美しい世界の手仕事プロジェクト

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手仕事なう。民芸って用の美?

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 インドシナ展示より)

前回に続き、〈いまを生きる民芸〉です。

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■「用の美」デザインと共鳴(09年11月/朝日新聞記事より要旨/記事筆者の意見の部分は極力入れず、インタビューなど取材内容中心に抜粋しています)

・パリのケ・ブランリ美術館は今年初めまで、民芸を紹介する「日本の民芸精神」展を開いていた。「『ミンゲイ』の精神は、最近フランスで人気の高い『無印良品』のデザインなどにも通じる」(展覧会監修者)。

・無印を世に出した、辻井喬(堤清二)さんも「無印良品を始めるとき、近親性のあるものとして民芸も意識した」と話す。
・「無印良品は反ブランド商品と考えたし、『無銘性』という意味では、民芸とも通じる。一方で、市場経済の産物であることも事実。『無印』というブランドとして扱われる危険性もあり、民芸との重なりは4割程度でしょう」。

・「民芸こそデザインの考え」ととらえるのは、プロダクトデザイナーの深澤直人さんだ。シンプルで端正な品々で知られ、無印の商品も多く手掛けている。
・「特別で刺激的な形を生むのがデザインと見られがちだが、柳が唱えたような、普通の生活にある『用の美』ととらえるべきだ。デザイナーの名前や過剰な商品情報によって目が曇りそうなときに、要になる存在だ」。

・前近代的・近世的ともいえる無名の職人による手仕事の中に、「用の美」を見、民芸と名づけたのが柳だった。美術評論家の北澤憲昭さんは「工芸は、美術の側にも工業製品の側にも行けないあいまいさがある『用と美』だが、民芸と近代のデザインは『用の美』で重なり合う」とみる。だから「民芸は工芸というより、近世の手仕事に関するデザイン思想ではないか」という。

・濱田琢司・南山大学准教授も、シンプルで無名性の高いデザインは「民芸の本質に近い部分がある」としつつ、手にしたときの喜びといった、心にかなう「用」も民芸の重要な一面だと考えている。
・都会の知識人で目利きだった柳が、地方の品々をさほど文脈を意識せずに称揚したことに、異国趣味的だという批判も成立する。一方で「(言葉や知識より)モノを基準にしてきたことで、民芸はしがらみや時代を超えやすかったのではないか」と濱田さん。

・環境保護への意識が高まり、浪費に厳しい視線が注がれる今、無印良品の生みの親である辻井さんは「グローバリゼーションの中、地域を大切にする民芸が有効になる」と指摘する。

・深澤さんは「バブル崩壊はいわば神の啓示であり、過剰さを排した民芸的な『さりげなさ』が共感を呼んでいる」と語る。
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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 シルクロード展示より。マーシュアラブ刺繍)

堤清二さん(今となれば懐かしいと感じてしまいます。名前を知らない若い人も多いのでしょうね)、深澤直人さん(超売れっ子のデザイナー)、濱田琢司さん(浜田庄司のお孫さん)、北澤憲昭さん(美術評論)、さすが朝日は贅沢な取材ができますね。

ただ、私の理解力のせいでしょうけれど、何を言いたい記事なのか、どうもわかりません。いまに生きる民芸、ってことなでしょうけれど。
魅力的で個性的な各人が語ったはずなのに、エッセンスだから伝わらないのかな??

でも、このままアップしちゃいますね。どう感じられましたか?

民芸は用の美。う〜ん、上の中では、「無銘性」「さりげなさ」が気になった言葉。
「地域を大切にする民芸が有効になる」というのは、最近の傾向を見ていると、そう感じる部分があります。

一方、自分が惹かれる世界の手仕事とは、、どうしようもなくとことん手仕事になっていくモノ、作る時間そのものを楽しんで慈しんで作ってるなと思うモノ、精神性を感じる手仕事のモノ。それとここでいう民芸とは、ちょっと違うニュアンスなのかな。

手仕事仲間でよく話すんですが、プロジェクト仲間の多くが大好きな「遊牧民の手仕事」って、「用の美」って表現されることが多いけど、全然そうじゃない。
装飾過剰で使いにくい。模様の表現や技法に精魂傾けなくても、実用ならばもっと簡単に作れるのに。でも、飾ってしまう。とことんやってしまう。そこにこそ惹かれるのがプロジェクトの面々。
だから「用の美」という言葉を見ると、なんだか気になってしまうのでした。

やばい、まとまらない、、、でもアップしちゃおう。m(_ _)m

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(美しい世界の手仕事プロジェクト2008 シルクロード展光景。150坪はやはり広かったなあ、、)
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by kizashinoj | 2010-10-01 20:05 | 手仕事ニュース

ていねいなもの、思いがこもったもの、自由な精神があふれるもの、美しい世界の手仕事に、もっともっと出会いたい。


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