美しい世界の手仕事プロジェクト

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くふうのちから

◆ くふう ◆
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● 「節水の工夫 お年寄りの知恵を教えて」(仙台の主婦/ラジオから、3月21日)
・ 水がない。おばあちゃんが昔していたことを思い出しながら生活の工夫をしている。洗剤を使わず新聞紙で皿を拭う。ご飯の後箸を飲み物で洗う。水は捨てずに貯めて貯めて汚れたらトイレの水にする。コンタクトから眼鏡の生活にした。
・お水一滴ももったいないという気持ち。これまで何てたくさんの水を使っていたのかと驚いた。一斗缶に木切れを入れてお釜ご飯炊き。水がないのでペットボトルのお茶で「茶飯」になるんじゃないかと炊いてみた。
・子どもたちも意識が変わった。こんなに気持ちの切り替えが早いものかと思った。自分もしっかりしなきゃ。
・具体的な暮らしの知恵、節約術を教えて欲しい。お年寄りもどうか「若い人が亡くなりどうして自分生き残ったんだろう」などと言わないで。暮らしの知恵を教えて欲しい。

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● 「避難所 手作り 岩手県山田町70人のチームワーク」
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(朝日新聞3月21日より/記事内容ともに引用)

・ドラム缶がグリルに〜小学校の校庭でドラム缶に薪をくべた「グリル」でサケ(水産加工場の冷凍庫が壊れたため寄付された)を焼く地元の男性たち
・大工さんが作ったトイレ〜畑を借り、パワーショベルで穴を掘り、その上に木を載せて踏み板にした。小屋はホタテ養殖いかだ用の材木を使って造った。サッシの窓もついており、夜に懐中電灯を持って中に入ると「使用中」だとわかる
・即席洗濯場〜小川からホースを通し、水産加工用の大きなタンクに水をためている。「水は冷たいけど、洗えるだけでもありがたいです」
・脱衣所もある公衆浴場〜大工さんが自宅の庭に2日がかりで造った。小屋の中は脱衣所と浴場に分かれている。隣のドラム缶に薪をくべてお湯を沸かし、バケツで浴槽に流し込む。「子どもたちを何とか風呂に入れてやりたいと思って」
・家族や行方不明の女性は「一人で家にいると悲しくなるけど、避難所にいると”なんでこんなに”と思うくらい笑いがある。思いやりとチームワークで何とかがんばりたいです」


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(ウズベキスタン・リシタンの飾り皿/鳥はペルシャ陶器伝統の文様。中から飛び立ちそうに伸びやかで色鮮やかな鳥です)


◆ ことば ◆
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● 「つぶやきに耳をすます 大震災1週間 阪神の教訓生きる」(朝日新聞3月21日/松原隆一郎:社会経済学者。阪神大震災で実家が被災し末妹を亡くした)

大災害においては、被災者に同情したくとも心情を推し量れないことが多々ある。「なぜ娘が死んだのに私が生き延びているのか」と自分を責める母親がいる。
筆者の母も震災後にそう言い続け、縊死してしまった。心情を酌み取れず「がんばって、残された孫を育てましょうよ」と励ましたことを、筆者はいまも悔やんでいる。
今回は津波災害が重なっただけに、さらに過酷な心情を抱える被災者が多いと想像している。接することができたなら、「わかったつもりにならない」ことを肝に銘じて、問わず語りに出るつぶやきに、ただ耳を傾けたい。

(福島の原発事故で)作業員にかんし被爆線量の上限を従来の計100ミリシーベルトから同250ミリシーベルトに引き上げたという報道が、この上なく重い。
それほどの危機に陥ったと政府が判断したこともさりながら、オール電化生活さえも享受してきた我々の選んだ政府が、自衛官や警察官、消防士ら直接原発に関わったのではない人々に対しても、生命の危険を賭し放水することを命じたのだ。
主権者が現場作業員に生命を賭すことを命じた例は、歴史に満ちている。しかしそれが主権在民の世でも起きることに、そして関係者の酌みとりがたい心情についても、私たちは思いを致す宿命を負ったのである。

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by kizashinoj | 2011-03-21 15:13 | 日々

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


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