美しい世界の手仕事プロジェクト

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壇とは無縁、がいいね!手仕事プロジェクト

ウィキリークスが世界を揺るがしています。国家機密レベルの極秘情報が、誰でも見られるネットで公開される、、
ネット社会がここまで来ること予想はされたでしょうけれど、本当に来るという実感は、政治家であっても持てなかったのでは?
ウィキリークス代表の逮捕をめぐる駆け引きは、スパイ映画をしのぐくらいです。
情報も権力者だけのものではなくなってきているのでしょうか。

美術や文芸の世界でも、従来の「権威」が変化してきているようです。
(権威とは無縁な手仕事写真を織り込みながら、、)

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(フィリピン少数民族衣装、徹底的に細かい手仕事/渡辺コレクション/美しい世界の手仕事プロジェクト2010より)

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< 崩れゆく「壇」の権威 〜芸術院嫌気さす逸材も。土産や土下座会員目指し事前活動〜/朝日新聞/2010年10月> (抜粋、要旨)

・芸術院は1918年設立の帝国美術院を前身に持つ国の栄誉機関。会員はみな「功績顕著な芸術家」で、非常勤の国家公務員。毎年国から250万円を支給されている。
・美術/文芸/音楽、演劇、舞踊の各分野から現在は計105人が会員。終身。誰かが亡くなったら欠員を埋める形でその部の会員が投票し新会員を決める。
・すぐれた芸術家たちが優れた後輩を見いだし次の時代をゆだねていく機能を担ってきた。文化功労者かって7割が会員、現在は2名だけ。

・安藤忠雄氏は、「50人ものあいさつ回りがわずらわしい。作品で評価して欲しい」と断った。
・選考委員宅に銘菓や土産、作品を持参、土下座された会員も。こうした慣習が逸材を遠ざける。
・「会員になるために工作が必要な組織なら、ない方がいい」野見山暁治さん。
・絵の世界では会員になると作品の値段が3〜4割り上がり、バブルの頃には2倍3倍になったが今はせいぜいで1割くらいという。

・(昨今は)素人や市場が影響力を持つ。「壇」と呼ばれる一種の共同体は外からの波にもさらされている。
・書店員が選ぶ賞や個性派楽団の台頭など。本屋大賞受賞後に30万部伸びて38万部売った小説は直木賞を逃している。今年の直木賞は11〜15万部。
・その世界の既存のメンバーの評価とは異なる素人や市場の評価が勢いを増す。一般の人も目や耳が越えメディアも多様化と国際化が進む。
・日本芸術院長で作家の三浦朱門さんは「文化の壇は日本が近代化された20世紀に成立したが複製芸術が広がり新しいコミュニケーションの場が生まれ形骸化した。いまや壇は消えつつある」と話す。
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ドンジャ、夜着。ボロ布が幾重にも重なりあい15キログラムのものもある)

そういえば、「壇」ってありましたね。論壇とか画壇とか。今では、「ひな壇芸人」しか思い浮かびません。

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(ウズベキスタンの刺繍布スザニ/タシケントの工芸博物館蔵/博物館に展示されてはいるが元々は花嫁のために親族の女性たちが刺した布。美しさがイキイキしています)

いいとか悪いとかではなく、情報や嗜好の変化ということなのでしょう。個人的には、権威的なものが苦手なので、論評が一部の層の特権であるよりは好ましいと思います。ただ、深く研究を積んだ専門家ならではの視点を知る機会は減っていくのであろうことは、少し残念な気もします。

とにもかくにも、、この溺れるような情報の海を彷徨う日々、しっかりした自分なりの視点、面白がるけど踊らされない姿勢を持ちたいなと思います。

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(タジク男性衣装/超超イケてますよね!なんたるオシャレ度!このストライプ、この色の組み合わせ。こういうところからインスパイアされて作品を作る有名ブランドも少なくないですよね)

手仕事プロジェクトは、壇とも権威とも無縁(にも程がある)。
だから、こういうときに写真選びは楽勝。すべてがスピリットのある手仕事だから。
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by kizashinoj | 2010-12-13 21:32 | 日々

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


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