美しい世界の手仕事プロジェクト

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日本の工芸、自然と育まれている選択眼

しとしと雨模様、グンと寒くなりました。風邪などひかれてませんか?
J、現在ちょっと喉にきています。アツアツ生姜紅茶を飲んでいます。

さて現在、「手仕事フェスタ公式サイト」は、エスニカさんの奮闘によりリニューアル中です。
レポートを投稿できる仕組みなので先ほどトライしてみましたが、あえなく撃沈!
どうもMacって、いろんなものと相性が良くないんですよね〜。孤高、、って、違うか!(iPhone売れてメジャー♪) 何が原因だろう(哀)。

手仕事好きのたくさんの愛好者が交代で書く、多方面の話題を楽しめる、そんなWEBになるのではと思います。見えてきたらアドレスをご案内しますね☆

そんなわけで、今回も一人淋しく!?ブログに向かいます。
テーマは、工芸を世界に発信しよう、という青柳正規さん(国立西洋美術館館長)のご意見。

読後、当たり前なのでは?今さら?、、と一瞬思いましたが、ご専門が「古代ギリシア・ローマ専門、考古学者、美術史家」というわけで、そういう方の視点も見てみようかなとアップしてみました。

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(「薄瑠璃釉色絵唐花文皿 鍋島」/唐花を皿の回りの部分に展開する「湾曲構図」、唐花文は染付で輪郭をとり古九谷様式に近い濃い緑、黄色の二色で彩色。余白と色あいが粋!/『柿右衛門と鍋島 —肥前磁器の精華—』展(出光美術館)展覧会図録より引用)

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「日本のモノ 工芸の裏打ち 〜日本文化の質と技を戦略的に世界に発信」(日経新聞/要旨及び抜粋)

・ロンドンの大英博物館で日本の過去50年の陶磁器や漆芸などを紹介する「わざの美」という展覧会を見たとき、日本の工芸には世界に通じる力があると確信した。
・美術には、独創性、主題、技の3つの要素が必要だが、19世紀の印象派の台頭で創造性と主題だけが重視され、技は二の次になった。
・美術が王侯貴族のものから市民階級のものへと変化する中で手間ひまのかかる質が切り捨てられていった。現代美術が難しくなったのも思想や発想に偏ってきたからではないか。

・その点、数百年にわたり質の高さと技を築きあげてきたことが日本の工芸にとっての独創性になる。その美しさは誰にでもわかりやすい。
・日本がガラパゴスにいることを意識化し、日本の特殊性、世界との共通点をうまく利用して(海外へ)出ていけばいい。

・日本の工芸職人の強みは昔の技術や意匠をただ反復するだけではないこと。
・小さくしたり装飾を洗練させたりして工芸を少しでも現代社会にあったものにしようと現場で工夫を凝らす。
・私たちは茶碗を手に取って使うことで、たなごころに温かく触れる形への高い選別眼が自然と育まれている。

・工芸を海外で紹介することで日本製品に信用を与えることもできるのでは。
・年明けには羽田空港内に国立美術館の別館を作る計画を進めたい。
・19世紀後半ヨーロッパの熱狂的な日本工芸ブームに習いジャポニズム再興運動を進めたい。
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(「レバント戦闘図・世界地図屏風」・桃山時代/桃山時代(17世紀)の人たちが世界をどう見てしていたのかなあと想像させて楽しい/「BIOMBOの時代 屏風に見る南蛮交流」展覧会(サントリー美術館)図録より引用))

羽田に美術館、それっていいですね。賛成です!
ナイスな工芸をたくさん展示してくださいね。ワークショップなどもぜひ。体験が楽しいんですから。

最後に書いてある「ジャポニズム」について。
先日、森岡正博さんが、ヨーロッパでのアニメやマンガへの熱狂を目の当たりにして、「今こそが、まさにジャポニズム」と書いていました。
「これから再興運動」、なのではなく、まさに今巻き起こっているのだなあと同時代性を感じました。その感性の方が近い気がします。

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(東大寺大仏、蝶?なぜ?アート?!☆/コメントでご指摘あり。蝶は足が6本が普通。これって、、やっぱりアートなの〜!?それにしても足の数に肉眼で注目したbenijoさん、さすがです)

高い選択眼、というのは、プロジェクトをやっていて感じます。民芸世代も若い人も、見る目がある。ミドル世代はちょっと危うさも?(ブランド好き世代だから?)

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(道具もきりりとしています。左官屋さんのチリボーキ。手作り)

次回、記事はどこからアップ? もう、J、あっぷあっぷかも。。!?
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by kizashinoj | 2010-11-15 20:03 | 手仕事ニュース

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


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