身も心も温まる」」(産経ニュース/2011.3.20)

宮城県気仙沼市の市役所前で20日、日本の国籍を取得したパキスタン出身者らが炊き出しでチキンカレーとナンを振る舞い、久しぶりの温かい料理に被災者は「身も心も温まる」と一様に笑顔を見せた。
千葉県に住むパキスタン出身者らのボランティア約10人が手作りで約千人分を用意。トラックで約10時間かけて運んだ。
妻が気仙沼市出身という中古車輸出会社社長、セアール・ビシャラットさん(37)は「ふるさとのような気仙沼がこんなことになり、涙が止まらない。2005年にあったパキスタンの地震でも日本をはじめ世界中から支援があった。少しでも力になりたい」と話した。

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「「ガンバレ日本」の横断幕とともに行進 パキスタン」(産経ニュース/2011.3.20)

頭に赤いターバンを巻き、パキスタンと日本の国旗や「ガンバレ日本」などと書かれた横断幕を掲げて行進する人々。

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「Sympathy From Bamiyan to the People of Japan」(Hazaristan Times/2011.3.15)

Youth in Bamiyan took out a sympathy rally for the victims of Japan quake today in Bamiyan, Afghanistan. Many youth marched to the top hill in front of the destroyed Buddha statues and held banners with words of condolence and sympathy messages for the people of Japan and silence for the victims earthquake and tsunami.

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「必ず立ち上がる」(「旅空日記/写真家・三井昌志さんのブログより/2011.3.16)

「昨日よりも今日の方が、今日よりも明日の方が、ほんのわずかでもプラスになっている」
そう思えるのなら、たとえどんなに厳しい状況にあっても、人は笑顔になることができるのだと感じました。

人間にはどんな境遇にあっても、たくましく生きていく力が備わっている。
深い悲しみの中にも、喜びの種を見出すことができる。
アチェの人々が僕に教えてくれたのは、そんなシンプルな事実でした。

東北大震災の被災者の方々は、いま茫然自失の状態にあるのだと思います。そこから立ち直るためには、まだまだ多くの時間が必要でしょう。悲しみは癒えていないし、不安も取り除かれてはいない。

でもいつか必ず、人々は立ち上がります。
力強く前を向いて。おそらくは笑顔とともに。

そのときにできる限りの支援をすること。痛みと、復興への手応えを、被災者と共に分かち合うこと。
それが直接被害を受けていない僕たちがこれからすべきことだと思います。

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(「つなぐ、つたえる」/手仕事2010シンボルフォト/photo by ethnica tahara)

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高層ビル揺れたんぽぽも揺れている
余震続く春雨煙る海辺にも
金色の仏のように春の月
耕人も東へ向きて祈りおり
トラックは北へと急ぎ木々芽ぐむ
子どもたち駆ける明日の春大地
産声は希望の声だね菜花咲く
飛沫にも光満ちゆく春の川
(J)
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by kizashinoj | 2011-03-22 21:46 | 日々

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


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